京都市内路線に「電気バス」を導入します!

京都市内で運行する「ステーションループバス」(京都駅ー七条京阪前 ー梅小路・ホテルエミオン京都)の全車両を本年より電動化

2021-02-25 11:15

 京阪バス株式会社(本社:京都府京都市、社長:鈴木一也)は、関西電力株式会社、ビーワイディージャパン株式会社と共同で、電気バスの利用による燃料や整備コスト等の削減を目指し、業務提携しました。電気バス運行に係る課題及び最適充電等についての研究も含め、2021年度から5年間、実証実験を行います。
 第一ステップとして、本年より京都駅と京阪電車七条駅及び梅小路を結ぶ路線バス「ステーションループバス」の全車両(4両)を電動化します。
※複数台で運行する路線バスの一路線全ての車両を電動化するのは日本で初めてです。 (自社調べ。グリーンスローモビリティや施設内バスを除く)  

 「ステーションループバス」は京阪電車の特急停車駅「七条駅」とJR京都駅および京都鉄道博物館や京都水族館などの施設がある梅小路を結節し、京阪沿線からの乗換利便向上を図ることを目的に運行しており、運行開始当初よりご利用者から好評を博しております。当該路線は国際観光都市京都の玄関口であるJR京都駅周辺を走行しますので、電気バスを導入することで京都市民、観光客へのカーボンニュートラルの実現に向けた機運醸成に寄与いたします。

 電気バスは、走行時の排出ガスがなく、従来のディーゼルエンジンバスに比べ走行騒音を大幅に減少できるばかりでなく、災害時の非常用電源としての利用など様々な場面での活用が期待されています。

   この電気バスを世界的な観光都市であり、また世界全体での温室効果ガス排出削減の大きな一歩を踏み出すきっかけとなった「京都議定書」を採択した都市である京都で運行し、政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの達成、脱炭素社会の実現に向けた実証実験を行い、結果を検証したうえで、国のタイムテーブルにリンクして、営業所単位での電動化を目指します。  

当社の電気バス導入の目的は次の4点です。

   (1)京阪版SDGs(Sustainable Development  Goals/持続可能な開発目標)       
    「BIOSTYLE」に資すること    
   (2)軽油から電気へのシフトに伴うバス動力コスト削減の検証    
 (3)国土交通省の目指す地域交通分野での環境負荷低減並びに温室効果ガス
    排出削減の方針への準拠    
 (4)政府の2035年までにガソリン車新車販売ゼロ目標への準拠      

電気バスの概要

【導入車両】ビーワイディージャパン(株)製J6小型電気バス
【導入台数】4台
【導入営業所】京阪バス洛南営業所(京都市伏見区)

電気バスとディーゼルエンジンバスのエネルギーコスト比較

 (ステーションループバスに導入した場合の理論値) 
種 別年間/1台あたり電気バス400千円ディーゼルエンジンバス1,430千円
以 上 

ステーションループバス運行経路
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