デジタルX線システムが従来型を超え、X線市場に大きな変化

株式会社グローバル インフォメーションは、カロラマ・インフォメーションが発行した報告書「Medical Imaging Markets: X-Ray, Digital X-Ray, CT and Other Radiography Systems (医療画像市場:X線、デジタルX線、CT、その他の放射線装置)」の販売を開始しました。

2011年の医療用(歯科を除く)デジタルX線システムの売り上げは、従来型X線システムの売り上げを超えると、カロラマ・インフォメーションでは予測しています。

総額120億米ドル規模の放射線装置市場のなかで、デジタルX線システムの収益は、従来型をわずかに超えて、最大となっています。

デジタルX線は、マンモグラフィー、X線透視撮影、歯科画像、コンピューター断層撮影およびアナログX線システムを含む放射線装置市場のなかで、最も大きく成長すると予想されています。

Philips社の DigitalDiagnostやSiemens社の AXIOM Multix、および他社のデジタルX線システムは、当初の購入費が高くなりますが、継続して使用することにより、経費は通常のX線システムより安くなります。

デジタルシステムにはフィルムや加工処理が不必要であるため、年間費用は、通常の放射線装置の資本コストと同じぐらいです。さらに、デジタルシステムを導入すると、大きなフィルム保管設備は、もはや必要ではありません。

「デジタルシステムを購入するための初期費用は、従来型システムより数倍高くなっています。しかし、検査件数が多くなれば高い購入費も相殺されます。」と、当報告書の執筆者であるJoe Constanceは、述べています。

デジタルX線システムの販売をけん引するのは、コスト削減ではなく、利便性や使いやすさであると、カロラマ・インフォメーションでは分析しています。

診断医は、コンピューターターミナルから瞬時にデジタルX線画像を受け取ることが可能です。

デジタル画像診断に向けた動きは、医療記録のデジタル化、つまり電子医療記録(EMR)を通して医療の効率化を推進する動向と密接に連動しています。

デジタルビジネスが着実に拡大した結果、以前はフィルムやフィルム関連技術に携わっていた放射線装置メーカーが、今ではデジタル技術に投資をしています。

当報告書は、X線装置市場の競合状況の変化についても分析しています。

技術革新が資金力に大きく依存しているため、研究開発に柔軟な予算を確保することのできる大企業が市場において大きなシェアを占めています。

そして、Kodakなどの企業は、X線装置ビジネスから撤退しています。Kodakは、消費者および専門家用画像・グラフィック通信におけるデジタルの大きな成長機会に注力することを決定しています。

市場調査レポート: 医療画像市場:X線、デジタルX線、CT、その他の放射線装置
Medical Imaging Markets: X-Ray, Digital X-Ray, CT and Other Radiography Systems
http://www.gii.co.jp/report/kl221334-medical-imaging-markets-x-ray-digital-x-ray-ct.html
出版日 2011年11月
発行: Kalorama Information

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