IDSシェアー・ジャパンと日本オラクル ビジネス・プロセス・マネジメント分野で協業
IDSシェアー・ジャパン株式会社(代表取締役社長:力 正俊、本社:東京都千代田区大手町、以下IDSシェアー)と日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅 正明、以下日本オラクル)は、IDSシェアーの「ARIS Business Architect*」および「ARIS Process Performance Manager」(以下 ARIS PPM)と、日本オラクルのミドルウェア製品「Oracle BPEL Process Manager」との連携の相互検証を完了し、今後、ビジネス・プロセス・マネジメント(BPM)分野において協業してまいります。
- ARIS Business Architectは、「ARIS 7.0」に含まれる、ビジネス・プロセスのDesign(設計・再設計)ツールです。ARIS 7.0は、2006年初旬に国内提供を開始する予定です。
「ARIS Business Architect」は設計・再設計のフェーズに、「ARIS PPM」は評価のフェーズに対応する製品であり、「Oracle BPEL Process Manager」との連携が実現したことで、包括的かつ継続的なBPMソリューションを提供できるようになりました。本協業により両社は、既存の顧客企業ならびにパートナー企業に対して、新たな付加価値とビジネスチャンスを提供していくことが可能になります。両社ではこれを、BPMサイクルのシームレスな連携実現を見据えた重要な第一歩であると考えています。今後、両社は、日本オラクルが提供する業務アプリケーション「Oracle E-Business Suite」とARIS製品群との包括的なBPMソリューションの構築へ向けても協業体制を強化していく予定です。
IDSシェアーでは、ビジネス・プロセスの設計・再設計(Design)、実装(Implementation)、評価(Controlling)の各フェーズを繰り返し、継続的に最適化していくことで業務改革を実現する“プロセス指向”のBPMを提唱しています。IDSシェアーが提供する「ARIS(ARchitecture of Integrated Information Systems)」は、BPMを実現するツールで、同社では、これをコンサルティングサービスと併せて提供し、顧客企業のBPM推進を支援しています。
日本オラクルは、新ミドルウェア製品群「Oracle Fusion Middleware」の主要コンポーネントである「Oracle BPEL Process Manager」を2005年7月25日より販売開始しました。「Oracle BPEL Process Manager」は、BPMランタイムエンジンを提供し、SOAベースのビジネス・プロセス連携を支えるBPM実装の基盤製品として数多くの顧客で導入されています。日本オラクルでは、顧客システムにおいて効果的なBPMを運用するためには、業務プロセスの設計から実装のフェーズへのシームレスな連携が非常に有力なソリューションとなると考えています。この考えがIDSシェアーの提唱するプロセス指向のBPMと合致することから、両社による協業の運びとなりました。
両社製品の連携ソリューションは、2006年1月13日開催予定の両社共催セミナーにて紹介する予定です。イベントの詳細は 〔 http://www.oracle.co.jp/events/tk060113/ 〕 をご覧ください。
● BPELについて
標準化団体のOASISに提案された、複数のWebサービスを組み合わせたビジネス・プロセス(ワークフロー)を定義するためのXMLベースのビジネス・プロセス実行言語。Webサービスのデータ仕様を定義するWSDL(Web Services Description Language)で記述されたWebサービス・インターフェイスをベースとして、Webサービスの呼び出し、データの操作、障害通知、例外処理、プロセスの終了などのアクティビティを結び合わせて、複雑なプロセスを定義します。また、処理フロー記述のほかに、B to B(企業間の取引)フローのように、異なる企業間でのWebサービス連携の記述にも適用可能となっています。
● IDSシェアーについて ( http://www.ids-scheer.co.jp )
IDS Scheer AG は、Prof. アウグスト・ヴィルヘルム・シェアー博士 によって、1984年にザールランド大学情報システム研究所(IWi)を母体として創設され、今日ではヨーロッパを代表するコンサルティング/ソフトウェア開発企業となっています。ドイツのザールブリュッケンに本拠を置き、ビジネスプロセス エンジニアリングに焦点をおいた製品・サービスを提供しています。 IDS Scheer AG は、包括的なビジネスプロセスマネジメントを実現するために、業務モデル化のための手法(メソッド)、ツール、モデル、アプリケーションを統合したコンセプト“ARIS House of Business Engineering”を開発しました。すべての製品およびサービスは、このコンセプトを生み出した統合情報システムアーキテクチャ (ARIS:ARchitecture of Integrated Information Systems )に基づいており、このプロセス・モデリングを記述するソフトウェアツール“ARIS Process Platform”を開発、販売しています。 IDS Scheer AG はハイエンドのビジネスプロセス・モデリングツール分野でのリーディングカンパニーです。また、SAP AGのグローバルサービスパートナー13社のうちの1社であり、欧米を始めとするSAP製品導入コンサルティングに幅広い実績があります。現在、従業員数は約2,300人、約4,500社の顧客を有し、世界50ヶ国に支社またはパートナー企業があります。2004年度の売上高は2億8,000万ユーロ(約389億円)です。1999年5月フランクフルト株式市場に上場。IDSシェアー・ジャパン(http://www.ids-scheer.co.jp)はその日本法人です。
