オラクル、エンタープライズITのクラウドへの移行を加速させるNo.1 データベースとNo.1 ミドルウェアをベースとする卓越したクラウド・プラットフォームを発表
(本資料は米国2016年9月19日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)
Oracle OpenWorld サンフランシスコ – 2016年9月19日
オラクルは本日、組織が重要とするアプリケーションをクラウド上で安心して実行できるように設計された「Oracle Cloud Platform」に関する主要イノベーションを発表しました。オラクルのPaaS(Platform-as-a-Service)の中核となるのは、「Oracle Database 12c R2」をベースとするオラクルの新しいDBaaS(Database-as-a-Service)です。オラクルの新しいデータベースは、クラウドでの利用が先行して開始されます。世界のあらゆる規模の企業は、最も高速で、最も拡張性と信頼性に優れたテクノロジーを高コスト効率かつ柔軟なクラウド環境で利用できるようになります。
40年近くにわたり、30万社以上のお客様がオラクルのデータベース・テクノロジーを信頼し、データベース・アプリケーションを実行してきました。現在、オラクルは新しいDBaaSによってそのスピード、拡張性、信頼性をクラウドに導入しています。「Oracle Database 12c R2」は、エントリーレベルから最大規模のデータベース・ワークロードの間で完全な互換性を実現します。企業は、オンプレミスグレードの性能のメリットを活用し、データベース開発、中小規模のビジネスおよび事業部門アプリケーション、エンタープライズ・アプリケーションをクラウドで実行できるようになります。
オラクルは本日、あらゆるアプリケーション開発モデルに対応する総合的なツールなど、新たな強化内容と「Oracle Cloud Platform」サービスについても発表しました。これには、クラウドへのエンタープライズ・ワークロードの移行と拡張の合理化、クラウド・ネイティブなローコード開発のためのツールが含まれます。本日発表されたPaaSの強化内容には、「Oracle Container Cloud Service」、「Oracle Identity Cloud Service」、「Oracle Internet of Things Cloud Service」、「Oracle Big Data Cloud Services」、「Oracle Analytics Cloud Services」をはじめとする19の新たなクラウド・サービスが含まれます。
本日の発表は、多くの組織が低コストとシンプルさが魅力のクラウドの利用を望みながらも移行に踏み切れずにいるタイミングで行われました。セキュリティ、拡張性、複雑さに対する懸念、不明確な移行経路、断片化されたツールセット、一貫性のないユーザー・エクスペリエンスなどが原因で、多くの企業はクラウドへの移行を控え、エンタープライズITに必要なオンプレミスと同等の性能を備えたクラウド・サービスの登場が期待されています。本日の発表によりオラクルは、企業がクラウドのメリットをフルに活用するために必要なエンドツーエンドの性能を提供します。
オラクルの製品開発担当プレジデントであるトーマス・クリアン(Thomas Kurian)は、次のように述べています。「開発者、IT部門、事業部門のリーダーは、『Oracle Cloud Platform』によってあらゆるワークロードにクラウドを簡単に活用できるようになります。『Oracle Cloud Platform』は、エンタープライズのお客様が求めているIaaS、PaaS、SaaSにまたがる統合型のサービスを提供します。オラクルは、優れたパフォーマンスと可用性を備えたパブリック・クラウド上でオープン・スタンダードベースのPaaSを簡単に実行できるようにします。」
次世代のDBaaS
オラクルの世界No.1 データベースであり、クラウドでの利用が先行して開始される「Oracle Database 12c R2」の本日のリリースは、エンタープライズ向けの規模とイノベーションの新たな時代を築きます。独自のマルチテナント・アーキテクチャとインメモリ・テクノロジーの上に構築されたオラクルのフラッグシップ・データベースは、高速なアナリティクス・ワークロードと最大数百テラバイト規模のデータベースの比類なきサポートにより、エンタープライズの今日の要件だけでなく、将来の急激なデータ・スプロールにも対応します。
「Oracle Database」は、DevOpsの生産性の建て直しに役立ち、新規データベースの迅速なセットアップと解体、および「Oracle Exadata」の卓越したパフォーマンスとオラクル独自のプラガブル・データベース・テクノロジーを組み合わせる高度な構成によってセキュリティを強化します。現在、この次世代のパフォーマンスは、中小規模データベースの運用、開発・テスト向けのエントリーレベル・ソリューションとして、「Oracle Exadata Express Cloud Service」を通じて月額175ドルからの費用で提供されています。
オラクルは本日、世界No.1 データベースの上での構築を望むエンタープライズ向けにクラウドでの開発、移動、管理、接続を容易にする一連のPaaSサービスを発表しました。
クラウド・アプリケーション開発者向けの新しいアプローチ
