健康づくり支援サービス「健康生活ナビ」にて、海外健康ニュースの配信を開始しました。
株式会社ヴァル研究所が運営する健康づくり支援サービス「健康生活ナビ」(http://kenkonavi.val.co.jp/)でのマイページご利用ユーザー様向けに、海外発健康ニュースの配信を2011年1月19日(水)から開始しました。
海外でのタイムリーな健康情報を、(独)国立健康・栄養研究所 廣田晃一プロジェクトリーダーを中心に、わかりやすく翻訳・紹介しています。健康づくりの情報源としてぜひご活用下さい。
■健康ニュースの一例
-最も死亡リスクの低いBMIは?-
もっとも健康的といえる体格指数(BMI)は20以上25未満であるという、米国国立衛生研究所(NIH)を中心とする共同研究チームの研究結果が、米国の医学誌『ニューイングランド医学雑誌』に発表されました。
BMIは、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められる肥満度の指標です。脂肪など全くない筋骨隆々のボディビルダーでも値が高くなるという欠点はありますが、身長と体重からだれでも簡単に計算できるので脂肪量の目安として使われています。米国の保険会社が、保険加入者のBMIと死亡率の関係を発表して以来、重要な健康指標のひとつになっています。
今回の研究は、19件の論文から抽出した19-84歳の白人約150万人分のデータを再分析するメタ分析という研究手法で、BMIと様々な疾病による死亡リスクの関係が検討されました。
その結果、男女共に、BMIが20-25の場合に、もっとも死亡リスクが低い(つまり長生きする)ことが明らかになりました。従来、BMIが25-30(欧米では過体重と呼ばれ肥満に含まれない)についての一致した見解が得られていませんでしたが、今回の研究では1割程度リスクを高めるという結論に達しました。
東洋人の場合には、BMIは白人の場合より低い値でリスクを高めるともいわれていますから、もう25未満だといって安心してはいられないのかもしれません。でもBMIは上にも書いたようにあくまで目安に過ぎず、これだけを指標にしたらトップアスリートはみんな短命ということになってしまいかねません。総合的に考えることが必要です。
(監修・執筆 廣田晃一 (独)国立健康・栄養研究所プロジェクトリーダー)
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