仙台放送製作のドキュメンタリー映画『Do You Know What My Name Is ?』が2013年4月米国開催のクリーブランド国際映画祭とアメリカンドキュメンタリー映画祭でノミネート上映決定
【映画の概要】
2013年4月3日から開催されるクリーブランド国際映画祭(米国オハイオ州)と、同年4月4日から開催されるアメリカンドキュメンタリー映画祭(米国カリフォルニア州)において、仙台放送が製作した初の長編ドキュメンタリー映画『Do You Know What My Name Is?』(ドゥー・ユー・ノー・ホワット・マイ・ネーム・イズ)が主要な賞を競うコンペティション部門の候補作に選ばれ、正式上映されることになりました。この映画は、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授の研究結果をもとに日本で生まれた「読み・書き・計算」と「対面コミュニケーション」等によって認知症の改善を目指す取り組みを、仙台放送が約1年間、アメリカを舞台に取材したものです。この映画では、生きる気力さえ失いかけていた認知症の高齢者たちが、笑顔や自分自身を取り戻していく様子が描かれています。日本の脳科学研究から生まれた「感動と希望の物語」を、超高齢社会に向かう全世界に向けて発信したいと考えております。
【あらすじ】
“Do you know what my name is ?(=僕の名前を知っていますか?)”
こう尋ねるのが僕の日課になったのは1年前。相手は僕の3倍もの人生を生きるおじいちゃん、おばあちゃんたちだ。僕の名前はジョン。アメリカ・クリーブランドの高齢者介護施設で働いている。 施設で暮らす高齢者の平均年齢は80歳。彼らの多くは認知症を患いながら静かな余生を過ごしている。でもこの1年、みんなが挑戦してきたものがある。 それが日本の脳科学者・川島隆太教授が開発した認知症改善を目指す取り組みだ。エブリン(94)は、認知症と診断されて2年。当初は自分の名前も書けず、会話も噛み合わなかったが、4カ月後、趣味の編み物を始めるほどになった。笑って、ジョークをとばし、おしゃれを楽しみ、時には恋愛のアドバイスもくれる。皆、出会った時よりも、美しく、そして、元気に変わってきた。 アルツハイマーという名の病が人類社会に登場して1世紀。未だ特効薬もないこの病に、人々は記憶の空白に戸惑わされ、生きる気力さえも奪われてきた。そんな病と闘う人間にとって「幸せな最期」とは何なのだろうか?果たして僕は、みんなが天に召されるとき、自分自身を取り戻した笑顔を見ることができるのだろうか――
【予告編動画】
http://youtu.be/cpy-hxH3nt0
【推薦コメント】
『全ての人々に観ていただきたい映画です』
アルツハイマー型認知症は「いずれは死にいたる病」というのが、世界的な認識です。しかしこの映画をご覧いただければ、たとえアルツハイマー型認知症になっても、きちんとケアをすれば、良くなる可能性があるのだ、ということを多くの方々に知っていただけるのではないかと思います。この映画は、アルツハイマー型認知症で苦しんでいらっしゃる患者様、ご家族の皆様、ご支援いただいている皆様だけでなく、全ての人々に観ていただきたいと考えています。映画の中の登場人物の表情、着ている服装や髪型の変化にも注目して下さい。人としての生活がどんどんよみがえってくるということを、この映画を通して感じていただけると思います。
(東北大学加齢医学研究所 スマート・エイジング国際共同研究センター長 川島隆太教授)
【基本情報】
監督:風間直美/太田 茂
プロデューサー:太田 茂
脚本:武田浩/ロジャー・パルバース
技術協力:コスモスペース・オブ・アメリカ
制作協力:共同テレビジョン
制作・著作・配給:仙台放送
2012年/83分/HD/16:9/カラー/日本/ドキュメンタリー
【お問い合わせ】
仙台放送広報部 佐藤 Tel:022-267-1240
仙台放送企画制作部 澤田・太田 Tel:022-267-1297