ナノテクノロジーを利用したドラッグデリバリーシステムは、2021年に1,360億米ドル規模へ
株式会社グローバル インフォメーションは、サイエンティフィカが発行した報告書「Nanotechnology in Drug Delivery: Global Markets (世界のドラッグデリバリーにおけるナノテクノロジー市場)」の販売を開始しました。
ナノテクノロジーに対して世界的な注目が集まって以来10年間、ナノテクを利用した市場の規模は、2020年までに1兆億米ドルに拡大するという、いくつかの予測がありました。
今日では、科学や産業のどの分野で、ナノ技術が実用化されるかが、明らかになってきています。
サイエンティフィカの当報告書では、2000年から2011年における政府の資金提供は、総額で675億米ドルに達したと分析しています。
さらに、ナノテクを利用したドラッグデリバリーシステム市場は、現在の23億米ドル規模から、2021年には1,360億米ドルに成長すると、サイエンティフィカでは予測しています。
したがって、この部門は、2021年における世界のナノテクノロジー市場全体のおよそ15%を占める見通しです。
医療分野が、ナノマテリアルに付加価値をもたらす最大の市場機会を提供しており、国別では、中国が最も急速に成長しています。
「ナノテクノロジー業界、および医薬品業界の双方にとって、メリットのある状況となっています。」と、サイエンティフィカのCEOであるTim Harperは述べています。
「ナノマテリアルの他の用途と比較して、ドラッグデリバリー向け応用には高い収益率が見込めます。 さらに、塗料や日よけ止め用に素材を提供するよりも、多くのバリューチェーンにアクセスすることができます。 また、薬剤の改質によって、医薬品業界は、特許期間を延長することができ、既存の収益源を堅持することが可能となります。」
世界のドラッグデリバリー市場は、アジア市場がけん引し、今後2021年まで複合年間成長率(CAGR)32.5%で成長する見通しです。
中国が、2021年にはナノテクノロジーを利用したドラッグデリバリーシステムにおいて最大市場となり、180億米ドル以上の市場規模に達し、アジア市場全体の43%をしめると予想されています。
市場調査レポート: 世界のドラッグデリバリーにおけるナノテクノロジー市場
Nanotechnology in Drug Delivery: Global Markets
http://www.gii.co.jp/report/cien229836-nanotechnology-drug-delivery-global-markets.html
出版日 2012年01月
発行: Cientifica Ltd
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