「Oracle PaaS」は、オンプレミスまたはクラウドでの開発のための、さまざまな言語とサービスによる豊富な選択肢を開発者に提供します。オラクルの「Oracle Application Container Cloud Service」は、Node.jsやJavaだけでなく、PHPにも対応するようになりました。新しい「Oracle Cloud Stack Manager」を利用することで、複数のPaaSサービスから構成されるアプリケーションを単一ユニットとして作成、拡張、管理できます。さらに、「Oracle AppToCloud」を利用することで、企業はJava EEアプリケーションを自動的にクラウドに移行すると同時に、アクティブ・スタンバイなどの機能を追加し、クラウドへのアプリケーションの移行時にクラスタの規模を拡張できます。また、「Oracle Application Builder Cloud Service」開発プラットフォームを利用すれば、コーディング・スキルを持たない利用者でも完全なアプリケーションをブラウザから作成し、事前に用意されているオラクルのSaaS APIまたは共通REST APIカタログからのカスタム・サービスを利用してサービスを拡張できます。
「Oracle Developer Cloud Service」は、Slack、Hipchat、HashicorpのPacker、Terraformなどの一般的なコラボレーション・ツールの統合によって開発者間のコラボレーションを容易にし、スプリント、タスク、バックログの管理のためのアジャイルな管理機能を提供します。
「Oracle Mobile Cloud Service」は、実用的なインサイトと、カスタマー・エクスペリエンスを向上させるための複数のチャネルおよびマイクロロケーションにまたがるエンゲージメントを提供します。また、Facebook Messenger、Slack、Kikなどの複数のメッセージング・チャンネルでのインテリジェントでコンテキストに対応したチャットボット・エクスペリエンスも提供されます。
アイデンティティとアナリティクスによるプロアクティブなクラウド・セキュリティ
クラウドネイティブな新しいセキュリティおよびアイデンティティ・プラットフォームである「Oracle Identity Cloud Service」は、オープン・スタンダードを利用したクラウド・アプリケーションの迅速な統合を実現し、ユーザー・アイデンティティをクラウドとオンプレミス配備から管理できるようにします。
脅威の特定と早期警告の提供に機械学習を利用する新しい「Oracle Management Cloud」に含まれる新しい「Oracle Security Monitoring and Analytics Cloud Service」によってセキュリティはさらに強化されます。「Oracle Management Cloud」は、エンタープライズ・アプリケーションのライフサイクル管理のための初めての完全統合型ツールです。これは、機械学習を利用して異機種混在環境全体で業務データをエンドツーエンドで監視、分析することで異常を検出し、パフォーマンスとコンプライアンスの維持に貢献します。
複数のクラウドおよびオンプレミス全体でのアプリケーションおよびデータ統合の合理化
「Oracle API Platform Cloud Service」を利用することで、開発者はコーディングゼロ、または、作成済みアナリティクス・チャートを利用して各自のAPIを作成、セキュリティ保護、管理すると同時に、Oracle Cloud、オンプレミス、またはサードパーティ・クラウド内でAPIゲートウェイを実行できるようになります。また、「Oracle Integration Cloud Service」では、クラウドとオンプレミスを統合するゼロコード・オーケストレーションも利用できます。これには、Ariba、Concur、LinkedIn、Salesforce、Slack、Twilio、Twitterなどを対象に事前に作成された50以上のアプリケーション向けアダプタが含まれます。
「Oracle Data Integration Cloud Service」は、データ移行をはじめとする多様なユースケース向けにストリーミング・レプリケーションおよび抽出、変換、ロード機能を提供し、「Oracle DBaaS」、「Oracle Big Data Cloud Service」、「Oracle DBaaS」以外のサービスを含むPaaS全体でデータを移動するデータウェアハウス・スタイルのワークロードをサポートします。「Oracle Data Integration Cloud」には、MapReduce変換、構造化データの変換、Hiveベースの変換のすべてを単一ユーティリティで開発するための統合型の設計環境が用意されています。オラクルは、オンプレミスからクラウドに、またはクラウドから別のクラウドにデータをほぼリアルタイムに、またはバッチで複製する能力を業界で初めて提供します。
「Oracle Internet of Things Cloud Service」を利用するお客様は、Asset Monitoring、Production Monitoring、Fleet Monitoring、Connected Workerなど、設定なしで利用できるIoTアプリケーションを導入できます。「Oracle IoT Cloud Service」は、デバイス可視化、ストリーミング、予測的アナリティクスを通じて合理化された接続性を提供します。このサービスは、デバイスから収集されるモーション・データ、ERPおよびCRMアプリケーションの保存済みコンテキスト・データ、「Oracle Service Cloud」、「Oracle E-Business Suite」、「Oracle’s JD Edwards」、「Oracle’s PeopleSoft」などのビジネス・アプリケーションとの既存の統合を組み合わせます。
