「NEWガラパゴス・マーケティング研究」報告書と 「銀座の時層 ~ハイライフ的銀座の歩き方~」発表
公益財団法人ハイライフ研究所ニュースリリース
公益財団法人ハイライフ研究所(東京都中央区、代表理事理事長:中田安則、以下「当財団」という)は、2020年度までの研究成果の発表として「NEWガラパゴス・マーケティング研究」報告書と「銀座の時層」を発表いたしました。
「NEWガラパゴス・マーケティング研究」
日本人は欧米の生活やブランドに憧れ、やがて世界的なブランドを育成し、並行して市場も成長を遂げました。日本人は確かなブランド評価の知見や選択眼を有し、今も日本市場は競争の激しい市場です。
その固有の進化を遂げた日本市場において成功を遂げるブランドは、アジアなどでの成功へと繋がります。外国ブランドは次なる成長の可能性を日本市場で見い出すこともできます。
本研究は、このような仮説を日本、台湾、中国での調査やアメリカ在住の研究者へのヒアリングによって、検証しようとする試みです。
大きなテーマであるが故に、研究は次なる研究課題へと繋がります。NEWガラパゴス・マーケティング研究とは、進化し続ける研究テーマなのです。
(本研究は当財団で、2018~2020年度に実施いたしました。)
■研究のアプローチ
1. 日本国内における多世代に亘ってのブランド経験や意識の違いを分析
・日本市場へ進出している海外ブランドの評価
・海外市場へ進出している日本ブランドの評価
☞東京30㎞圏在住者(18~79歳男女)1,350人への訪問留置調査を実施
2. 台湾における日本でのブランド体験、ブランド評価を分析
・台湾にとって、日本はブランド体験のゲートウェイ機能を果たしているか
・本国での評価より、日本を経たブランドの方が評価は高くなるか
・評価が高くなる理由、根拠(パワーブランド化の源)は何か
☞ 台湾居住者(15~69歳男女)644人へのWEB調査を実施
3. 中国(北京、上海、広州、成都)における日本でのブランド体験、ブランド評価を分析
・中国にとって、日本はブランド体験のゲートウェイ機能を果たしているか
・本国での評価より、日本を経たブランドの方が評価は高くなるか
・評価が高くなる理由、根拠(パワーブランド化の源)は何か
☞ 中国居住者(15歳~69歳男女)1,021人へのWEB調査を実施。
4. 銀座来街者の行動特性と属性の分析
・国内来街者、通勤者、居住者の行動特性と属性の実態
・銀座内周遊(動線)の傾向分析
・訪日外国人の来街時期とボリュームを分析
☞DoCoMoモバイル空間統計による動線把握と追跡アンケートを実施
5. 有識者インタビューの実施
・「日本」という体験と中国人消費の今後
☞ 柏井太郎氏 株式会社インテージ・チャイナ シニアマネジャー
・日本人とブランド
☞ 包山慶見氏 公益財団法人流通経済研究所 北米リプレゼンタティブ
・カントリー・オブ・オリジンにおける日本の特徴と役割
☞ 高田博和氏 ニューヨーク市立大学経営大学院 教授
■外部協力
(研究協力)慶應義塾大学 商学部教授 清水 聰 氏
(調査協力)株式会社インテージ
■報告書及びセミナー
「NEWガラパゴス・マーケティング研究」報告書は、の全国主要大学の図書館、全国公立図書館へ無償で配布をするとともに、当財団公式Web-siteでのPDF掲出を行います。
また、WEBセミナー・オンデマンド配信を無料でご視聴いただけます。
「銀座の時層 ~ハイライフ的銀座の歩き方~」
当財団では、2019年6月~2020年5月、公式Web-siteに主任研究員・福與宜治による連載コラム「銀座の時層と来街空間」を掲載いたしました。このたび、同内容を再編集し、一冊の調査研究報告書といたしました。
■アプローチ
本研究は、以下の調査方法、構成のもとに考察を加えました。
- 銀座を歩き気付きの種をアナログに収集します。
・テーマごとのフィールドを実際に歩き「銀座の魅力を構成する要素」をみつけ記録し考察します。
いわば虫の視点での「銀座ならでは」探しです。
2. 銀座の歴史を知り「銀座の時層」を読み解く
・空間軸アプローチから導き出したテーマをもとに、
書籍・資料とともにその時間軸を追いかけながら銀座の魅力を掘り下げます。 - 街の動きから特定の世代と街の関係を想う
・例えば「日本初、銀座で歩行者天国が始まったとき団塊の世代は20代前半だった」というように
世代によりエポックな街の変化は異なります。テーマに即して特定の世代を取り上げ年表を辿り
ながら「街と人の関係を推量」します。
以上のアプローチを織り交ぜながら「銀座という街の源泉」を探って参ります。
■報告書
「銀座の時層 ~ハイライフ的銀座の歩き方~」全国主要大学の図書館、全国公立図書館へ無償で配布をするとともに、当財団公式Web-siteでのPDF掲出を行います。
「公益財団法人ハイライフ研究所」とは
当財団は平成5(1993)年5月12日に設立されました。
来たる21世紀に向けて、今後志向していくべき新しい生活の方向性を“ハイライフ”と定義し、調査・研究を実施し、その成果を啓発・普及することを目的に設立されました。その後、平成22(2010)年に新公益法人としての移行登録を完了し、
(財団理念) 「都市生活者のよりよい生活の実現への貢献」
を財団理念に据え(公益事業1)調査・研究事業と(公益事業2)啓発・活動事業に区分して、それぞれの内容のさらなる充実化・高度化を目指して再スタートを切り、現在に至ります。以降、
(事業目的) 「持続可能な都市居住の実現に向けた知見の獲得と、社会との共有」
を事業目的とし『まち』『ひと』『消費』の3カテゴリーでの調査・研究を行っています。
公益事業1の調査・研究の成果を報告書にまとめ、全国主要大学の図書館、全国公立図書館へ無償で配布しております。また、例年では年2回セミナーを開催し研究成果の発表を行っておりますが、通期に亘り常時、より多くの人々への接触機会を増大化するために、調査研究報告書、セミナー講演録と、公式Web-siteやメルマガとの連動を強化しています。
「公益財団法人ハイライフ研究所」公式Web-site
【本件に関するお問い合わせ】
公益財団法人ハイライフ研究所 事務局長:鈴木淑仁(すずき・としひと) info@hilife.or.jp
-以 上