【岡山理科大学】梅雨シーズン前に楽しく防災学ぶ/本年度第1回目の市民公開講座
本年度第1回の理大市民公開講座に30人参加
2年目を迎えた「岡山理科大学市民公開講座-山の寺子屋で学ぼう!」の本年度1回目は、5月27日、A1号館1階プレゼンテーションルームで、災害が発生しやすい梅雨時期を前に防災をテーマに開講。約30人の参加者がミニ実験を交えながら、楽しく防災について学びました。
講師は教育学部初等教育学科の山下浩之准教授。タイトルは岡山弁で「備前じゃけえ、備えてぇてぇ、前もってのう!-豪雨の前に知っておくべき極めて初歩的な防災知識」。
開講に先立って平野博之学長が「市民公開講座は、どの講座も聞くだけではなく、ミニ実験など工夫してレクチャーを行います。皆さんが楽しんでしっかり学んでいただければと思います」とあいさつしました。
講座で山下准教授はまず、「同じ場所で同じような災害が発生している。現在住んでいる場所の情報から自然災害を学ぶことが大切」とし、国土地理院の「地理院地図」、その中でも特に「写真」と「地図委地形分類図」の活用を呼び掛けました。
また、「流れる水の働き」について、自ら測定した流速データなどを示しながら「河川は川床部よりも水面に近い部分が流速は速い」「深くなればなるほど流速は速くなる」などと、豪雨時の避難での注意点を指摘しました。
続いて、「基礎的な知識があれば防災につながる」としてミニ実験。まずはペットボトルにアルコールを少量入れ、蓋をしたままねじって、高気圧状態をつくり、一気に手を放して低気圧状態にしてボトル内に即席の雲をつくる実験に挑戦。次に1時間雨量1ミリメートルでは1平方メートルの面積にどれぐらいの水が必要か、についても実験(正解は1リットル)。最後はペットボトルなどを利用して、参加者全員が簡易雨量計を作りました。
家族連れで参加した小学生は「楽しかった。雲を作るのが難しかった。簡易雨量計を使ってみたい。雨が楽しみ」と喜んでいました。また、岡山市の男性は「市民公開講座は今年も楽しみにしていた。とても勉強になった。雨量1ミリメートルの量には驚いた。簡易雨量計を使って、雨の感覚を身に付けたい」と笑顔で話していました。