グリー株式会社協力、高崎商科大学で特別授業 「ゲーム会社事業開発部長の『面白がり方』」を実施
~勉強も仕事も趣味も、すべてを「面白がる」コツを学ぶ~
高崎商科大学・高崎商科大学短期大学部(所在地:群馬県高崎市、学長:渕上 勇次郎)は、グリー株式会社Japan Game事業本部シニアマネージャー兼ファンプレックス株式会社 執行役員 事業開発部長の村田 卓優氏を講師に招き、特別授業「ゲーム会社事業開発部長の『面白がり方』」を6月28日(木)に高崎商科大学 高崎キャンパスにて実施しました。授業では、村田氏自身の経験を踏まえたエピソードやアドバイスとともに勉強・仕事・趣味を横断した「ものごとの面白がり方」を解説。学生から質問を受けながらオープンな授業が展開されました。
本授業は、企業と連携しビジネスの最先端を学ぶ実践型プロジェクト「3.5本の矢プロジェクト」を初年次教育に応用する形で企画され、大学1年次必修ゼミ科目「日本語リテラシーI」と短大1年次必修キャリア科目「社会人基礎力演習」の合同授業として約360名を対象に開催。入学して3か月が経ち大学・短大の生活に慣れてきた学生達に対して、今後の学生生活やその後の社会人生活における興味関心の持ち方や学修における姿勢のあり方に動機づけを行うことを目的として実施しました。
授業は「面白いとは、好きな時に好きな人と好きなことを好きなだけすること。でも、その好きなことを見つけるのが難しい」という言葉から始まりました。大学・短大に入学し、私生活と学業生活が交差する自由度の高い環境の中で、「大学にいることの意味」や「漠然とした不安」をあらためて感じ考え始める時期がこの入学3か月後のタイミング。そんな学生達に対して、「行動力のある人にだけ、好きなことは見つかる」「好きなことをより好きになるには、勉強が必要」「大学では、勉強の方法を勉強してください」など自らの実体験を織り交ぜながら語りかけました。
村田氏は、学生時代には落語サークルに所属。参加した学生落語選手権で日本一に。社会人としては、セキュリティメーカーの営業職を経験した後、グリー株式会社に転職。数々の事業に関わり、現在はグリー株式会社の子会社であるファンプレックス株式会社で事業開発責任者を担当。さらに仕事とは別に、ミニ四駆好きの社会人によるミニ四駆部を立ち上げその部長として活動するほか、自ら興味を持った投資について情報発信するうちに雑誌からの執筆依頼が来るなど異色の経歴の持ち主。それらの経験から「マイナーな分野でも良いから勝ち癖を付けることが大切」「好きなことは周りの人と共有すると、より情報が集まりさらに好きになれる」など説得力のある話に学生は熱心に耳を傾けていました。
講師を務めたグリー株式会社の村田 卓優氏は、今回の特別授業について次のように述べています。
「私自身が『面白い』を見つけたきっかけや、それを『面白がり』続けることの良さを話させていただきました。自分で考え、行動することを習慣にすれば一生の財産になります。難しいからと思考停止せず、粘り強く考える癖や、わかる喜びを大学で体感してほしい。大学時代というのは、将来の希望と不安の入り混じる時でもあるので、今お話できて良かったです。ただし決意だけではなく、行動が全てです。ぜひ、周囲の方には実行に移すことをサポートしていただきたいと思います。とはいえ、私が大学にうかがって驚いたのは、教職員の方々が学生一人一人の名前はもちろん、趣味嗜好まで細かい情報を把握されていたことです。きめ細かいサポートをしてもらえる大学だと思いました。ぜひその環境を無駄にせず、卒業するまでに自分の好きなものを見つけて社会に羽ばたいていってほしいと思います。」
また、今回の特別授業を企画した高崎商科大学教学課長の森本圭祐氏は特別授業の企画意図を次のように説明します。
「本学は『自主・自立』を建学の精神に掲げる実学教育の大学です。現在、企業連携『3.5本の矢プロジェクト』をハブとして企業や行政と連携し、専門性を高めるとともに経験や発見をも重視した学びを正課・課外において展開しています。
すでにプロジェクト開始から3年が経ち、これまでも様々な試みが行われてきましたが、その中で課題を感じていたのは、大学における初年次教育の意義です。初年次教育は上級学年において必要となる『知の技法』をトレーニングする場であり、その意味合いは極めて大きい。重要なのは技法のトレーニングにあたる初年次教育が、その後の学生生活さらに社会人生活においても必要不可欠な能力を身に付けるためにあると学生自身に納得してもらうことです。
今回特別授業を行った「日本語リテラシー」は1年次のゼミナールにあたる科目です。この科目では統一されたシラバスのもとにそれぞれの担当教員が創意工夫を行いながら授業にあたっています。その効果を最大化させることこそが本特別授業の目的でした。村田さんにはご自身の学生としての視点、そして社会人としての視点から学生達にその意義を伝えていただきました。