バーチャルパワープラント(VPP)事業に参入を検討の企業向け　 OpenADR(VTN)が実装可能な認証モジュール『CODE-ADRt』販売開始

2017-05-29 10:00

システム開発を業務とする株式会社AMG Solution(本社：東京都港区、代表取締役社長：青柳雄飛)は、2017年5月29日より、OpenADR2.0b(VTN)のモジュール『CODE-ADRt』を販売します。

また当社は、2017年3月15日にOpenADR2.0b(VTN)のすべてのプロダクトタイプの認証を取得しました。

これからバーチャルパワープラント(VPP)構築事業や、ディマンドリスポンス事業で、発動側のアグリゲータとして参入したいと検討している企業や、既にネガワット事業は開始していますが、独自のシステムを開発したいと考えている企業向けに、VTNが実装できる認証モジュール『CODE-ADRt』を販売いたします。

◆CODE-ADRサイト

https://amg-solution.jp/codeadr/

『CODE-ADRt』では、pull／SimpleHTTP方式と、push／SimpleHTTP・XMPP方式の2種類があり、OpenADR2.0b(VTN)の全てのプロダクトタイプの製品を展開いたします。『CODE-ADRt』購入時に、方式の選択をしていただきます。

これにより、先日発売した『CODE-ADRe』(OpenADR2.0b／VEN)とあわせて、OpenADR2.0bの全てのプロダクトタイプを製品ラインナップとして展開することになります。

背景

2017年4月のネガワット取引市場創設により、今後ディマンドリスポンス(ネガワット取引)における電力の需要制御の普及が高まると期待されています。

一方、これからネガワット取引市場に参入するにあたり、電力会社やアグリゲータとのインターフェース要件で提示されるOpenADRの認証を取得している企業が少ないのが現状です。

『CODE-ADRt』製品概要

『CODE-ADRt』はOpenADR2.0b(VTN)の認証を受けたJavaモジュールになります。認証適合内容は、pull／SimpleHTTP方式と、push／SimpleHTTP・XMPP方式の2種類です。

ネガワットやポジワットの発動依頼をVTNを介して、VENにXMLで送信することができます。送信されるXMLの体型は、1つの大きな定義をXSLで定義しています。

提供方式は、jarになりますので既存のシステムへの影響なくモジュールを組み込むことができます。『CODE-ADRt』を搭載したシステムの提供も可能ですので、ご相談ください。

バーチャルパワープラント(VPP)構築事業とは

電力の創出と調整を行う事業です。自然エネルギーの発電設備と、電気自動車(EV)を含む電力需要家側の蓄電設備を統合的に制御することで、仮想の発電所として機能させ、電力の需給バランスを調整します。

ディマンドリスポンス(Demand Response)とは

電力の供給が需要に対して逼迫した際に行う対策のひとつです。これまでは、電力の需要が多くなった場合、それに合わせて発電所を建設し、供給量を増やしていました。ディマンドリスポンスは、それとは違い節電をすることで供給量の範囲内まで需要を減らすという方法になります。これらを自動化したものが、Automated DR(ADR)と呼ばれています。

ネガワット取引

電力会社は、消費量(需要)に見合った発電量(供給)を維持する。消費量を減らすことで供給を減らすことができるため、ネガワットを電力会社が購入する。

アグリゲータ

ネガワットを集める事業者。比較的大規模な電力のユーザーを予め多数取りまとめて事前に契約し、電力会社が必要となったタイミングで、それらのユーザーの中から最適な組み合わせを選んで、必要なネガワットを発生させる事業を行う。

OpenADRとは

ADRのためのメッセージ交換プロトコルです。OpenADR1.0は、ADRのみならず電力分野における商取引全体の電子化を目指した広大な体系になっています。一方で、実装面からみて必ずしも十分な規格ではなかったため、実用に耐え得るADR標準規格であるOpenADR2.0が策定されました。2.0bは2.0aを包含する、より高機能な仕様となっています。