離婚後、愛犬を手放したくない人必見!離婚した場合愛犬の飼育権は誰に!?
わんちゃんを飼っている夫婦が離婚をしてしまった場合、愛犬の飼育権についてすんなり決まる事もありますが、やはり家族の一員だった愛犬を引き取りたいともめてしまう事もあります。
今回は、離婚後の愛犬の飼育権をとるために知っておくと有利な事について解説していきます。是非参考にしてください!
ペットは法律上財産分与の対象になる
結婚前にどちらかが飼っていた場合
結婚前にわんちゃんをどちらかが飼っていた場合、法律上は飼っていた方の財産となる為、原則飼っていた方が引き取る事になります。
結婚後に飼い始めた場合
結婚してから一緒にわんちゃんを飼った場合は夫婦共有の財産となります。したがって、話し合いでどちらが引き取るか、また双方譲らない場合は任意で条件を付ける事も可能です。
任意条件の例
引き取らなかった方にわんちゃんの時価半分を受け取る
引き取らなかった方が飼育費を毎月半分支払う
引き取る方は引き取らなかった方に飼育費などわんちゃんに関する事は一切請求しない
引き取らなかった方は飼育費は払わないが、おやつやおもちゃなどの備品を定期的に渡す
1ヶ月に1回会う時間を作る など…
条件を付けると話し合いがスムーズにいくこともあります。
注意点:飼育費は法律上請求できない
法律上飼育費は請求できない為、相手が飼育費を払わないと言われた場合は他の条件を双方で決めるか、うまく話し合いをして飼育費を請求するしかありません。
どうしても双方飼育権を譲らない場合は…?
大切に育ててきた愛犬ですから、双方どのような条件でも飼育権を譲らないという事は珍しくありません。こういった場合どうやって飼育権を獲得すればいいのでしょうか…?
どうしても譲ってくれない場合は弁護士に相談を…
わんちゃんの飼育権をどうしても譲ってくれない場合、離婚問題に強い弁護士に相談する事をおすすめします。
調停や裁判で争う
弁護士に相談する方法のほかに、調停や裁判で争う事も可能です。調停委や裁判では【どちらがわんちゃんの引き取りにふさわしい・幸せなのか】などが判断されます。
POINT:調停や裁判での判断基準について
どちらになついているのか?なついている方が有利となります。
普段のお世話はどちらがしていたのか?主にお世話をしていた方が有利となります。
離婚後の環境どちらがわんちゃんにとって快適な生活を送れる環境に住むのかを判断されます。
経済力離婚後、わんちゃんを無理なく育てていける経済力があるかどうか判断されます。
主にこれらが判断基準となります。
どちらも引き取りたくないと言っている場合
中にはどちらとも引き取れない事情がある事もあります。そのような場合は責任を持って里親を探す必要があります。親族や友達、里親掲示板などに投稿するなどで里親を探しましょう!
捨てる事は絶対にしない!
里親が中々見つからないと、わんちゃんを捨てる事は絶対にダメです。動物愛護法でも禁止されており、ペットを捨てると100万円以下の罰金が科せられます。時間はかかるかもしれませんが、根気強く里親を探しましょう。
どうしても里親が見つからない場合…
いつまでたっても里親が見つからない場合、最終手段として保健所へ連れていきましょう。
しかし、保健所に引き取ってもらう場合、一定の期間里親が見つからないとなれば殺処分となる可能性が高いので十分に考えた上で保健所へ連れていきましょう。
なお、保健所の判断で引き取りを拒否される事もあります。
まとめ
大切なパートナーと離れたくないとペットの取り合いになってしまった場合はまず、冷静になり話し合いをする場を設ける事をおすすめします。条件を付けると案外すんなり飼育権を引き渡すと言ってくれる方もいれば、それでも飼育権を渡したくないと引き下がらない方もいます。
どうしても話が並行している場合は、弁護士に相談したり、調停や裁判で戦う事も視野にいれておきましょう!