無料ゲームでアプリのダウンロード件数は2017年に1600億超へ:Juniper Research
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Juniper Researchが発行した報告書「Future App Stores: Discovery, Monetisation & Ecosystem Analysis 2013-2018 (将来のアプリケーションストア:発見・収益化・エコシステム分析)」の販売を開始しました。
Juniper Researchのレポートによると、世界各国で消費者がハンドセットやタブレットにダウンロードする無料ゲームアプリの数は、2017年には1600億件を上回る見通しです。発展途上国の多くの消費者が多機能電話機からスマートフォンに切り替えること、無料アプリケーションのダウンロード数が増えることによって、2013年の800億件から急激に増加すると予想されます。
同レポートによると、年間のダウンロード件数の少なくとも40%は、ゲームのカテゴリーに分類されるものが占める見通しです。
さらに、アップストアはゲームに社会的機能を付け加えることによって、アプリの使用継続性を高める努力を行っていくとみられます。例えば、先ごろ発表されたGoogle Play Game Servicesでは、アンドロイドのプラットフォームだけでなくiOSやウェブ上でも、リアルタイムでのマルチプレーヤーゲームの利用とリーダーボードの閲覧が可能になっています。
こうした傾向とダウンロード無料のアプリの増加が、全体としてのダウンロード数の爆発的増加につながるとみられます。
ただし、価格引き下げ圧力によって、ダウンロードの時点では無料にせざるを得ない状況となっていることから、アプリの製作によって利益を得ようとする開発者の側には課題が残されています。アップストアの人気が高まったことで、移動体通信事業者(MNO)の大半はすでに事実上、価値連鎖からはじき出されています。
同レポートをまとめたSian Rowlands氏は、「アップストアの利益の一部を狙うMNOにとって、また銀行口座を持たない消費者の間にも自社のコンテンツを流通させたいアップストアにとって、通信業者による課金はさらに実現性の高い選択肢になってきている。しかしMNOは、アップストアが登場する以前のように、利益における大きなシェアを獲得することはできないという点を認識する必要がある」と述べています。
同レポートはこの他、以下の点などについて詳述しています。
•2013年には全体の6.1%となっている有料ダウンロードのアプリは、2017年には5%に減少する見通し。
•Amazonのお勧めのアップストア検索エンジンが人気を高めていることから、店頭では消費者向けのディスカバリサービスが強化される見通し。
市場調査レポート: 将来のアプリケーションストア:発見・収益化・エコシステム分析
Future App Stores: Discovery, Monetisation & Ecosystem Analysis 2013-2018
http://www.gii.co.jp/report/jp274745-future-app-stores-discovery-monetisation-ecosystem.html
出版日: 2013年07月01日
発行: Juniper Research
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