オラクル、エンタープライズコンテンツ管理製品を国内で出荷開始
日本オラクル(東京都千代田区紀尾井町、代表取締役社長:新宅正明)は、統合的なコンテンツ管理を実現する「Oracle Fusion Middleware」の新コンポーネント「Oracle Universal Content Management 10g Release3」(以下Oracle Universal Content Management)、「Oracle Universal Records Management 10g Release3」(以下Oracle Universal Records Management)、「Oracle Imaging and Process Management 10g Release3」(以下Oracle Imaging and Process Management)を2007年10月10日より出荷開始します。
「Oracle Universal Content Management」、「Oracle Universal Records Management」、「Oracle Imaging and Process Management」は、オラクル・コーポレーションが2006年12月 に買収した米国ステレント社の企業向けコンテンツ管理ソフトをオラクルのラインナップに組み込んだ新たな製品です。
中でも「Oracle Universal Content Management」は、すべての産業界において、企業内各部門から全社レベルでのコンテンツ管理を実現する主力のコンテンツ管理製品です。同製品には、ドキュメント管理、マルチサイトWebコンテンツ管理、デジタル・アセット管理、保存管理、コンテンツ使用状況追跡、コンテンツ分類、コンテンツ変換など最善の組み合わせのコンポーネントが搭載されています。同製品を用いると、文書、図面、Webコンテンツ、画像、映像などすべての非構造化情報を、単一のプラットフォームかつ単一のレポジトリによって管理するだけでなく、これをWebコンテンツへの変換、フォーマット変換、Webサイトへの反映、印刷物などへの適切な出力などを体系的かつ効率的に行うことができます。また、管理されるすべてのドキュメントやWebコンテンツの公開期間、保存期間、利用頻度追跡などのライフサイクルを管理することができます。
「Oracle Universal Content Management」を使用すると、業務で必要なドキュメントの管理や法令で定められたドキュメントの管理基盤、コールセンターなどのナレッジ基盤、持ち株会社やグループ会社のWebサイトの統一管理やブランド管理基盤、安全なイントラネット、コンプライアンス対応など、部門レベルから、全社レベルにわたるコンテンツ管理のための基盤を迅速に導入できます。
「Oracle Universal Records Management」はDoD 5015.2に準拠したレコード管理システムです。同製品により、ファイル・システムを含めた複数でかつ、遠隔のリポジトリやさまざまなアプリケーションに置かれたコンテンツに対してレコード管理を行うことができ、コンプライアンスとポリシーに則ったコンテンツ管理が可能になります。
「Oracle Imaging and Process Management」は手形、証書、送り状など紙文書である原票を電子化し、画像を使用した業務ワークフローシステムの構築、さらに、それら電子化した文書の長期保存を必要とする業務に最適なソリューションです。同製品が提供する画像処理は、オラクルのアプリケーション製品や他のアプリケーションとの統合を含む紙文書の画像取り込みからアーカイブまでを含みます。また同製品が提供するプロセス管理は、電子化された文書が強力なワークフローによりプロセスを流れ、生産性があがり、人的ミスを軽減することができる、高度でスケーラブルなプロセス指向のイメージング・アプリケーションをサポートします。
オラクルでは、従来の「Oracle Content Database」を「Oracle Content Database Suite」として従来のパートナーと継続販売すると共に、企業向け文書管理の核となる「Universal Content Management」の販売およびシステム構築体制を整えました。まず、新日鉄ソリューションズ株式会社 、富士通ミドルウェア株式会社、三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社と協業して顧客への導入を推進します。また、「Oracle Imaging and Process Management」をソリューションに組み込み販売するバンクテック・ジャパン株式会社と強固なパートナーシップを確立してビジネスを展開します。
オラクルのコンテンツ管理ソリューションはすでに世界で6,000社を超える導入実績を誇っています。国内では、ソニー生命保険株式会社、株式会社日産フィナンシャルサービス、ブラザー工業株式会社、みずほ証券株式会社が社内文書の管理を、エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社のグループ企業が販売する製品のアセット管理をそれぞれ実現するためにOracle ECM製品を導入、活用しています。
<参考資料>
