オラクル、「Oracle E-Business Suite Release 12」の提供開始を発表
2007年1月31日ニューヨーク発 ―― オラクルは本日、6つの大陸で24時間にわたり開催したグローバルのイベント「Applications Unlimited」において、「Oracle E-Business Suite Release 12」の提供開始を発表しました。2006年秋の「Oracle OpenWorld」で初のプレビューが行われた「Oracle E-Business Suite Release 12」は、顧客のグローバルな思考による意思決定の向上、グローバルな業務活動による競争力の強化、グローバルな管理によるコスト削減への貢献とパフォーマンス改善を可能にし、今日のグローバル経済におけるビジネスを支援するために設計されています。今回の発表は、現在の「Oracle Applications」の継続的な機能強化に向けたオラクルの長期的計画である「Applications Unlimited」プログラムが着実に推進されていることの証であります。
今回新たにアップデートされたエンタープライズ・アプリケーションの「Oracle E-Business Suite」は、一元管理された財務基盤を備えることで、高水準の統制と透明性を実現しつつ、地域ごとのさまざまな会計、税金、雇用関連の規制や基準に対応することができます。さらに、「Oracle E-Business Suite Release 12」では、会計、税金、銀行取引ルールの設定とメンテナンスを一元管理できるため、顧客のコスト削減に貢献します。
Emerson Tool CompanyのEmersonプロセス管理部門グローバル・オラクル・アカウンティング担当ディレクター、キャロリン・カーター(Carolyn Carter)氏は次のように述べています。「補助元帳の会計ルールを一元管理することにより、設定とメンテナンスのコストを最小化でき、財務統制を改善するとともに、真のグローバル会計に対する一貫したアプローチが可能となります。銀行取引、税金、支払、会計など、すべての業務を一元管理することで極めて大幅な効率化を達成することができます」
【グローバルな思考による意思決定の向上】
「Oracle E-Business Suite Release 12」では、以下の事例が示すように、地域や部門にまたがったシステムから包括的な情報を得た上で決定を行うことが可能になります。
・「Oracle Profitability Manager」を使用することにより、企業は製品、チャネル、セグメントなど、グローバル業務のあらゆる側面から収益性分析やレポート作成ができるほか、個々の顧客についてドリルダウンを行うこともできます。
・「Oracle Human Capital Management」には、企業が人事についてより確かな情報に基づく戦略的・戦術的な決定を行えるよう、個々の役割ベースのデータ表示を行う機能が追加されました。
・「Oracle Project Portfolio Analysis」は、企業が地域や事業分野に分散したプロジェクトを選択し、グローバルなビジネス目的に合わせてそれらを調整できるよう支援します。ポートフォリオのwhat-ifシナリオ分析に基づき、グローバルなプロジェクトの選択、予算設定、優先順位設定を行うことができます。また、「Oracle Daily Business Intelligence for Projects」を使えば、財務情報や経営情報の概要を迅速に検証し、問題点を発見した上でプロジェクトの具体的な業績やリソースの詳細にドリルダウンすることができます。
【グローバルな業務活動による競争力強化】
業務活動をグローバルに行い、ローカルなコンプライアンス要件を満たすことによって、企業はさらに競争力を高めることができます。「Oracle Financial Management」では、複数の元帳に対応した柔軟なアーキテクチャによって財務報告に一貫した手法を適用し、同時に地域ごとの会計ルールや規制を満たすことができます。人材管理に関しては、オラクルは人材管理の現地化を計30カ国にまで拡大し、地域や国ごとの規制に従いながらすべての従業員を1つのシステムで管理することができます。「Oracle Talent Management」の新機能は、目標設定と評価プロセスを組み合わせることにより、従業員の生産性を最大限に高めることを可能にします。
「Oracle E-Business Suite Release 12」は、企業がグローバルな成長を低コストで実現できるよう、競争力のある拡張性と適応性を備えています。例えば新しい元帳と元帳セットにより、複数の法人間でのプロセスやレポートを合理化することができます。MOAC(multiple operation access control)によってシェアード・サービス要員の生産性が大幅に高まり、複数の事業ユニット間での取引処理が効率化されます。
Alcoaのシステム&サポート担当財務マネジャー、キース・ダンキン(Keith Dunkin)氏は次のように述べています。「当社には60セットの帳簿がありますが、これらの帳簿にまたがった処理を『Oracle Ledger Sets』で行うことで効率性が非常に上がりました」
【グローバルな管理によるコスト削減とパフォーマンス向上】
「Oracle E-Business Suite Release 12」によって、グローバルなアプリケーションの導入、管理、拡張が容易になるとともに、コストを引き下げることが可能です。例えば、「Oracle E-Business Suite Release 12」には何百種類というサービスが用意されており、ITによって「Oracle E-Business Suite Release 12」を複数の事業部門や製品間のビジネス・フローにまたがって簡単に統合することができます。拡張されたWebサービス・リポジトリによって、サードパーティー製アプリケーションとの統合に必要なコストを引き下げ、ビジネスプロセスへの適応性を向上します。また、オラクルは「Oracle E-Business Suite Release 12」を、異種アプリケーションにわたるプロセスを管理可能な「Oracle Fusion Middleware」上で認証しています。
詳細な情報をご希望の方と報道関係者の方は、オラクルが1月31日と2月1日に開催予定の「Applications Unlimited」プログラム開始イベントにご参加ください。これは、24時間内に(東京を含む)世界8カ国で開催されるグローバルなイベントであり、5つの新製品が発表されます。オラクルのアプリケーション戦略と新製品に関する発表に加え、オラクルの次世代技術やアプリケーションについてオラクルのシニア・エグゼクティブが解説します。詳細な情報と最寄りの開催場所については、http://www.oracle.com/events/applications-unlimited/index.htmlをご覧ください。
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オラクルは世界最大の企業向けソフトウェア会社です。オラクルに関するより詳しい情報は、http://www.oracle.com をご覧ください。
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