2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博) 大阪パビリオンへブース出展
展示テーマ は 「ひとと地球にやさしい繊維」
株式会社ファーマフーズ(本社:京都市西京区、代表取締役:金武祚)は、2025年4月13日に開幕する日本国際博覧会(大阪・関西万博)の大阪ヘルスケアパビリオンに出展します。展示テーマを「ひとと地球にやさしい繊維」として、当社が開発した卵殻膜由来の新繊維「ovoveil®️(オボヴェール)」を主役に、京都の伝統芸術を交えて五感に響くブース体験を演出します。

ブース展示コンセプト:科学と芸術が織りなす五感体験
当社がタマゴの研究から新価値を生み出す創造性の核心は、生命現象に未知の事実を発見する科学的思考と、未発の解釈を見出す芸術的思考を掛け合わせ、本質を貫く研究アプローチにあると考えています。アルバート・アインシュタインが「もっとも偉大な科学者は、同時に偉大な芸術家でもある」と残したように、科学と芸術は渾然一体となり、文明・文化の発展を支えてきました。そこで、ミライ社会の実験場となる万博では、当社が得意とするタマゴの科学と京都の伝統芸術を融合させ、五感に響くブース体験の創出に取り組みました。
展示ブースでは、美しい布に目を奪われ(視覚)、その滑らかな手触りを楽しむ(触覚)とともに、香り(嗅覚)と音楽(聴覚)で優美な世界観を演出しました。また、タマゴが秘めた生命の姿を描写した映像からは、「生命のカプセル」であるタマゴの側面について、新たな気づきを得ることができます(知覚)。ブース体験を通して、卵殻膜から生まれ変わったovoveilの魅力とともに、その起源といえるタマゴの尊い生命力に惹き込まれていきます。科学と芸術が織りなす、雅やかな展示体験を五感でお楽しみください。
展示概要と見どころ
ブース左側では、ovoveil生地が風に乗って、天女の羽衣のように美しく舞う展示をご覧いだだけます。舞い上がる動きのパターンは無限であり、ovoveilが繊維業界やサステナブルなミライ社会へ与える影響力を表しています。

ブース右側では、鳥の巣をイメージした竹製の“やたら編みベンチ”に腰掛け、タマゴクッションや試着品でovoveil生地の肌触りを楽しむことができます。広大なパビリオンを散策した足を休めたり、親しみやすい憩いの場としてもご利用いただけます。目前にはovoveilの出発原料である卵殻膜や殻が展示されており、そのような未利用資源を環境にやさしい繊維へと変貌させたバイオ技術の奥深さを感じることができます。

ブース中央に投影する映像は、ヒヨコが誕生するまでの成長記録を当社が独自に撮影したものです。タマゴの中には、黄身と白身からヒヨコを誕生させる生命力が宿っています。また、卵殻や卵殻膜には、ヒヨコを守るための精巧なからくりが備わっています。当社は、この尊い生命力と生命を守る仕組みがタマゴ研究の中核であり、生命科学や ヘルスケア技術の進展をもたらす原動力と考えています。
ブース壁面には、ブース全体を包み込むように、高さ3メートルの布生地10枚を吊り下げています。音楽に合わせて大きな布がたおやかに揺れる様子は、タマゴに宿る生命の息吹を表現しています。ovoveilを光沢のある丹後ちりめんに製織して友禅デザインを施し、波打つリズムは心地よい鼓動感をもたらします。
※ 今後、ブース体験をより詳しく説明する第2弾プレスリリースを万博開幕に合わせて配信予定です。また、展示は春、夏、秋と季節に応じた設え替えを予定しています。移りゆく彩りの変化をお楽しみください。
ユニフォームのご紹介

アテンダント用ワンピース 川邊祐之亮氏のコメント
古くから京都に伝わる水を表す伝統文様“観世流水文”をモチーフにしてデザインしました。ワンピースとそれを覆うタマゴ型のオーガンジーは、生命の源たるタマゴの白身と黄身、それを外界から守る天然の超高性能バリア “卵殻膜”をイメージしたスタイルとしました。
タマゴに託された生命の不思議な力を現代社会に応用・実装することで、水のように身近な存在として人と調和し、また人にとって欠くことのできない企業になるというファーマフーズ全社員の想いを表現しています。
ワンピース、羽織用のカーディガンともに、ovoveil生地で仕立てています。

