2017年第3四半期 1都3県賃貸住宅市況図と 東京23区ハイクラス賃貸住宅の市場動向を発表
~ 東京23区の市場の強さが際立つ結果に ~
不動産評価Webサイト「TAS-MAP」( http://www.tas-japan.com/ )を運営する株式会社タス(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:尾暮 敏範)は、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年1月」を発表しました。
「2017年第3四半期 1都3県賃貸住宅市況図」「東京23区ハイクラス賃貸住宅の市場動向」および「2017年11月期の1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」および「2017年11月期の関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」を掲載しています。
「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年1月」
http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol97_Vol69residential20180131.html
レポートの概要
(1) 2017年第3四半期 1都3県賃貸住宅市況図
東京23区では、品川区が「やや良い」→「やや悪い」、渋谷区が「良い」→「やや良い」に悪化しました。首都圏では、全ての地域で景況の変化はありません。
トレンドが上昇を示す地域は、2017年第2四半期の12地域から2017年第3四半期は13地域とほぼ横ばいとなっています。下降を示す地域は、2017年第2四半期の9地域から2017年第3四半期は10地域とこちらもほぼ横ばいとなっています。
東京23区の内側に位置する区では、景況が「良い」「やや良い」となった区が8つありましたが、東京市部や周辺の県では景況の好転はほとんど見られず、東京23区中心部の市場の強さが際立っています。
図 1都3県、東京23区の賃貸住宅市況図へのリンク
(2) 東京23区ハイクラス賃貸住宅の市場動向
供給量の多い4,000~5,000円/m2月クラスの空室率TVIは、2017年4月より改善傾向にありましたが2017年9月より再び悪化しています。また、5,000円/m2月超クラスの空室率TVIは、2017年1月より悪化傾向が続いています。
4,000~5,000円/m2月クラスの募集期間は、2016年11月をピークに横ばい傾向で推移しており、2017年9月末時点で2.8ヶ月です。5,000円/m2月超クラスの募集期間は2017年3月より横ばい傾向にありましたが2017年9月より悪化しており、2017年9月末時点で3.09ヶ月です。
4,000~5,000円/m2月クラスの賃料指数は、2015年第3四半期から引き続き上昇傾向で推移しています。5,000円/m2月超クラスは、データが少ないため振れ幅が大きくなっています。2016年第2四半期から下落傾向で推移していましたが、今期は大きく上昇しています。これは、高額物件が新規に供給されたためと考えられ、今期の上昇は一時的なものに留まると思われます。
(3) 2017年11月期1都3県賃貸住宅指標
神奈川県のアパート系の空室率TVIが、2015年中旬に大きく上昇を始めて以来、初めて下落しました。金融機関の融資態度の変化によるものと考えられます。この後空室率TVIの改善が継続するのか、これが一時的な動きなのかについて、注視していく必要があります。なお、アパート系空室率TVIについては東京23区と千葉県では横ばい傾向となっていますが、東京市部と埼玉県では上昇が継続しています。マンション系空室率TVIでは、埼玉県の改善傾向が鮮明になってきました。
[東京都]
全域
空室率TVI(ポイント): 13.39
募集期間(ヶ月) : 2.75
更新確率(%) : 31.19
中途解約確率(%) : 48.63
23区
空室率TVI(ポイント): 13.09
募集期間(ヶ月) : 2.72
更新確率(%) : 31.52
中途解約確率(%) : 47.50
市部
空室率TVI(ポイント): 16.46
募集期間(ヶ月) : 2.99
更新確率(%) : 29.43
中途解約確率(%) : 56.22
[神奈川県]
空室率TVI(ポイント): 15.63
募集期間(ヶ月) : 3.85
更新確率(%) : 31.86
中途解約確率(%) : 49.10
[埼玉県]
空室率TVI(ポイント): 17.57
募集期間(ヶ月) : 3.31
更新確率(%) : 33.34
中途解約確率(%) : 47.16
[千葉県]
空室率TVI(ポイント): 16.28
募集期間(ヶ月) : 3.54
更新確率(%) : 35.12
中途解約確率(%) : 49.19
分析:株式会社タス
(4) 2017年11月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標
長期的推移では、アパート系空室率TVIは大阪府と京都府が改善傾向、その他の地域は横ばいで推移しています。マンション系空室率TVIは京都府が改善傾向、兵庫県と愛知県が悪化傾向、静岡県も悪化傾向でしたが頭打ちした感があります。大阪府と福岡県は横ばいで推移しています。
[大阪府]
空室率TVI(ポイント): 8.66
募集期間(ヶ月) : 5.40
更新確率(%) : 22.01
中途解約確率(%) : 62.68
[京都府]
空室率TVI(ポイント): 13.95
募集期間(ヶ月) : 5.75
更新確率(%) : 29.41
中途解約確率(%) : 55.14
[兵庫県]
空室率TVI(ポイント): 13.10
募集期間(ヶ月) : 6.08
更新確率(%) : 33.17
中途解約確率(%) : 51.96
[愛知県]
空室率TVI(ポイント): 16.53
募集期間(ヶ月) : 6.73
更新確率(%) : 38.22
中途解約確率(%) : 48.08
[静岡県]
空室率TVI(ポイント): 25.55
募集期間(ヶ月) : 7.96
更新確率(%) : 34.49
中途解約確率(%) : 50.98
[福岡県]
空室率TVI(ポイント): 10.96
募集期間(ヶ月) : 5.71
更新確率(%) : 32.59
中途解約確率(%) : 52.01
分析:株式会社タス
詳細はPDFファイルをご参照ください。
「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年1月」
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株式会社タスについて
株式会社タスはトヨタ自動車株式会社(T)、豊田通商株式会社(T)、朝日航洋株式会社(A)、株式会社三友システムアプレイザル(S)が出資するトヨタのグループ企業です。システム評価のパイオニアとして不動産に関わる情報を収集・分析・ディスクローズすることにより、専門知識を誰でも簡単に視える化することを目指しています。不動産評価サービスTAS-MAPは、担保評価や顧客へのプレゼンテーション資料作成ツールとして多くの金融機関や不動産会社の時短に貢献しています。
会社名 : 株式会社タス(英語名 TAS Corp.)
所在地 : 東京都中央区八丁堀3丁目22番13号 PMO八丁堀4F
設立年月日: 2000年8月28日
資本金 : 1億8千万円
出資 : トヨタ自動車株式会社
朝日航洋株式会社
株式会社三友システムアプレイザル
豊田通商株式会社
Web : http://www.tas-japan.com/