過敏性腸症候群と慢性便秘、潰瘍性大腸炎を標的とする新薬が再活性化する、消化器疾患治療薬市場
株式会社グローバル インフォメーションは、GBI Researchが発行した報告書「Gastrointestinal Disorders Therapeutics Market to 2018 - Novel Agents Targeting Irritable Bowel Syndrome (IBS), Chronic Constipation (CC) and Ulcerative Colitis (UC) to Reinvigorate the Market」の販売を開始しました。
ネキシウム(エソメプラゾール)やアシフェックス(ラベプラゾール)など、主要なプロトンポンプ阻害薬(PPIs)の特許が2011年から2018年の間に切れることから、胃食道逆流疾患(GERD)治療薬市場は、縮小するものと見込まれています。パイプライン後期は併用治療からなるため、治療薬の発売が市場に大きな影響をもたらすとは考えづらいといえます。GERD治療法は現在、消化器疾患治療薬市場で最大のシェアを占めていますが、市場規模の縮小により、この間の年平均成長率(CAGR)はわずか0.2%にとどまる見通しです。
2011年の過敏性腸症候群(IBS)治療薬と便秘治療薬の市場規模は、それぞれ7億2,200万ドル、17億ドルでした。2018年までのCAGRは13.7%、11.1%と予想されており、2018年の市場規模はそれぞれ18億ドル、36億ドルに拡大するとみられます。この高い成長率は、最近発売されたリンゼス(リナクロチド)などFirst-In-Class(FIC)の分子が優勢を占める強固なパイプラインによるものです。このほか、Plecanatide、キシファクサン(リファキシミン)、アシマドリン、ナロキセゴル(PEG-naloxol)などがあり、これらの大半は、臨床検査で非常に高い安全性と有効性の特性が証明されています。IBSと便秘の現在の治療については、満たされていないニーズが非常に大きく、これらの新しい治療薬は、適用されれば価格プレミアムを駆使することができ、市場を促進することになるでしょう。
現在、利用可能な胃腸疾患の治療薬はほとんどがジェリック薬品です。市場に満たされていないニーズがあるということは、製薬会社にとってはR&D投資が魅力的だということです。そして製薬会社は現在、炎症性腸疾患(IBDs)、IBS、便秘といった消化管運動障害の治療分野に対する注目を高めています。消化器疾患薬のパイプラインでは現在、約269件の臨床検査が進行中であり、その42%がフェーズ2の段階にあります。また、22%が最終段階(フェーズIIIとNDA-filed)です。活気あるパイプラインが、市場に新たな薬品を提供する機会を増大させており、副作用が少ないなど、より良い治療方法のオプションを提示するものとなり得ます。
市場調査レポート: 世界の胃腸疾患治療薬市場:過敏性大腸症候群(IBS)や慢性便秘(CC)、潰瘍性大腸炎(UC)を標的とした新規薬剤による市場の活性化
Gastrointestinal Disorders Therapeutics Market to 2018 - Novel Agents Targeting Irritable Bowel Syndrome (IBS), Chronic Constipation (CC) and Ulcerative Colitis (UC) to Reinvigorate the Market
http://www.gii.co.jp/report/gbi253373-gastrointestinal-disorders-therapeutics-market.html
出版日: 2012年11月01日
発行: GBI Research
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/pharmaceutical_report.shtml
〒215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F