社員スタッフ用ユニフォーム:会期前半に着用 川邊祐之亮氏のコメント
京都に400年伝わる京友禅を彩る色を創るうえで欠かせない色玉をモチーフとして、そこにタマシイを宿らせたイロタマゴというデザインコンセプトを着想しました。
アートサイエンティストに扮した社員スタッフが纏うユニフォームは、様々なイロタマゴを載せて生命の不思議を表現しています。また、ovoveilが肌に触れる心地よさを、スタッフ自身も味わうことができます。
(補足:2025年3月14日付ニュースリリースの通り、万博会期後半に社員スタッフが着用するユニフォームは、ファッションブランド「divka」がデザインを制作しました。)
ovoveilは「生命(いのち)の繊維」
ovoveilの出発原料である卵殻膜は、紫外線やウイルスなどからヒヨコを守る「生命のおくるみ」であり、その素性はovoveilの風合いの良さに重なります。当社は万博展示を契機に、ovoveilを「生命の繊維」として位置づけ、アパレル・ファブリック業界などへの本格展開を図ります。
タマゴ研究から新価値を創出する
大阪パビリオンが見据える2050年のミライでは、未利用資源であった卵殻膜から生まれたovoveilが日々の暮らしに根づき、自然と調和した人類の進歩をもたらすと信じております。今後もミライ社会へ向けて、時代を越えて揺るがない価値をタマゴ研究から創出し、人々が安心して身を任せられるヘルスケアの実現を目指して参ります。
協力企業のご紹介
展示企画/制作ディレクター・ユニフォームデザイン・壁面布展示のデザイン
有限会社ジャパンスタイルシステム
所在地:京都市上京区小川通中立売上る小川町216-2
担当:川邊 祐之亮 TEL: 075-451-7936 E-mail: kawabe.yunosuke@gmail.com
壁面展示のovoveil生地制作
田勇機業株式会社
所在地:京都府京丹後市網野町浅茂川112
担当:田茂井 勇人 TEL: 0772-72-0307 E-mail: info@tayuh.jp
試着品のovoveil生地制作
安田織物株式会社
所在地:京都府与謝郡与謝野町後野811-2
担当:安田 章二 TEL: 0772-43-0151 E-mail: info@yasuda-tex.jp
羽衣展示のovoveil生地制作
宮眞株式会社
所在地:京都府与謝郡岩滝町字岩滝1166
担当:宮﨑 輝彦 TEL:0772-46-2059 Email: teruhiko_miyazaki@icloud.com
ブース空間の香りの調合
株式会社松栄堂
所在地:京都府京都市中京区烏丸通二条上ル東側
担当:営業部 TEL: 075-212-5588 E-mail: incense@shoyeido.co.jp
やたら編みベンチの制作
有限会社横山竹材店
所在地:京都市上京区甲斐守町110
担当:横山 裕樹 TEL:075-441-3981 Email:yokotake@amber.plala.or.jp
タマゴクッションの制作
大東寝具工業株式会社
所在地:京都市伏見区横大路下三栖山殿66番地2
担当:大東 悠太 TEL: 075-622-6245 E-mail: info@daitoushingu.com
音楽制作・音響システム
echo and cloud studio
所在地:東京都杉並区久我山4丁目24−18 201
担当:松井 敬治 TEL: 03-5932-6955 E-mail: info@echoandcloud.com
株式会社デンソーテン
所在地:神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号
担当:日比野 研 TEL: 078-803-8774
E-mail:10117-eclipse.homeaudiosystems@jpgr.denso.com
補足説明
株式会社ファーマフーズ:タマゴ研究から生まれた独自素材を使った商品展開を得意としたバイオテクノロジー企業です。 これまで、卵黄、卵白などの研究により、育毛剤や血流促進剤、骨形成促進剤を開発してきました。そうしたなかで、 廃棄されてきた「卵の殻」に着目して生まれたのが「卵殻膜から生まれた新素材<ovoveil/オボヴェール>」です。
ovoveil(オボヴェール): 着る人に環境にやさしい「卵殻膜から生まれた新素材」です。 肌に優しく、カシミヤやシルクの様な柔らかな風合いを持ち、卵殻膜のアップサイクルによる環境配慮型素材です。
大阪ヘルスケアパビリオン:訪れた人々が「いのち」や「健康」、近未来の暮らしを感じられる展示を実現するとともに、大阪という都市の活力・魅力を世界のより多くの人々に伝えていきます。誰もがわくわくしながら、驚きや新たな発見に満ちた感動が味わえるとともに、参加型のパビリオンとして、体験や共創を通じて、深く心に記憶され、新たな行動につながるようなパビリオンをめざします。(https://2025osaka-pavilion.jp/pre/overview/より抜粋)
