マルチコアCPUの性能をフルに引き出すための計測機能をリリース 関数の実行履歴を時系列で表示しコアの動きを見える化
株式会社コンピューテックス(代表取締役:今西 宏次、本社所在地:京都府京都市東山区、以下 コンピューテックス)は、マルチコアCPUの性能をフルに引き出すための計測機能「コア・ベンチマーク」英語版を2022年7月にリリースしました。本機能は現行製品「JTAGエミュレータ PALMiCE4」で動作し、ソフトウェアをバージョンアップすることで使用できます。
マルチコアCPUは、高い性能を実現するためのデバイスとして多くの組込み製品に採用されています。しかし、その一方で性能を活かすためのプログラムは複雑になり、開発工数に多大な影響を与えています。通常、マルチコアCPUの性能を引き出すには、各コアのスケジューリングを最適に行う必要がありますが、コアの動きが設計通りに動作していることを検証することは困難です。
コンピューテックスは、マルチコアCPUのデバッグ・ツールを10年以上に渡って研究・開発して提供しており、その経験をもとに、コアの動きを見える化し、動作検証が簡単に行える「コア・ベンチマーク」機能を開発しました。コア・ベンチマークはCPUコアの実行履歴を記録し、パフォーマンス解析やCPUの負荷解析まで行える機能で、PALMiCE4のウィンドウの一つとして表示されます。
こちらの機能は日本語版では既にリリースしていましたが、この度英語版をリリースいたしました。幅広いお客様にお使いいただけることになりました。
コア・ベンチマークの特長
●関数の実行履歴を時系列で表示しコアの動きを見える化
コアのスケジューリングを関数レベルで検証することができます。
●各コアのCPU使用率をリアルタイムにグラフ表示
各コアの動作を確認しながらプログラムの動作検証を行うことができます。
●各コアで実行された関数の実行比率をチャート表示
関数のパフォーマンスが簡単に確認できます。
●RTOSやLinuxに対応しタスクやプロセスでの表示が可能
タスクやプロセスでの繊維を確認できます。
●ユーザ・プログラムに手を加えることなく使用可能
プログラムを再コンパイルすることなく計測できます。
PALMiCE4について
PALMiCE4はArm専用の高機能デバッグ・ツールで、日本語版と英語版がそれぞれございます。マイクロ・コントローラのリアルタイム・デバッグから、ハイエンドなマルチコア・デバッグまで幅広いデバッグ・シーンに対応します。また、μITRON、FreeRTOS、Linuxなど、組込みOSのデバッグもサポートしています。
提供方法
PALMiCE4(対象製品名:PALMiCE4-CM、PALMiCE4-ARM、PALMiCE4-ARM64)の一機能として提供されますので、オプション製品の購入などは不要です。ユーザサポート制度に加入していれば、ソフトウェアのバージョンアップで提供されます。
「PALMiCE4」のホームページ
「コア・ベンチマーク」記事
会社概要
商号 : 株式会社コンピューテックス
本社 : 京都府京都市東山区五条橋東4丁目432-13
代表者 : 代表取締役 今西 宏次
設立 : 1989年8月
事業内容: マイコン応用製品の開発ツール、テストツールや組込み製品を
中心とした自社ブランドのソフトウェア、ハードウェアの企画、
開発、製造、販売
URL : https://www.computex.co.jp/
お問合せ先
株式会社コンピューテックス 営業部
TEL : 075-551-0528
E-mail: sales@computex.co.jp