「和食」×「落語」の融合で「日本の食文化への学び」を深める  《開催報告》「キンレイ心染プロジェクト」出前授業  ~ 東京家政大学附属女子中学校・高等学校Kaseiセミナー ~

2018-08-03 15:30

株式会社キンレイ(本社:京都市伏見区、代表取締役社長:和田 博行)は、2014年の創業40周年という節目に、「和食“鍋焼うどん”」×「伝統芸能“落語”」の魅力を多くの方々に伝達していくことを目指す文化啓発活動『キンレイ心染(しんせん)プロジェクト』を発足し、2018年9月1日で5周年を迎えます。
本プロジェクトは、和食や落語といった日本の伝統文化を次世代へ継承することや、「食べる力を育む(=食育)」を目的に、小・中学校、高等学校への出前授業を展開しています。
この度、7月26日(木)に東京家政大学附属女子中学校・高等学校の教育プログラムの一環とした、Kaseiセミナー(未来学力集中講座)にて出前授業を開催し、中・高生51名が参加しました。大学生落語家による落語の実演と管理栄養士による食文化講座を行い、日本の伝統文化への関心・理解を深める活動を行いました。

食文化講座と落語「時うどん」

●授業内容について
大学生落語家による「時うどん」「目黒のさんま」「猫の災難」の食べ物を題材とする3席を披露し、初めて落語を観るという生徒が多い中、会場は生徒たちの笑顔で溢れました。また、プロジェクトスタッフの管理栄養士による“落語から紐解く江戸の暮らしと食文化”と題した食文化講座も行いました。落語「時うどん」のストーリーを解説しながら、うどんの歴史、江戸時代の屋台文化、物価、時刻の数え方など文献資料を用いて講義し、生徒たちは現代の食生活の基盤を築いたともいえる、江戸時代の食文化への学びを深めました。

●生徒や教員の感想
生徒からは「うどんを食べる仕草が美味しそうだった」「落語と食文化の共通点を知ることができ、勉強になった」などの感想があり、食育に携わる教員からは、「和食の奥深さを知ることができ、良い食育講座となりました」と感想をいただきました。

●プロジェクトの今後
今後も学生落語家と協力し、学校教育機関と連携した出前授業を継続して取り組み、「和食“鍋焼うどん”」や「伝統芸能“落語”」の魅力の発信を通じて、“人々の心に染みる本物の味と文化”を次世代へ継承して参ります。

Kaseiセミナー実施概要

日時  :7月26日(木)14時30分~16時10分
会場  :東京家政大学 三木ホール
参加者 :東京家政大学附属女子中学校2~3年生、附属高等学校1年生、教職員
参加人数:51名(選択制のKaseiセミナー11講座から参加希望者)

プログラム内容

  1. 落語の基礎講座
  2. 落語の鑑賞「時うどん」:
      桜美林大学落語研究部4年生 雛菊亭 桔梗(ひなぎくてい ききょう)
  3. 食文化講座「落語から紐解く江戸のくらしと食文化」:
      講師 管理栄養士 長谷川 茉美
  4. 「目黒のさんま」:
      日本大学藝術学部落語研究会4年生 志家 ばーにぃ(しか ばーにぃ)
  5. 落語の鑑賞「猫の災難」:
      駒澤大学落語くらぶ3年生 努三亭 勝虎(どさんてい かちゃとら)
  6. 質疑応答

セミナーの様子

「開会の挨拶」篠澤校長先生

「開会の挨拶」 篠澤校長先生

「時うどん」 雛菊亭 桔梗

「時うどん」 雛菊亭 桔梗

「食文化講座」 事務局スタッフ 管理栄養士

「食文化講座」 事務局スタッフ 管理栄養士

「目黒のさんま」 志家 ばーにぃ

「目黒のさんま」 志家 ばーにぃ

「猫の災難」努三亭 勝虎

「猫の災難」努三亭 勝虎

会場の様子

会場の様子

食育担当教諭のコメント

村上 まさ子(むらかみ まさこ)先生
東京家政大学附属女子中学校・高等学校 栄養教諭

村上 まさ子 先生

食育方針

日本人の食事内容が画一的になっている現状から、食事の自己管理能力(栄養の摂り方、食事の摂り方)を身に付けさせることは大切です。本校ではスクールランチを生きた教材とし、主食・主菜・副菜を組み合わせて食べる日本型食生活(食事)の実践を強調した指導を実施しています。

