衛星直接受信(DTH)の主要市場は南半球へ
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Northern Sky Research, LLCが発行した報告書「Direct-to-Home (DTH) Markets, 6th Edition (世界のDTH(Direct-to-Home)市場)」の販売を開始しました。
同レポートは、北米と西欧を中心としてきた成長センターが世界各地の発展途上市場へと急速に移行する見通しのDTH業界について、分析を行ったものです。
このレポートを作成したBlaine Curcio氏とNSRのアナリストらは、「収益が得られるのは今後も主に先進国市場となるが、新規加入者の増加や高い収益成長が見込めるのは、インドやインドネシア、サハラ以南アフリカなど南半球の各国になる」としています。インドではすでに、DTHの設置台数が毎月100万台規模で増加しており、インドネシアやナイジェリアでは、先進国に比べて飛躍的な成長が予想されています。今後の成長が最も期待できるのは、南半球の各国です。
しかしながら、DTH業界の成長は加入者の増加によってのみもたらされるものではありません。DTHチャンネルは2020年までの大幅な増加が予想されています。新設されるチャンネルの3分の1はHDとなり、現在の倍以上に増えるとみられます。スポーツや映画放送においてはHDが新たな基準となっており、今後もその状況が続く見通しであることから、これらのチャンネルは発展途上国での限界を乗り越え、すべての地域で成長を遂げるでしょう。HD以外では、3DとUltra HD(UHD、特に4K)チャンネルのせめぎ合いが始まろうとしています。NSRは、2022年までにはプレミアムコンテンツの大半においてUHD(4K)が3Dチャンネルを大幅に上回り、新たな基準になると予想しています。
同レポートは結論として、DTHと衛星有料テレビ業界は今後も健全な成長を続けると見込んでいます。2022年には加入者が3億1300万人、受信料収入は1344億ドルに達するとみられます。チャンネル数が増加し、解像度が高度化し、そして衛星容量の需要が増加する中、南半球の新興国市場が、同業界の成長を促進すると期待されます。
同レポートは、DTH業界のあらゆる側面について最高レベルの分析と総合的な調査を行い、その結果をまとめたものです。分析の対象とした10地域に関する情報源として利用した国別データを基に、2012~22年の予測を示しました。また、これらの予測は財務状況、加入者、チャンネル数、中継装置の各項目別となっています。各地域の主要な衛星事業者とDTHプラットフォーム、マクロ経済の主な動向について詳細に分析した同レポートは、DTH市場全体の展望を描き出すための予測以上のものとなっています。
市場調査レポート: 世界のDTH(Direct-to-Home)市場
Direct-to-Home (DTH) Markets, 6th Edition
http://www.gii.co.jp/report/ns214238-global-direct-home-dth-markets-4th-edition.html
出版日: 2013年07月02日
発行: Northern Sky Research, LLC
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