2018年第3四半期 1都3県賃貸住宅市況図と 東京23区ハイクラス賃貸住宅の市場動向 ~賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2019年2月~
不動産評価Webサイト「TAS-MAP」( http://www.tas-japan.com/ )を運営する株式会社タス(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:尾暮 敏範)は、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2019年2月」を発表しました。
「2018年第3四半期 1都3県賃貸住宅市況図」「東京23区ハイクラス賃貸住宅の市場動向」および「2018年12月期の1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率、賃料指数)」および「2018年12月期の関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率、賃料指数)」を掲載しています。
詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2019年2月」
https://go.tas-japan.com/l/592651/2019-02-19/222jlp
レポートの概要
(1) 2018年第3四半期 1都3県賃貸住宅市況図
東京23区では、江東区が「やや悪い」→「やや良い」に改善しました。一方で、港区が「やや良い」→「やや悪い」、文京区が「やや悪い」→「悪い」、台東区が「やや良い」→「やや悪い」に悪化しました。首都圏では、千葉市が「悪い」→「やや悪い」に改善しました。
トレンドが上昇を示す地域は、2018年第2四半期の5地域から2018年第3四半期は14地域と大きく増加しています。下降を示す地域は、2018年第2四半期の18地域から2018年第3四半期は9地域と減少しました。
東京市部や周辺の県など東京23区以外でもトレンドが上昇を示す地域が大きく増加しましたが、景況については好転の兆しが見られない地域が多いため、引き続き市況の変化には注意が必要でしょう。
図 1都3県、東京23区の賃貸住宅市況図へのリンク
(2) 東京23区ハイクラス賃貸住宅の市場動向
5,000円/m2月超クラスの空室率TVIは、2017年1月以降悪化傾向が続いていましたが、2018年5月をピークに僅かながら改善傾向にあります。供給量の多い4,000~5,000円/m2月クラスの空室率TVIは2017年9月以降、引き続き悪化傾向が続いています。
4,000~5,000円/m2月クラスの募集期間は、2016年11月をピークに引き続き横ばい傾向で推移しており、2018年9月末時点で3.01ヶ月です。5,000円/m2月超クラスの募集期間は2018年2月をピークに改善傾向にあり、2018年9月末時点で2.67ヶ月です。
5,000円/m2月超クラスの賃料指数は、データが少ないため振れ幅が大きくなっていますが、空室率TVIや募集期間が改善傾向にあることを反映して、2017年第1四半期より引き続き上昇傾向にあります。4,000~5,000円/m2月クラスの賃料指数は、2018年第1四半期より下落傾向で推移していましたが、今期は再び上昇しています。しかしながら、空室率TVIが悪化傾向にあることなどから、今後は再び下落傾向で推移する可能性もあります。
(3) 2018年12月期1都3県賃貸住宅指標
東京市部のアパート系空室率TVIが急激に改善しています。マンション系空室率TVIについても2か月連続の改善となりました。一方で東京市部の賃料指数は低迷しており、市場の弱さが観察できます。東京市部は大学の都心回帰の影響を強く受けています。国勢調査によると、民間借家に居住する25歳未満の単独世帯が大きく減少したため、東京市部の民間借家に居住する単独世帯の総数は、2010年から2015年にかけて減少しています。このような状況にもかかわらず東京市部では2014年以降に単身者向け(ワンルーム、1K)の賃貸住宅の供給が増加しています。以上を勘案すると、特にアパート系において経営難等の理由で市場に流通しなくなった(いわゆるデッドストック化)物件が急増した結果、市場に流通している物件の空室率TVIが改善した可能性が考えられます。
[東京都]<全域>
空室率TVI(ポイント) :13.25
募集期間(ヶ月) :2.80
更新確率(%) :40.68
中途解約確率(%) :39.90
賃料指数(2004年1Q=100):104.03
[東京都]<23区>
空室率TVI(ポイント) :12.79
募集期間(ヶ月) :2.70
更新確率(%) :41.36
中途解約確率(%) :38.64
賃料指数(2004年1Q=100):105.18
[東京都]<市部>
空室率TVI(ポイント) :16.60
募集期間(ヶ月) :3.35
更新確率(%) :37.93
中途解約確率(%) :45.20
賃料指数(2004年1Q=100):97.22
[神奈川県]
空室率TVI(ポイント) :16.52
募集期間(ヶ月) :3.94
更新確率(%) :39.42
中途解約確率(%) :44.28
賃料指数(2004年1Q=100):100.00
[埼玉県]
空室率TVI(ポイント) :16.29
募集期間(ヶ月) :3.24
更新確率(%) :45.56
中途解約確率(%) :39.67
賃料指数(2004年1Q=100):101.04
[千葉県]
空室率TVI(ポイント) :16.63
募集期間(ヶ月) :3.28
更新確率(%) :40.44
中途解約確率(%) :41.51
賃料指数(2004年1Q=100):101.78
分析:株式会社タス
(4) 2018年12月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標
空室率TVI、募集期間とも横ばいから改善している地域が増加しており、市場に落ち着きが見られます。
[大阪府]
空室率TVI(ポイント) :8.73
募集期間(ヶ月) :5.35
更新確率(%) :34.16
中途解約確率(%) :51.80
賃料指数(2009年1Q=100):103.92
[京都府]
空室率TVI(ポイント) :13.24
募集期間(ヶ月) :5.95
更新確率(%) :35.83
中途解約確率(%) :51.27
賃料指数(2009年1Q=100):105.32
[兵庫県]
空室率TVI(ポイント) :13.10
募集期間(ヶ月) :6.24
更新確率(%) :42.31
中途解約確率(%) :45.01
賃料指数(2009年1Q=100):104.86
[愛知県]
空室率TVI(ポイント) :15.33
募集期間(ヶ月) :6.58
更新確率(%) :42.43
中途解約確率(%) :42.34
賃料指数(2010年4Q=100):102.62
[静岡県]
空室率TVI(ポイント) :23.68
募集期間(ヶ月) :8.68
更新確率(%) :43.82
中途解約確率(%) :41.79
賃料指数(2010年4Q=100):97.11
[福岡県]
空室率TVI(ポイント) :10.45
募集期間(ヶ月) :5.64
更新確率(%) :41.04
中途解約確率(%) :46.07
賃料指数(2010年4Q=100):108.69
分析:株式会社タス
詳細はPDFファイルをご参照ください。
詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2019年2月」
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株式会社タスについて
株式会社タスはトヨタ自動車株式会社(T)、豊田通商株式会社(T)、朝日航洋株式会社(A)、株式会社三友システムアプレイザル(S)が出資するトヨタのグループ企業です。システム評価のパイオニアとして不動産に関わる情報を収集・分析・ディスクローズすることにより、専門知識を誰でも簡単に視える化することを目指しています。不動産評価サービスTAS-MAPは、担保評価や顧客へのプレゼンテーション資料作成ツールとして多くの金融機関や不動産会社の時短に貢献しています。
会社名 : 株式会社タス(英語名 TAS Corp.)
所在地 : 東京都中央区八丁堀3丁目22番13号 PMO八丁堀4F
設立年月日: 2000年8月28日
資本金 : 1億8千万円
出資 : トヨタ自動車株式会社
朝日航洋株式会社
株式会社三友システムアプレイザル
豊田通商株式会社
Web : https://corporate.tas-japan.com/