キヤノンがマシンビジョン市場に参入高速・高精度な3次元認識で工場の生産性を向上する“RV1100”を発売

キヤノンは、高速・高精度な3次元認識を実現する3Dマシンビジョンシステム“RV1100”の発売を本日より開始し、今後成長が期待されるマシンビジョン市場に新規参入します。ロボットアームと組み合わせて利用することで、工場の生産ラインに部品を自動かつ高速に供給し、生産性の向上に貢献します。
<マシンビジョンホームページ:http://cweb.canon.jp/machinevision/index.html

生産ラインで不規則に山積みされた部品を、ロボットアームが一つずつ正確に取り上げて次の工程に供給するには、部品の形状を3次元認識する必要があります。新製品“RV1100”はセンサー部分である3Dマシンビジョンヘッドと、認識処理を行う3Dマシンビジョン認識ソフトウエアから構成されます。新製品には、カメラや事務機の研究開発で培ってきた画像認識技術や情報処理技術を応用しており、高速かつ高精度に部品の3次元認識が可能になります。これにより、生産ラインにおける部品供給の自動化や高速化を図ることができ、生産性の向上に貢献します。

■ 多様な部品を高速・高精度に3次元認識
曲面のある部品や形状に特徴の少ない部品、複雑な構造をした部品など、さまざまな部品に対して高精度な3次元認識が可能です。また、部品の認識から約2.5秒でロボットアームを制御するコントローラーにデータを送信できるため、スピーディーな部品供給が可能です。

■ CADデータを用いて複雑な部品認識を簡単に設定
CADデータの入力と山積みされた部品の撮影を行うだけで、取り上げる部品データをシステムに簡単に登録することができます。複雑なプログラミングが不要なため、部品の種類や形状が変更になっても簡単に登録し直すことができます。

■ 部品の位置や向きを瞬時に3次元計測可能
“RV1100”のみで、取り上げる部品の位置や向きを瞬時に3次元計測できるため、位置決めをするための2Dビジョンセンサーや部品を一時的に置くための仮置き台が必要ありません。部品供給のための製造ラインをシンプルに構築でき、供給スピードを速めることができます。

○製品名:RV1100
○発売日:2014年4月21日
○生産台数:30台/月

<マシンビジョンの市場動向>
マシンビジョンの全世界市場規模は、2013年は約2,900億円であり、中でも3Dマシンビジョンは年50%の伸びで市場が拡大しています。3Dマシンビジョンの市場は、生産ラインの自動化をさらに推進する自動車メーカーや自動車部品メーカーからの要望が強く、今後も大幅な成長が見込まれています。キヤノンはこのような市場動向を捉え、高速・高精度な3次元認識が可能な製品を投入していきます。(キヤノン調べ)

<スーパーマシンビジョンについて>
キヤノンは、カメラや事務機で培ってきた画像認識技術や情報処理技術を活用し、高度な3次元映像処理やパターンを認識する学習能力を備えた、次世代のビジョンシステム「スーパーマシンビジョン(以下、SMV)」を開発しています。
新製品の3Dマシンビジョン“RV1100”はSMVの開発で培った技術を用いて製品化したもので、部品供給用に特化した製品ですが、今後はSMVを組立用ロボットや検査用マシンビジョンに対応させ、事業の拡大を目指していく予定です。

<本件に関するお問い合わせ先>
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
産業機器販売事業部プロセス機器営業部販売第一課
03-3740-3399
マシンビジョンホームページ:canon.jp/machinevision

CGを使って部品の見え方を学習(イメージ図)
山積み部品の中から部品単体を3次元認識(イメージ図)
3Dマシンビジョンヘッド
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