GfKジャパン調べ: 2018年上半期における玩具の販売動向
女児玩具と基礎玩具の伸長により、金額前年比2%増
GfK ジャパン(東京:中野区)は、全国の家電量販店、GMS、インターネット販売における2018年上半期の玩具※販売動向を発表した。
※ テレビゲーム関連商品、ホビー関連商品、雑貨等を含まない純玩具。なお、シミュレーション・カードゲームも含まない。
概要
・ 2018年上半期の玩具販売額は前年比2%増。女児玩具と基礎玩具が成長をけん引
・ キャラクター別では、「それいけ!アンパンマン」「トミカ」「プラレール」の販売が伸長
2018年上半期の分類別販売動向
2018年上半期(1-6月)の全国の家電量販店、GMS、インターネットにおける玩具販売は金額前年比2%増となった(図1)。
玩具販売金額の4割弱を占める男児玩具は、前年比5%減となった。レールトイが同32%増と拡大したが、昨年大きく伸長した男児キャラクター玩具の販売がひと段落した影響により、3半期ぶりのマイナス成長となった。
一方で、玩具販売金額の2割強を占める女児玩具は前年比9%増となった。「リカちゃん」などのきせかえ玩具をはじめ、多くのカテゴリで2桁成長を記録した。また、2月にアニメの新シリーズが放送開始となった「プリキュア」は、新商品の売れ行きが好調に推移しており、市場拡大を後押しした。
また、玩具販売金額の3割弱を占める基礎玩具も前年比8%増と伸長した。そのうち4割弱を占めるブロックが安定成長を見せるとともに、「アンパンマン おしゃべりいっぱい!ことばずかんSuperDX」や「ドラえもんひらめきパッド」などのプレスクール玩具が同28%増と、市場をけん引した。
キャラクター別販売動向
主要キャラクター別の販売金額ランキングでは、「それいけ!アンパンマン」が定番商品の販売好調に支えられ、1位を堅持した(表1) 。「トミカ」は17年7月の映画公開以降ラインナップを増やしたカーズなどの好調に支えられ金額前年比5%増、「プラレール」はシンカリオンなどの新商品の販売好調により同33%増となり、いずれも順位が上昇した。
男児キャラクター玩具の「仮面ライダーシリーズ」は平均価格の低下により金額規模で前年を下回った。また、品薄状態が続いた「ベイブレード」は前年の記録的な販売がひと段落し、4位となった。
玩具市場はキャラクターの人気や商品展開に大きく左右される。6、7月に相次いだ大型新キャラクターの登場や既存キャラクターのリニューアルが、下半期の更なる市場拡大をけん引する要素となるか、注目が集まる。
GfKジャパン
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