コメント

本講座は、日本の伝統芸能である「落語」を身近に感じながら、日本の食文化の理解を深めることができ、大変有意義なものでした。私自身の良い肥やしにもなりました。生徒にとっても更なる探求心が芽生え、現代の食生活にも興味を持つことに繋がったに違いありません。また生徒の目には、活躍されている学生落語家さんの姿が、将来の自分の進むべき道を想像する良い機会になったと思います。

生徒の感想(一部抜粋)

●「1人で複数の登場人物を演じ分け、扇子と手ぬぐいで色々な物を表現していて、想像がかきたてられました。」
●「落語から江戸の生活や食文化を知ることができ、和食の歴史に興味が湧きました。とても楽しかったです。」
●「管理栄養士さんの講座を聴いて、うどんの歴史や江戸時代と現代の文化の違いを知ることができました。」

ご参考

東京家政大学附属女子中学校・高等学校

東京家政大学は1881年(明治14年)に創設、2018年で創立137周年を迎えました。「自主自律」の精神を掲げ、豊かな品性を備え、自立した女性の育成を目指しています。東京家政大学附属女子中学校・高等学校は「生徒の可能性を伸ばす」をモットーに、25歳の自分をみすえさせるキャリア教育(ヴァンサンカン・プラン)を柱に、グローバル教育やICT活用教育を推進し、希望の進路を実現できる確かな学力を身に付けることができる学園です。

東京家政大学附属女子中学校・高等学校

所在地

〒173-8602 東京都板橋区加賀1-18-1

お問合せ先

東京家政大学附属女子中学校・高等学校 進路指導部
TEL:03-3961-2447

Kaseiセミナー(未来学力集中講座)とは

中学2・3年生、高校1年生を対象に行う全教科型の「探求講座」。何事にも「なぜ?」と疑問を持つことで学ぶ意欲を刺激し、主体的に学ぶ力を培うことを目的としています。大学生落語家や社会人(企業)と交流できる点、また、伝統芸能である落語の体験だけでなく、落語という切り口を通じて日本の食文化への学びを深められる食育授業に魅力を感じ、今回「キンレイ心染プロジェクト」に依頼し、共同での実施に至りました。

キンレイ心染プロジェクトとは

日本の食文化を大切にしたいと考える株式会社キンレイと、落語研究会に所属する大学生との融合を図り、日本の伝統文化を啓発することを目指すプロジェクトです。「心染(しんせん)」には、“人々の心に染みる本物の味と文化”を多くの方々に伝えたいという想いと、美味しさをお届けする冷凍技術の“新鮮”の意味を込めました。老人ホームや町内イベント、学童保育などへの出張落語会や、小・中・高校への出前授業、“落語と食文化のつながりを紐解く”文化情報紙「心染通信」の発行などの活動を行っています。

参加落語研究会

・日本大学藝術学部落語研究会・埼玉大学落語研究会・創価大学落語研究会
・東海大学文化部連合会落語研究部・桜美林大学落語研究部・成城大学落語研究会
・東京経済大学落語研究会・法政大学落語研究会・明治大学落語研究会
・日本大学文理学部落語研究会・駒澤大学落語くらぶ 11大学総勢39名

WEBサイト

https://www.krspj.jp/
プロジェクトに参画している学生落語家の紹介や、出張落語会、出前授業の開催レポート、コラム『落語と食文化のつながり』などを随時更新しています。

発足当時の様子

発足当時の様子

株式会社キンレイとは

株式会社キンレイは、1974年(昭和49年)に冷凍食品の製造・販売などを目的とした近畿冷熱株式会社を前身とし、2014年(平成26年)より月桂冠株式会社のグループ企業となりました。ロングセラー商品「鍋焼うどん」や「お水がいらない ラーメン」シリーズなど、当社独自の技術である“三層構造”を特長とする冷凍調理麺の製造・販売を中心に、『本物の美味しさ』・『安全安心』・『環境保全』に全員で挑み、人々と私たちの幸せと、食文化の更なる発展に貢献して参ります。

キンレイ心染事務局

出張落語会や小・中・高校への出前授業を運営する「キンレイ心染事務局」を設けています。日程の調整、学生落語家の手配、当日の運営まで行います。開催地域は、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の一都三県を対象とし、お申し込みを電話またはFAXで受付ています。

運営  : トータル・コミュニケーションズ株式会社
TEL・FAX: 03-3518-9010
MAIL  : kinrei@pr-tci.jp (平日 10:00~17:00)
所在地 : 〒101-0065 東京都千代田区西神田1-3-6 ウエタケビル4F

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