半導体と人材の不足による脅威にさらされている コネクテッドデバイス革命
2021年7月27日、The Qt Company(本社：フィンランド エスポー、日本オフィス：東京都千代田区)の委託によりフォレスター社が実施したグローバル調査の結果を発表しました。この調査では、世界的な半導体の不足や開発者のスキルギャップ、コネクテッドデバイスの需要急増によって、80％以上のメーカーがデジタル製品の製造やサービス提供に課題を抱えていることが明らかになりました。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、デジタル製品やサービスに対する需要はかつてない勢いで拡大し続けており、留まるところを知りません。
当調査の回答者の82％が、市場での地位を維持または拡大するために、新しいスマート製品やコネクテッド製品、関連サービスを迅速に導入する必要があると考えており、10社中約8社(79％)にとって、ソフトウェアの研究開発ライフサイクルの加速化が課題となっていることが浮き彫りとなりました。
また、調査に協力した4分の3(75％)の企業が、コネクテッドデバイスの需要にメーカーからの供給が追い付いていないと回答しました。企業にとって迅速なサービス提供は最優先課題ではあるものの、半導体の供給の遅れが、ソフトウェア開発サイクルや、61％の企業の新製品デリバリーに影響を及ぼしており、約3分の1(31％)の企業で、遅れが7カ月以上続いているということも明らかになりました。
The Qt Companyの製品管理担当シニアバイスプレジデントのMarko Kaasilaは次のように述べています。「現在、世界各国のテクノロジー製品の開発と生産は危機的な状況にあります。2020年の新型コロナウイルス感染症拡大による継続的な影響を受けて、ユーザーエクスペリエンスのニーズを常に満たし迅速に市場展開できる製品の需要が高まっています。半導体不足は2021年後半まで続くと予測されていますが、設計・開発プロセス(DevDesサイクル)を改善することによって、企業が直面している課題の影響を軽減できます。」
82％の企業で、スマートデバイスの開発が活発化しており、より効率的な開発とデリバリーのプロセスが求められています。これを実現するための要因として上位を占めた回答は以下のとおりです。
・新製品の開発を迅速化するためには、よりハイレベルなソフトウェアツールと開発フレームワークが不可欠である：82％
・クロスプラットフォームソフトウェアライブラリの重要性が高まっている：87％
・顧客のニーズに迅速に対応するためには、素早いソフトウェア開発とコラボレーションが不可欠である：83％
また「デジタルサービス／製品の品質を向上する主な要因は何か」という質問に対して、新たな収益源の開発(59％)、生産プロセスにおけるコスト削減と効率化(59％)、デジタルビジネスのより広い範囲への加速化(52％)の3つの回答が上位を占めました。
Kaasilaは次のようにも述べています。「競争の激しいテクノロジー業界では、迅速かつ効率的なデリバリーが強く求められており、ユーザーのニーズを考慮して設計した製品をスムーズに導入する必要があります。半導体や人材の不足の解決にはまだ時間がかかりますが、企業は現状のプロセスを見直し、迅速かつ効果的な方法で改善を図ることによって、危機的な状況を回避することができます。クロスプラットフォームのフレームワークとツールは、このような市場の課題の影響を軽減するために不可欠なソリューションです。デジタル製品の購買責任者は、調達可能なソリューションを調達可能なときに柔軟に導入する必要があります。たとえば、様々な種類のハードウェアに対応する柔軟なソフトウェアツールやプラットフォームに投資することで、サプライチェーンの深刻な不足による影響を軽減できます。」
フォレスター社による調査についての詳細は下記でご覧いただけます。
https://www.qt.io/ja-jp/forrester-smarter-product-development-study
The Qt Companyについて
Qt Group(Nasdaq Helsinki: QTCOM)は、70以上の業界をターゲットに事業展開するグローバルなソフトウェア開発企業として、数百万種類ものデバイスやアプリケーション向けに基盤テクノロジーを開発し、業界をリードしています。現在、Qtは世界各国の主なグローバル企業および開発者にご利用いただいており、その独自のテクノロジーを活用することにより、多くのお客様が比類のないユーザーエクスペリエンスを提供しながら、同時に社内のデジタル化を推し進めています。2020年の総売上は7,950万ユーロ、従業員数は約370人です。
詳細は http://qt.io/ja-jp/ をご覧ください。
