表面ナノ加工の世界市場は2018年に7億9930万米ドル規模となる見通し
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社BCC Researchが発行した報告書「Bioinspired and Nanoengineered Surfaces: Technologies, Applications and Global Markets (バイオインスパイアードおよび表面ナノ加工:技術・アプリケーション・世界市場)」の販売を開始しました。
表面ナノ加工の世界市場は、2012年に1億8300万米ドル規模となりました。BCC Researchでは、この市場は2012年から2017年の間、27.7%の複合年間成長率(CAGR)で拡大し、2018年には7億9930万米ドル規模に、また2022年にはおよそ25億米ドル規模に達すると予測しています。
過去10年間にわたり、様々な植物の葉から昆虫、ヤモリの足、甲殻類、さらには蝶の羽に至るまで、バイオインスパイアード構造が真剣な調査研究対象となってきました。その多くのケースで科学者たちは、これらの非常に興味をそそる構造に内在する物理および化学特性を解明し、また複製を行っており、これにより様々な商業用途に適した人工の「ナノ加工」表面を設計できる見通しが立ってきました。
表面ナノ加工により数多くの工業的工程や各種の消費者向け製品を改善できます。例えば既に商用化がなされているセルフクリーニングガラス製品は、超親水性/光触媒コーティングを利用したものですが、今やかなりの収益を上げています。今後5年以内に様々な分野で数多くの商品の市場が発達すると期待されています。これら目前に迫った商用上の発展は膨大なビジネス的将来性を持っています。BCC Research では、表面ナノ加工の現状ならびに10年後の姿を究明するための、表面ナノ加工に焦点を当てた最初の、また時宜を得た市場調査レポートを提供しています。
総合的な技術市場評価に基づいて、当調査レポートではNES技術による今後10年間の商業収益成長が次の9つの主要市場用途部門で見られることを見出しました。それらの部門とは、バイオ医学、自動車、航空、建物および建築資材、エレクトロニクス、エネルギー、光学、繊維ならびにその他の部門です。その中で今日も、また次期10年間を見ても群を抜いて最も大きな市場は、セルフクリーニングガラスやセメント、また防眩性を持ったアルミやプラスチックの建築材料を開発している建築資材市場です。BCC Research 社の調査によると、この分野の市場規模は2012年には1億5000万米ドルでした。この市場は2012年から2017年までにわたって14.9%の年平均成長率(CAGR)で成長を続け、2017年には3億米ドルに、また2022年までにはほぼ11億米ドルに到達すると予測されています。
2番目に大きな市場であるエレクトロニクス分野では、超疎水性の防水加工や疎油性加工を施した補聴器やモバイル通信デバイス、小売展示用のナノ表面加工を施したLCDディスプレーなどの開発が見込まれています。この分野の市場規模は2012年には2800万米ドルで、2012年から2017年に至るまで60.1%のCAGRで成長を続け、2017年には2億9470万米ドルに到達するものと予測されています。またこの市場は2022年までにほぼ5億6030万米ドル規模にまで達すると見られています。
市場調査レポート: バイオインスパイアードおよび表面ナノ加工:技術・アプリケーション・世界市場
Bioinspired and Nanoengineered Surfaces: Technologies, Applications and Global Markets
http://www.gii.co.jp/report/bc273932-bioinspired-nanoengineered-surfaces-technologies.html
出版日:2013年06月14日
発行: BCC Research
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