日本HP、日本オラクル 製造業向け「見える化」支援ソリューションの提供を開始

*本ニュースリリースは日本ヒューレット・パッカード株式会社と日本オラクル株式会社の両社から配信しております。重複する場合がありますが、予めご了承ください。

日本ヒューレット・パッカード株式会社(代表取締役 社長執行役員:小出 伸一、本社:東京都千代田区、以下 日本HP)と日本オラクル株式会社(代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、本社:東京都港区、以下 日本オラクル)は、本日、日本HPの生産・工程管理システム製品「HP Fab Master」とオラクルの「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus (以下、Oracle BI Suite EE Plus)」を融合させ、半導体、液晶パネル、薄型ディスプレイ、二次電池(充電式電池)などの生産現場向け見える化を支援するソリューションの提供を開始することを発表します。

昨年来の金融危機以降、企業は、拡大する新興市場に向け、高品質の製品やサービスを劇的な低価格で提供することが求められています。特に日本の製造業においては、在庫削減や品質のばらつきの抑制、手直しの削減など、生産現場でのより早い効率化が重要な課題となっています。これを実現するためには、各工程での作業情報などの一元管理を行うことによる「見える化」が不可欠ですが、統一されたシステムを利用した管理ではなく、個別に情報を収集し、エクセルなどで管理しているのが現状です。今回発表のソリューションは、生産工程の情報一元管理を実現し、「見える化」を支援するソリューションです。

生産現場の見える化を支援するITシステムは、各工程の製造装置が収集する大容量の進捗・品質データの確実な蓄積と、日々の業務改善に対応できる柔軟性を備える必要があります。蓄えたデータは、工場長、生産管理、調達、班長、作業者、品質管理の担当者による予実対比(予算と実費の対比)や差異分析に活用するため、生産関連データの整合性をチェックした上で、生産現場のユーザが重要視する分析情報として加工する必要があります。

「HP Fab Master」は日本HPが提供する生産工程を一元管理するMOM(Manufacturing Operations Management)製品です。同製品は半導体、液晶パネル、薄型ディスプレイ、および二次電池など15年以上におよぶ製造業での実績をもとに、大規模量産工場や変更の多い試作ラインなどのデータ取得を高いパフォーマンスで実現し、情報やモノの整流化とフィルタリングを担います。取得したデータは、製品が工場から出荷された後、トレーサビリティ管理情報として数十年間保持できる形式へと変換されます。同製品は「Oracle BI Suite EE Plus」と併用することで、日々改善の必要な生産・工程上の重要情報を指標化し、各職責に応じてカスタマイズしたオンタイムの見える化ダッシュボードとして提供することが可能です。

<HP Fab Masterの特長>
・HPの豊富な製造実績を活かした製造業向け生産、設備、品質などの評価指標を実装
製品の管理を行うためのロット、バッチと個体のシリアル番号のモデル、高度に自動化された設備やサブ設備、およびそれらの状態管理モデルをテンプレートとして実装しています。設備から取得したシリアル番号や測定結果データは、これらのモデルへと展開され、シフト単位の投入・払出、着工・完了の指標化、形態の変わる中間製品間での追跡、保留や短時間の停止など設備稼働状態の追跡と指標を算出します。また、歩留りや直行率に影響する品質データの算出と解析用データを提供します。さらにCO2使用量の把握も支援します。 

・量産工場でも求められる大容量・大頻度の設備データの取得と整合性のチェックを実現
日産100万個以上の大規模な生産量に伴う進捗データや、それの数十倍に比する測定データを取得・保持します。「HP Fab Master」は、「Oracle Database 11g」の最新機能とパフォーマンスを改善する「Oracle Partitioning」とHPのデータウェアハウス構築技術を組み合わせてパフォーマンスの向上を実現しています。さらに「HP Fab Master」は、データ取得のタイミングや人手作業の時差などにより発生する差異を検証し、適切な整合性を保証します。

・「Oracle BI Suite EE Plus」を生かした高いパフォーマンスと操作性
「HP Fab Master」のメトリクス類を「Oracle BI Suite EE Plus」を利用して参照することで、簡単な操作で、日々改善される業務に適したレポートや管理指標をリアルタイムに確認することができます。「Oracle BI Suite EE Plus」が提供する複数データベースへの接続機能と併用することで、複数工場の一元的な見える化を実現します。

・構成点数の多い自動車や産業機器を含め、長期間のトレーサビリティ情報の保持を実現
自動車部品製造や産業機器の分野では、構成部品が多く車体からの追跡や関連部品の抽出が複雑な一方、情報は20年以上の長期間の保存を求められます。「HP Fab Master」では、HPのテープ装置を生かした低コストな保持手段を併用しながら、複雑な階層構造での検索・抽出業務とトレーサビリティ情報の保持を支援します。

HPは日本国内のみならず、全世界の製造業向けサービスで大きな実績とシェアを持っており、その導入ノウハウを「HP GlobalMethod」として実現しています。さらにHPが新たに展開するカーボン・エミッション・マネジメント・サービス (CEMS)との併用により、CO2削減とトレーサビリティ管理を両立し、自動車部品、産業機器、電子部品製造など、厳しい経営環境におかれた日本の製造業ビジネスに貢献していきます。

以上

(注)HP GlobalMethodについて
プロジェクトマネジメントおよびシステム開発に関して、国内・海外での豊富なシステム構築経験を独自のメソドロジとしてまとめたものです。製造実行システム(MES)の導入においても、このメソドロジを活用し、垂直立ち上げと高品位なサービスを提供します。

【日本HPについて】
HPは世界最大のテクノロジー・カンパニーであり、コンシューマから大企業まですべてのお客様にテクノロジーの活用を容易にするプリンティング、PCおよび関連製品、ITサービス、ソフトウェア、ソリューションを提供しています。HP(NYSE:HPQ)の詳細については、http://www.hp.com/をご覧ください。日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)はHPの日本法人です。(http://www.hp.com/jp/)

【日本オラクルについて】
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月 28日に東証一部上場。従業員数2,226名(2009年 5月末現在)。

【本件に関するお問合わせ】
・報道関係者からのお問合せ

日本オラクル株式会社
広報室 小林
電話:03-6834-4836 

日本ヒューレット・パッカード株式会社
TSG広報担当 中島
電話:03-3512-7120

・お客様からのお問合せ

日本オラクル株式会社
Oracle Direct
電話: 0120-155-096

日本ヒューレット・パッカード株式会社
カスタマー・インフォメーション・センター
電話:03- 6416-6660

  • Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標です。
ニュースのシェア:
日本オラクル株式会社
会社の詳しい情報を見る
NC動画生成サービス
Copyright 2006- SOCIALWIRE CO.,LTD. All rights reserved.