「ビル再生100の物語」ボロな不動産でも価値はあげられる

ビル再生100の物語 第91話

テナワンでは、これまで多くのビルの空室対策や賃貸運営を行ってきました。

それぞれの問題を解決してきたビル再生の事例を「100の物語」としてこれから公開していきます。

キーワードは「場のチカラ」

長いこと立地とスペック、グレード、広さで相場が決められてきた不動産の価格。
それが、収益還元法やオペレーション等のソフト力によって様々な価値の測り方がされるようになってきました。

でも今起きている現象は、そんなことをまるで無視してボロなビルでも高い価値を持つようになってきています。中には一旦落ちまくった価格がV字回復している例すら。

キーワードは「場のチカラ」です。

最近注目したいのは、このソフト力の先にあるモノで不動産の価値が高まっている現象です。

コミュニティの価値とか、場がどれくらい盛り上がってるかとか、展開されるコンテンツの面白さによって集客力が決まり、それによって「結果的に」不動産の価値が高くなるという場所がチラホラ見受けられます。

そこでやってることの面白さ、運営のチカラ

例えば、これまで何度かお話しした五反田の町原ビルは1階のカフェがビル内テナントのイベントなどにしょっちゅう使われていたり、オーナーがHUBになって入居テナント同士が仲良くなったり(時には仕事をシェアしたり)、ビル全体が家族のようなコミュニティになっています。
テナントが「卒業」して移転しても、仲介会社を介さずにすぐ次が決まります。築年数は相当に古いです。

他にも、面白い仕事をやっている人をゲストバーテンに招く「しごとバー」を運営する会社シゴトヒトが、江東区の築40年以上のビルにこの度移転します。(ウチで仲介させていただきました)

虎の門の使われてなかった寿司屋を改装してやっていた時もエラい賑わいでしたが、プロも「取り壊すしかないだろう」と言っていた江東区のこのビルにはこれからしごとバーに加えてシェアオフィスもできる予定だそうです。

そうなると突然このボロなビルが世間から注目されるアツい場所となって価値を持つことになります。

これらはここでは人がどれほど注目してるか? ということなので、不動産自体の価値というより、場の魅力、そこでやってることの面白さ、運営のチカラといえます。

この運営のチカラによって場が力を持てば、わざわざ建替えなくても価値を上げることができます。

ハードの要因とは無関係に、場の価値が上がれば収益性がアップするので結果として不動産も価値が上がる、というワケです。


始めて読まれる方に

中小築古ビルのオーナーを対象に空室対策を実戦的に解説した空室対策技術集を無料配布してします。

これまで、東京都心の中小型ビルが検討客を集められない4つの原因へ対応する考え方として、リーシングマネジメントという考え方が大切だとご説明しました。

リーシングマネジメントの基本的な考え方は、

「打点(空室を埋めること)は、打席数(認知度を上げること)×打率(決まりやすい条件やウリ)に比例する。」

です。

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