【名城大学】「さくらサイエンスプログラム」でインドネシアから学生11人が来学

実習で高谷准教授(右)の説明を聞くアイルランガ大学の学生ら

学術協定の締結校で共同研究でも20年来の交流があるアイルランガ大学から

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「さくらサイエンスプログラム」(SSP)で招聘されたインドネシアのアイルランガ大学の学生・大学院生11人と引率教員2人が10月16日から20日までの5日間、本学を訪れ、八事キャンパスでの薬学部の講義や実習、くすりの博物館の見学などを通して最新の薬学研究や日本のくすりの文化を学んだり、交歓会などで薬学部の学生と交流を深めたりしました。

講義や実習、視察で最新の薬学研究や日本のくすりの文化を学ぶ

2014年に始まった「さくらサイエンスプログラム」は、産学官が連携して短期間、海外の優秀な若者を招き、日本の先端的な科学技術や文化に触れてもらう事業です。インドネシアでトップクラスの教育研究レベルを誇るアイルランガ大学と本学は2015年に大学間学術協定を締結しているほか、同大の理工学部化学科と薬学部の高谷芳明准教授らは20年にわたって活発な共同研究を実施しています。
こうした縁でアイルランガ大学から「より多くの学生に名城大学での最新の研究を体験させたい」との要請があり、高谷准教授が担当者としてSSP に応募し、採択されて今回の招聘が実現しました。一行は15日に来日し、17日~19日に八事キャンパスの天然物化学研究室や分析センターなどで「クロマトグラフィによる天然有機化合物の分離および分析」などをテーマにした講義と実習に臨みました。
高谷准教授によると、来学した学生たちは天然有機化合物をいかに分離するかの研究をしており、講義と実習では物質を分離・精製する「クロマトグラフィ」の最新の方法について高谷准教授が解説した後、実際に機器を使って操作しました。学生たちは「インドネシアでは分離・分析する機器が高くてほとんどないので、ぜひ使ってみたい」と目を輝かせ、高谷准教授に熱心に質問し、分離の実習には真剣な表情で取り組んでいました。

真剣な表情で実習に臨む学生

薬学部筝曲部が演奏を披露 ダンスを一緒に踊って交流

最終日の20日には岐阜県各務原市の「内藤記念くすり博物館」などを見学した後、八事キャンパスで修了式に臨み、高谷准教授から学生1人1人に修了証が手渡されました。続いて城薬ホールで交流会があり、薬学部筝曲部の13人が「笛の音」「世界の民謡メドレー」を演奏して日本の文化を紹介。最後にアイルランガ大学の学生たちと筝曲部の学生たちがインドネシアのダンスを一緒に踊って楽しく交流しました。

SSPの目的は招聘した海外の学生たちが留学などで再び日本を訪れ、母国と日本との橋渡しになる人材になってもらうことでもあり、修了式で学生たちに向かって「日本に再び来てください。いつでも支援します」と呼びかけた高谷准教授。「新しい研究や技術を少しでも吸収しよう、やってみようという彼らの意気込みを強く感じた5日間でした」と振り返っていました。

薬学部筝曲部が演奏を披露
インドネシアのダンスを一緒に踊って交流
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