<Google検索順位によって売上差約40%に> 空中階店はMEO対策で勝ち続けていた

飲食店動向調査発表

飲食店を中心に20年以上出退店の総合支援を行う店舗流通ネット株式会社(東京都港区:代表取締役社長 戸所岳大)が四半期ごとに公開している飲食店ビジネスレポートにおいて、飲食店のWEBマーケティングの実施の有無に着目し、 2019年の新型コロナ流行前から現在にかけて売上への影響について調査した。

序文

これまで外食テックの最大手だった主要グルメサイトが、アルゴリズムの不透明さが問題となり飲食店離れを起こしている。外食テックの見直しを図る大手チェーンも現れ、飲食業界における集客方法は様変わりした。2021年6月にGoogleから「ビジネスプロフィール」への名称変更が発表されると同時に、ますますMEO(Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の頭文字をとった略称)の重要性に注目が集まった。
実際に当社契約店の中で、コロナ禍などの状況下でも好調に売上を維持する飲食店は、WEBマーケティング(MEO対策など)を中心とした集客手法を実施していた。参考※1
Googleの発表から1年を迎え、Google検索における上位1~40位、41位以下の当社契約店について、どのような売上の変化が生まれたのか、当社独自の調査を行った。

検索:GoogleMap※シークレットモード https://www.google.co.jp/maps/?hl=ja
時間:平日17:00~19:00  検索ワード:最寄り駅_業態

参考※1  ・・・ 2022.05.26ビジネスレポート引用 https://trn-g.com/business-report/10024/

Google検索上位店は、下位店に比べ売上が約40%上回る結果に

MEOは“ローカルSEO対策”とも呼ばれ、WEBマーケティングで行う施策の中でも最も重要ともいえる。
特定のキーワードによる上位表示を目指すSEOとは違い、MEOは「エリア+キーワード」で上位表示を目指すもので、位置情報が大きく影響し、より検索ユーザーと店舗情報との親和性が高くなるのだ。そのため、Google MAPに掲載する店舗情報などを検索アルゴリズムに従って最適化することが、重要なWEBマーケティングのひとつに位置付けられる。
今回の調査では、Google MAP検索結果1ページ目にあたる当社契約店の上位(1~40位)と下位(41位以下)それぞれの売上傾向を比較し、上位店は下位店に比べ3年間の売上平均が39.51%も上回ることが分かった。
2019年度:平均37.82% 、2020年度:平均32.02%、2021年度:平均42.70%となり、常に上位表示店の売上が上回っている結果となった。

調査業種(店舗数):居酒屋・バル(295)/焼肉・ホルモン(57)/ラーメン・つけ麵・油そば(52)/洋食・レストラン(25)/中華料理(24)/エスニック(24)/日本料理(20)
図1 GoogleMAP検索順位別(坪単価売上平均)比較
図1 GoogleMAP検索順位別(坪単価売上平均)比較

勝ち続ける空中階店のカラクリはMEO対策と入居条件

【売上の比較】

さらに、MEO対策における影響を路面店と空中階店で比較したところ、どちらもMEO対策をはじめとしたWEBマーケティングを行っている条件は同じにも関わらず、「空中階店」は「路面店」と比べ売上に大きな差を生む結果となった。
MEO対策を行っている路面店は【平均38.3%UP】、空中階店では【平均48.4%UP】となり、MEO対策の影響による売上差は10%以上生じ、加えてコロナ渦を境にその差も大きくなっていることがわかる。

図2-a【路面】GoogleMAP検索順位別(売上坪単価平均)
図2-a【路面】GoogleMAP検索順位別(売上坪単価平均)
図2-b【空中階】GoogleMAP検索順位別(売上坪単価平均)
図2-b【空中階】GoogleMAP検索順位別(売上坪単価平均)

【利益率の比較】

加えて階層別のMEO対策による影響力を営業利益率でも比較検証を行った。
そもそも空中階店は、路面店に比べ賃料が約半分程度安価で設定される傾向にあり、また保証金や敷金といった初期費用も同様に半分、もしくはそれ以上安価で設定されるため、時流にあった対策を徹底すれば利益が出やすい予算構造になっている。近年のスマートフォンやソーシャルメディアの普及で一個人が手軽にPRできるようになったことで、テレビなどのマスメディアを超える影響力を持ち、さらにコロナ流行が拍車をかけ、飲食店の利用用途や来店動機が大きく変ったことから、来店者は“リアルな情報”をより重要と捉え事前に調べてから来店する傾向にあり、UGC(User Generated Contents=ユーザー生成コンテンツ)を加速化させていった。店主自ら気軽に発信することで、宣伝広告費用に頼ることなく自身の経験やノウハウ、営業努力によって MEO=WEBマーケティングへの成果が得られる。これまで主流とされてきた口コミグルメサイトや店頭でのビラ配り等も有効であることは否定されないが、プライオリティが変化していることは明確である。

階層:MEO対策別 営業利益率平均(2022年1月~7月度)を表したグラフ(図3)では、「空中階店:MEOあり」が唯一営業利益率平均が“0%”を切ることなく、平均して路面店よりも優秀な結果となり、16.91%と高水準で推移する結果となった。

・空中階店 MEO対策有り … 16.91%
・路面店 MEO対策有り … 14.33%
・路面店 MEO対策無し … 10.61%
・空中階店 MEO対策無し …  9.14%

図3 階層:MEO対策別 営業利益率平均
図3 階層:MEO対策別 営業利益率平均

まとめ ー店舗経営者がやるべき対策ー

これまで飲食店は視認性が重要視されていたため、空中階店での開業は路面店に比べ厳しいとされてきたが、今回の検証において、MEO対策を含めたWEBマーティングを取り入れることで勝機があると言える。飲食店経営において、WEBマーケティング戦略を立てつつ、出店戦略を図ることで、運営を行う中で営業利益が高い水準で取れ、より飲食店全体の生存率も高まることになる。

2000年前後から、UGCは「ネット上の重要なコンテンツ」として注目されているが、1年間に流れる情報量は40ゼタバイト(1ゼタバイトは世界中の砂浜の砂粒の数)とされ、人々は多くの情報に触れていることになる。有料でデジタル広告を行ったところで、やり方を間違えれば生活者に「しつこい」「怪しい」など不信感を抱かれかねない。
店舗流通ネットでは、空中階店でも路面店でも成功し生存率を上げることで飲食業界全体を盛り上げるようと関連会社と協業・アライアンス提携を行い、MEO対策を含めたWEBマーケティングサービスを開始した。それら分析結果をもとに構築されたプラットフォームの提供とスタートアップ支援を行うことにより、飲食店のWEBマーケティングへの参入サポートを支援している。

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店舗リース事業部 担当者 03-5777-6534 Mail:info@tenpo.biz

店舗流通ネット株式会社 会社概要

創業以来、3,500件以上の飲食店出店支援を行ってまいりました。「明日の街、もっと楽しく。」をコーポレートスローガンに掲げ、人と街に関わるすべてのことを総合的に支援することで、より良い未来を実現していきます。

社名  :店舗流通ネット株式会社
代表者 :代表取締役社長  戸所 岳大
本社  :〒105-0022 東京都港区海岸1-2-3 汐留芝離宮ビルディング20階
電話番号:03-5777-6510  URL:https://trn-g.com
事業内容:店舗リース事業、人材事業、プロモーション事業、工事事業

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【引用・出典】
図1~4 ・・・当社調べ・ショップサポートシステム利用店舗データより
参考※1  ・・・ 2022.05.26ビジネスレポート引用 https://trn-g.com/business-report/10024/

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