南アフリカランド(ZAR)の特徴と今後の見通し?FX人気通貨【PR】
南アフリカランド(ZAR)の特徴や今後見通しは?FX長期運用で人気の通貨
南アフリカランドとは、南アフリカ共和国の通貨のことで為替レートなどでは、通貨コードである「ZAR」の3文字で表記されています。
金・ダイヤモンド・プラチナなどの鉱物資源に恵まれていることから、資源国通貨の代表的な存在と言われています。
南アフリカランド(ZAR)は、トルコリラ(TRY)やメキシコペソ(MXN)に並ぶ高金利通貨でFXでこうした高金利通貨を保有していると、毎日スワップポイントで利益が得られます。
しかし、南アフリカランドは国の位置する地理的な関係から、南アフリカ周辺諸国の影響を受けやすい通貨といえます。
資源価格は世界景気の影響を受けやすく、状況によってはどこまで下がるか分からない資源価格に大きく左右される通貨なのです。
2019年7月に南アフリカ中銀(SARB)により利下げされ6.50%、2020年に入っても連続で利下げされていますが、それでも他国とは比にならないほどの高金利となっています。
南アフリカランドの詳しい特徴を解説
南アフリカランドは、経済の成長段階においては中期に位置していて、今後の発展が期待できる新興国通貨です。
そのため流動性が低くなり、ボラティリティが高くなるという特徴を持っています。
2019年7月に南アフリカ中銀(SARB)により利下げされ6.50%、2020年に入っても連続で利下げされていますが、それでも他国とは比にならないほどの高金利となっています。
南アフリカの経済情勢はそこまで悪くありませんが、周辺諸国では不安定な国が多く、影響を強く受けてしまうのです。
2019年7月に南アフリカ中銀(SARB)により利下げされ6.50%、2020年に入っても連続で利下げされていますが、それでも他国とは比にならないほどの高金利となっています。
南アフリカランドは高金利通貨としても有名で、持っているだけで高い金利を付けてくれるので利益につながるのでスワップ取引を行う投資家には魅力的な通貨となっているのです。
一時期は6.39円を記録しどこまで下がるか分からない状況とも言えました。
昨年も、米国の利上げや株式の急落、トルコリラの下落の影響から右下がりとなりましたが、今後はアメリカの利上げ回数が減少するという見込みや不安なトルコリラから南アフリカランドへ変更する投資家が増えるなどプラス材料もみられます。
そして、米ドルなどよりも少額から投資できるのも、南アフリカランドの大きな特徴です。
米ドル/円だと1,000通貨でも約4,000円ほどの資金が必要ですが、ランド/円の場合はその10分の1以下である約300円から投資ができます。
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南アフリカランド(ZAR)の今後の見通しは?
南アフリカランドはこれまでの動向を見ると下落傾向にある通貨ですが、ほとんどの相場ではレンジとなっており世界的な経済的な動きが無い限り、南アフリカランドの為替は動いていないとも言えます。
南アフリカに影響を与えた要因はいくつかあり、2008年にアメリカでリーマンショックで世界経済が大混乱し、その影響から南アフリカランドも下落してしまったのは仕方のないことだと思います。
当時は日本円が比較的安全な通貨として国際的にも円高になっていたことに加えて、高金利通貨を保有しておく流行が反転し、大きく下落してしまいました。
国際的なリスクがあった時は、日本円が買われやすくなるので南アフリカランドは相対的にランド安となってしまいました。
しかし、2008年の下落から持ち直し大きくレンジ相場を作っていましたが2015年から中国経済の先行きが不安視され、中国輸出に頼っていた南アフリカランドの評価も同様に下がってしまいました。
さらに、世界的な原油安やイスラム国の問題などリスクオフの動きが高まったことによって円高となり、南アフリカランドが売られ、為替が下落することとなりました。
また、当時南アフリカの赤字を食い止めようとしていたネオ財務相が更迭される事態になり、投資家たちが先行きを不安視するなど、影響を与えてしまったのです。
2020上半期の南アフリカランドの価格は1ランド=6.35円台です。
為替は大きくレンジを作っており今後の南アフリカの動向に注目が集まっている状況です。
本来、南アフリカは非常に経済の発展に期待が保たれているのですが、それと同時にインフラへの支出などで赤字経済が続いています。
現在のラマポーザ大統領は緊縮に向けて動いており、経済が黒字化しGDPも同時に上向きを維持できて始めて、為替が上昇に転じるのではないかと考えられている今後注目されている通貨です。
2019年10月の南アフリカランドは米中関係の修復の見通しや世界的にリスクオンの動きが高まったことから7.50円まで価格が上昇していきました。
このまま価格が上昇していくように思われましたが、南アフリカの中期財政計画において国の歳入の大幅な減少、南アフリカ航空負債の返納を延期させる発表がされると市場でリスク回避の動きが強まりました。
また、再度米中関係の悪化が報じられたことによって、世界的に高金利通貨全体から資金が流れているという状況が続いています。
安定して7円台を保っていた南アフリカランドですが、2020年に入ると新型肺炎が世界的に流行し、2月末に半年ぶりの6円台に急落してしまいます。
3月になると国内でも感染者が確認され、「国家的災害事態」の宣言で外出制限が要請されると、月末には6円台ギリギリのレベルまで落ち込んでしまい下落に拍車がかかってしまいました。
さらに、3月に行われた国営電力会社エスコムによる計画停電も大きな要因となりました。
エスコムは国内の電力供給の9割をになっていますが、供給が不安定で、たびたびこのような計画停電を行っているので南アフリカランドの慢性的な下落要因のひとつとなっています。
こうした状況を受け、大手格付機関ムーディーズは南アフリカランドを投資不適格となる「ジャンク債」へ格下げし、4月末にはついに史上最安値となる5.63円を記録することとなってしまいました。
また、新型肺炎感染拡大の影響で大きく落ち込んだ南アフリカランドですが、年内にワクチン接種の可能性も出てきたことから現在では7円台をうかがう位置まで価格が上昇しています。
新型肺炎感染拡大の懸念はありますが、少なくとも現時点では南アフリカランドは以前の堅調さを取り戻してきているといえます。
南アフリカでは7月を最後に政策金利が3.50%と小幅で下げ止まっていて、今後も当面は追加の利下げはないと考えられているので金利が安定していれば長期トレードもしやすいです。
南アフリカのみ注目すれば非常に将来性のある国なのですが、南アフリカの為替が上昇していくためには外の要因にも注目していかなければなりません。
中国は南アフリカにとって輸出入の最大の貿易相手国で中国の経済状況に景気が左右されやすく、影響次第で国内がうまくいっているのに為替が下落しているということも考えられるので中国経済の動向にも十分注視していく必要があります。
そして現状、国際的に不安が大きいことから高金利通貨はあまり買われていませんでしたが、アフリカ大陸自由貿易協定(AfCFTA)はアフリカ圏内の貿易割合を2022年までに15%から52%まで引き上げると目標に掲げているので南アフリカ共和国の経済にも大きな影響を与えると見られています。
南アフリカはレアメタルを長期的に算出できることや経済発展の余地が大きく、成長性の高い国ですので中長期的に見れば上昇していくという見方が強いです。
今後、資源価格が上昇する動きが強まると、それに合わせて為替が上向きになる可能性が高いので資源価格の推移には注目していきましょう。
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著者情報
著者:松沢美沙
2015年3月より「はなまるFX」のサイト立ち上げスタート。
現在は運営・管理を行っています。
その他、「ガッツリFX」や「超入門FXブログ」など他のFXサイトの監修も行っています。