アリソン製ATがジェイ・バス製中型路線バスに採用
中型・大型商用車向けオートマチックトランスミッションの世界最大手メーカー、アリソントランスミッションの日本法人であるアリソンジャパン株式会社(代表取締役社長:アシュウィン・ゴパラスウォーミー)は、ジェイ・バス株式会社製中型路線バスにアリソン製オートマチックトランスミッション「アリソンT280(TM)」が採用されたことを発表しました。
アリソンTモデルは、これまで国内の大型路線バスに多数搭載され、昨年11月には累計搭載台数が1万台を超え、現在国内市場シェア約75%を誇るオートマチックトランスミッションです。大型路線バスに搭載されているアリソンT280(TM)(6速AT)は、このたび中型路線バス用に最適化し、搭載されました。中・大型路線バスともにISS(アイドリングストップ&スタートシステム)にモメンタリースイッチを採用し、ISSをオフにした状態でエンジンを止めて、再始動した際に自動的にISSが有効になることで、中・大型のアリソン製AT搭載車も平成27年度重量車燃費基準を達成しました。
発進と停止が多く、定時運行が求められる路線バスに搭載されるTモデルは、小排気量エンジンでもトルクコンバーターによるトルク増幅効果で、スムーズかつ力強い発進性をもたらすことで高く評価されています。また、アリソンのContinuous Power Technology(TM)により、スムーズなシフトチェンジを可能にし、間断なくトルクをタイヤに伝達することで滑らかな変速を実現します。これによってドライバーが違和感なく運転できるだけでなく、利用客に快適な乗り心地を提供できるという利点があります。
アリソンT280(TM)は、中扉開時にドライバーがブレーキペダルを踏み、完全停止すると動力伝達カット機能が働き、ギアが自動的にニュートラルに切り替わることでクリープを防止し、乗客の乗降時の安全性を確保します。中扉を閉じてブレーキペダルから足を離すと自動的にギアが入るためスムーズな発進が可能で、利用客を運ぶという安全性と定時運行の両立が求められる路線バスでは、欠かせない技術となっています。
アリソン製ATの特徴である予後診断機能は、トランスミッション本体やATF、フィルターの状態をモニターし、様々な警報や交換時期をシフトセレクターのインジケーターに表示することで、不測の故障を抑制します。
《セレクターインジケーター表示の内容》
・オイルレベル
・オイル・ライフモニター(ATFの劣化状況のモニタリング)※
・フィルター・ライフモニター(フィルターの劣化状況のモニタリング)※
・トランスミッション・ヘルスモニター(トランスミッション内部の摩耗状況のモニタリング)※
・故障診断コード表示(故障が発生した際、過去5件までの故障コードを表示)
予後診断機能(※印)が搭載されることで、路線バスの定期的なメンテナンスに寄与し突然のダウンタイムを防ぐことが可能となります。
日本全国のバス事業者でオートマチックトランスミッション搭載車の採用が進む中、アリソンは、定期点検や不測の事態に迅速に対応できるよう、全国にサービスディーラーを23拠点整えています。故障が発生した場合は、故障診断コードを販売会社経由、または直接アリソン・サービスディーラーにご連絡いただくことで、より迅速かつ的確なアフターサービスをバス事業者の皆様にご提供いたします。アリソンはこれからもよりよい製品とアフターサービスで、市民の重要な足となる路線バスのスムーズな定時運行を支えて参ります。
アリソントランスミッションについて
アリソントランスミッション(Allison Transmission、NYSE:ALSN)は、中型・大型商用車用および中型・大型の米国軍用車向けオートマチックトランスミッション、商用車向け完全電気駆動システムおよびハイブリッドシステムの世界最大手メーカーです。アリソンは、あらゆる市場・用途(配送、塵芥収集車、建機、消防車両、スクールバス、路線・観光バス、キャンピングカー、エネルギー開発・鉱山用機器、軍需用装輪車両・無限軌道車両など)で活躍しています。1915年の創業以来、本社を米国インディアナ州インディアナポリスに拠点を置き、世界中の80以上の市場でビジネスを展開し、オランダと中国、ブラジルに地域本部、米国とハンガリー、インドに製造拠点を設けています。また、約1,500か所の独立した販売・サービスディーラーで充実したサポートを提供しております。詳細については、こちらをご参照ください。 https://www.allisontransmission.com