月村了衛、山田風太郎賞受賞第一作 待望の新作が刊行 教育現場の圧倒的リアルに迫った学園震撼サスペンス!
毎日新聞出版株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:黒川昭良)は、月村了衛さんの最新刊、小説『暗鬼夜行』を発売しました。
2019年に『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞し、エンタメ小説としての完成度の高さに選考委員を唸らせ、人気作家としてますます存在感を放つ著者。ファン待望の最新作は、教育現場を舞台に、人間の心の深淵に迫る学園サスペンス! と思いきや、いわゆる「学園もの」の枠を超え、その容赦ない筆が描き出すのは、小説に取り憑かれた者の業……。思いもよらない展開に息もつかせない、一気読み必至の渾身作!
あらすじ
[あの子の読書感想文、昔の入選作のパクリだって]
生徒のSNSで告発された盗作疑惑により、学校は疑心にのみ込まれる。次々暴露される「真相」。折からくすぶっていた学校の統廃合問題と相まって、保護者や地元のネットメディアまでも巻き込み事態は混乱を極める。
誰が何のために騒動を起こすのか。
主人公の国語教師・汐野悠紀夫(しおのゆきお)は、校長や教頭らから責任を押しつけられ、「犯人捜し」が始まる。
汐野の疑心はやがて、己の内へと向かう……。小説家を志し挫折した忌々しい記憶。空費した過去を取り戻すため、「いい先生」に徹した。もし、噂が本当なら、教育委員会へ異動し、いずれは政治家になるという企みはどうなる――!?
なんとか事態を収拾しようともがく汐野。そんな中、「盗作元」とされる作品集が学校に送りつけられる。
著者コメント
健全に、規律正しく運営されるべき教育の場。最もブラックと評されるその労働環境の実態もさることながら、そこに集う教師や子供達、保護者達の間には、どんな感情が渦巻いているのだろうか――そう考えたとき、私は人間を描くのに最適の舞台を発見したようにさえ思いました。
そこにどれほど恐ろしいものが潜んでいたのか。
書き進める筆の先から、悪鬼がわらわらと湧いて出るような気さえ致しました。
出版社からのコメント
待望の月村了衛さんの最新刊は、大人がハマる学園サスペンス!
こんな方にぜひおすすめです。ひとつでも当てはまるものがあったらぜひお手にとってみてください。
なりたい職業につけなかった
読書感想文で苦しんだ記憶がある
学校の先生にいい思い出がない
芥川龍之介の作品が好き
人間の嫌な面を見るとゾクゾクする
「人の不幸は蜜の味」だと思う
著者プロフィール
月村了衛(つきむらりょうえ)
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルト M1851 残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。
書誌情報
書籍名 : 暗鬼夜行(あんきやこう)
著者名 : 月村了衛
予価 : 本体1,800円+税
仕様 : 四六判上製、400ページ
書籍ページ: http://mainichibooks.com/books/novel-critic/post-719.html
発売元情報
毎日新聞出版株式会社
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