クラウド上に解放されるビッグデータとアナリティクス
「Oracle Big Data Cloud Services」には、Apache Hadoop、Apache Spark、Apache Kafka、NoSQLテクノロジーのサポートなど、多数の新しいサービスと機能が追加されました。「Oracle Big Data Cloud Service Compute Edition」は、ビッグデータ管理とアナリティクスのためのプラットフォームを提供する、完全に管理された弾力的サービスです。「Oracle Event Hub Cloud Service」は、ストリーミング・データのロード、処理、分析、およびストリーミング・アプリケーションの開発と配備に対応した、完全に管理された柔軟なサービスです。「Oracle DataFlow ML Cloud Service」は、ストリーミングおよびバッチ・データの移動と変換に対応し、ビッグデータのマッピング、プロファイリング、強化のための機械学習によるレコメンデーション機能を備えています。「Oracle NoSQL Database Cloud Service」は、要件が最も厳しいNoSQLアプリケーション向けに予測可能な高パフォーマンスを提供します。最後に、「Oracle Big Data SQL Cloud Service」は、Hadoop、複数のNoSQLデータベース、Oracle Databaseに格納されているあらゆるビッグデータを対象とした高速SQLクエリー機能を提供します。
「Oracle Analytics Cloud」を利用するエンタープライズでは、クラウド、オンプレミス、または両方を対象に、誰もが任意のデバイスを使用して任意のデータに関する問い合わせを実行できるようになります。これには、企業が信頼性の低いスプレッドシートベースのプロセスを合理的なコラボレーション・モデルに数分間で転換するための新しいクラウド・ソリューションである「Oracle Essbase Cloud Service」が含まれます。「Oracle Data Visualization Cloud Service」は、可視化とセルフサービス検出の豊富な機能に加え、データの解釈によってスマートなインサイトを自動的に作成する機能によって企業の生産性を向上できるようになりました。このサービスには、40を超えるソースへのスマート・データ・コネクタ、セルフサービスによるデータ準備、セールス、マーケティング、人事、財務向けのパッケージ化されたアナリティクス・アプリケーションが含まれます。
●Oracle OpenWorldについて
「Oracle OpenWorld」は、20年間にわたって開催されている業界で最も重要なビジネスおよびテクノロジー・カンファレンスです。数万人もの来場と、オンライン上では数百万人もの参加者を集め、イノベーションと成長にクラウドを活用する企業への貢献に重点を置き、業界トレンドやテクノロジーが実現するブレークスルーに対する深いインサイトを提供します。「Oracle OpenWorld」では、つながり、学習、調査、インスピレーションを求める出席者のために、2,200を超える教育セッションが開催されます。ここでは、2,000社を超えるお客様およびパートナー企業がそれぞれの体験を参加者と直接共有します。世界の400社以上のパートナー企業およびお客様が数百におよぶデモ、実践ラボ、展示を行う「Oracle OpenWorld」は、クラウド・アプリケーションからクラウド・プラットフォームおよびインフラストラクチャに至る先進のクラウド・テクノロジーの展示の場となっています。「Oracle OpenWorld 2016」は、9月18日~22日の日程でサンフランシスコのモスコーン・センターで開催中です。登録方法、基調講演やセッションの視聴方法などの詳細については、www.oracle.com/openworld(http://www.oracle.com/openworld)をご参照ください。また、Twitter(https://twitter.com/oracle_japan)、Facebook(https://ja-jp.facebook.com/OracleJP/)でのディスカッションにもぜひご参加ください。
オラクルについて
オラクルは、クラウド・アプリケーションおよびクラウド・プラットフォームの広範なサービス群を最大限に統合し提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。
【本件に関するお問い合わせ先】
日本オラクル株式会社 広報室 谷地田
Tel: 03-6834-4837 / Fax: 03-6834-6129/ E-mail: pr-room_jp@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.com/jp/corporate/press/
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