− ARIS(ARchitecture of Integrated Information Systems)について
ARISは、継続的にビジネスプロセス最適化の観点から企業の経営改革・業務改革を強力にバックアップする、BPMソフトウェアツールです。ARISにより、ビジネスプロセスを経営階層的/体系的にモデル化(可視化)し、分析、設計、最適化することによって経営戦略を反映した業務、ITシステムを実現します。さらにARISは、そのITシステムをモニタリングすることにより、現実のビジネスプロセスを評価分析することにより、次への改革、改善へとつなげていきます。ARIS 製品は既に 4,500(世界 50 カ国以上)以上の企業に採用されています。
− ARIS PPM(Process Performance Manager)について
ARIS PPMは、あらゆる業界の企業の中核となるビジネスプロセスの効率性を測定/向上するためのビジネスプロセス・評価ツールです。システムからの業務パフォーマンス結果を取得し、ARIS 上にモデルを自動生成、評価指標の分析と課題の原因追求をサポートする仕組みを提供します。顧客企業はARIS PPMを活用して現在そして将来にわたる自社のビジネスプロセスをモニタリングすることで、企業戦略と経営の実際との間のギャップを埋め、ビジネスプロセスの最適化を図ることができます。
● 日本オラクルについて ( http://www.oracle.co.jp )
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数1,481 名(2005年5月末現在)。
− Oracle Fusion Middleware について
「Oracle Fusion Middleware」は、業界をリードするオラクルのSOAおよびミドルウェア製品で構成される包括的なミドルウェア製品群です。「Oracle Fusion Middleware」の構成製品は、「Oracle Application Server 10g」や関連の「Oracle Application Server」製品およびオプション(「Oracle Identity Management」、「Oracle Business Intelligence」、「Oracle BPEL Process Manager」、「Oracle Web Services Manager」、「Oracle Business Activity Monitoring」、「Oracle COREid」製品群、「Oracle Portal」、「Oracle Integration」など)、ならびに「Oracle Data Hub」や「Oracle Content Services 10g」、「Oracle Real-Time Collaboration 10g」、「Oracle Unified Messaging」などです。この実績あるミドルウェア製品群は、俊敏性の向上や、より豊富な情報に基づく経営上の意思決定、オラクルおよび他のベンダーのテクノロジーを含む分散したITシステムにまたがるデータやプロセスを容易に統合できます。また「Oracle Fusion Middleware」はお客様にサービス指向アプリケーションに対する包括的なライフサイクル・サポートを提供し、優れたホット・プラガブル・アーキテクチャにより、企業の既存ITインフラストラクチャと他に類をみない相互運用性を実現しています。詳細については、http://www.oracle.co.jp/products/middleware/ をご覧下さい。
− Oracle BPEL Process Managerについて
「Oracle BPEL Process Manager」は、SOAを強化した新ミドルウェア基盤「Oracle Fusion Middleware」を構成するコンポーネントのひとつで、Webサービスやビジネス・プロセスを標準に基づいて素早く設計し、アプリケーションサーバー上で容易に運用することが可能です。OASISが管理するBPELをネイティブ・サポートし、統合プロジェクトのコストと複雑さを低減するとともに、統合プロジェクトの戦略的価値を高めます。詳細については、http://www.oracle.co.jp/appserver/bpel/index.html をご覧下さい。
*本文中に記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
■本参考資料に関するお問い合わせ先
IDSシェアー・ジャパン株式会社
マーケティング担当 山本
TEL: 03-3516-7401 Fax: 03-3516-7405 E-mail: marketing-jp@ids-scheer.com
ホームページ: http://www.ids-scheer.co.jp/
日本オラクル株式会社
コーポレート・コミュニケーション室 広報部 北川
Tel: 03-6238-8180 Fax: 03-5213-6990 E-mail: Natsuko.Kitagawa@oracle.com
ホームページ: http://www.oracle.co.jp/