【名城大学】野依良治客員教授が法人役員と教学執行部に対して講演

講演する野依客員教授

名城大学の法人役員と教学執行部による大学運営会議が6月16日、天白キャンパスの共通講義棟北N104で開催され、会議の中で2001年ノーベル化学賞受賞者の野依良治名城大学客員教授による講演を実施しました。

野依客員教授はこれまで本学の大学院生を対象にした「野依セミナー」を17回開催しており、今回は2026年に開学100周年を迎える本学の役員・執行部に対して、「我が国の教育研究体制に異次元の改革を求める」と題して講演を行いました。

講演の中で野依客員教授は「科学技術は進歩、発展する宿命にあり、その社会的役割は多様化する。しかし、大学の規模は拡大し続けるだろうか」と問いかけ、世界と日本の研究力の差の解説を交え、「評価は価値観を伴う、主観である。既成分野ではなく新分野を、均質や画一性ではなく多様性を、定説的権威ではなく異端・前衛を。人と違うことやることを推奨するのが大学に求められる」と訴えました。またアメリカで博士号を取得する日本人が少ない現状にも触れ、「創造性の根源は多様な知性の累積だ。どのぐらい多くの人と接触するかが重要。新陳代謝を促すためにも、人材の流動性と多様性の向上を考えてほしい」と締めくくりました。

立花貞司理事長や小原章裕学長など講演を聞き入る大学運営会議メンバー
質問にユーモアを交えて答える野依客員教授
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