■「Oracle Universal Content Management」には、企業のスケーラビリティを向上させ、既存インフラストラクチャのより効果的な活用を可能にする5つの大きな特長があります。
・Microsoft SharePointとの統合 - SharePoint用のWebパーツを使って、フォルダのチェックイン、検索、閲覧が簡単にでき、「Oracle Universal Content Management」から直接、ワークフローにアクセスできるため、SharePointからオラクルのリポジトリにコンテンツを移動して、複数の企業Webサイトやポータル、ビジネス・アプリケーションでより効果的に活用できます。
・柔軟なコンテンツ・ストレージ - 新しいFile Store Providerアーキテクチャの採用により、文書ファイルや実行可能ファイル、CAD図面、PDF、HTML、XML、フラッシュ、音声、ビデオ・ファイルが、ファイル・システム上のどこに、どのように保存され、管理されるのかを決める上での柔軟性が抜群に高く、きめ細かいコントロールが可能です。さらに、ファイル・システムだけでなく「Oracle Database 10g」にコンテンツを格納することも可能となり、シングル・リポジトリのメリットを活かして、バックアップや復元を簡単に行えるだけでなく、高い冗長性を確保することが可能になります。
・ポータルとの統合強化 - 「Oracle Universal Content Management」は、主要なコンテンツ管理機能をエンタープライズ・ポータルから直接エクスポーズするJSR 168準拠のポートレットを備えており、コンテンツをポータル・サーバーに送り込んで表示するだけの「プッシュ・モデル」にとどまらない統合が可能です。ユーザーはダイナミックにコンテンツにアクセスし、Enterprise Content Managementシステムにアクセスでき、コンテンツのチェックイン、サブスクライブ、ルーティングなどの操作やコンテンツの管理をポータル・インタフェースからリアルタイムで行えます。シームレスな導入と使い勝手のよさを確実にするために、「Oracle Universal Content Management」は、「Oracle Application Server」、「Oracle Portal Server」、「Oracle WebCenter」などの「Oracle Fusion Middleware」コンポーネントと統合されており、BEA WebLogic Portal Server(Plumtree Corporate Portalを含む)、IBM WebSphere Portal Server、Sun Java Enterprise System Portal Serverもサポートしています。
・任意のエンタープライズ・アプリケーションからのコンテンツ変換 - 「Oracle Universal Content Management」の核となる強みの一つは、ネイティブ・フォーマットをPDFやTIFF、HTML、XMLなどに変換でき、各種の画像形式やビデオ形式を変換して迅速な表示やWebパブリッシングを行えることです。「Oracle Universal Content Management」の新しいコンテンツ・リファイナリはSOAを採用することで、顧客独自のニーズに対応したカスタム変換オプションを作成することができ、変換エンジンを企業全体のどのアプリケーションからでもWebサービスとして素早く呼び出すことができます。
・「Oracle Secure Enterprise Search」との統合 - 「Oracle Universal Content Management」には「Oracle Secure Enterprise Search」(Oracle SES)の専用ライセンスが含まれているため、「Oracle Universal Content Management」で管理されているコンテンツは、SESを使った索引付けやアクセスを追加料金なしで行うことができます。SESは業界最高レベルのセキュリティと、使いやすさ、管理しやすさを兼ね備え、カスタマイズ可能な関連度ランキング・エンジンを備えています。「Oracle Universal Content Management」を導入する顧客は、SESシステムを拡張でき、追加ライセンスを使って単一のアクセス・ポイントからさまざまなコンテンツ管理システムやデータベース、エンタープライズ・アプリケーションにアクセスできます。
● 日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月 28日に東証一部上場。従業員数1,712 名(2007年5月末現在)。
■本件に関する報道関係からのお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報部 玉川、鈴木
Tel: 03-6238-8178 Fax: 03-5213-6990 E-mail: Takeo.Tamagawa@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/
*Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。その他のブランドまたは製品は、それぞれを保有する各社の商標または登録商標です。