グレートカンパニーアワード2015受賞結果のお知らせ

一般財団法人船井財団(代表理事 舩井勝仁)では『グレートカンパニーアワード2015』を開催し、受賞7社を選定しましたので発表いたします。

一般財団法人船井財団は、経営コンサルタントであった舩井幸雄の遺志を継ぎ、社会に著しい貢献が期待できる法人及び個人の健全な発展を支援し、社会の進展に寄与することを目的として設立されました。その活動の一環として『グレートカンパニーアワード2015※』を開催し、受賞7社を選定させていただきました。
本年度はおよそ8,000社の選考対象の中から、各業界別に選りすぐられた31社の企業をグレートカンパニーとしてノミネートしております。さらに31社のノミネート企業の中から、特に優れた企業7社に各賞を贈らせていただきます。また、来たる8月20日、株式会社船井総合研究所と共同で開催する「第89回経営戦略セミナー2015」会場において授賞式を行うとともに、今後、ウェブサイトや各種刊行物にて紹介してまいります。

<グレートカンパニーとは>
社会的価値の高い「理念」のもと、その「企業らしさ」を感じさせる独特のビジネスモデルを磨き上げ、その結果、持続的成長を続ける会社のことです。そして、社員と顧客が「素晴らしい会社」と誇りを持つくらいの独特のカルチャーが形成されている企業を、グレートカンパニーと定義します。
※本アワードは株式会社船井総合研究所が創設した『グレートカンパニーアワード』(第1回授賞式は2010年2月23日)を引き継ぐ形で、5回目より一般財団法人船井財団にて開催、本年は6回目を数えます。


『グレートカンパニー大賞』
株式会社ジョンソンホームズ(新築・リフォーム・インテリア/北海道)
代表取締役 山地 章夫 氏

<受賞理由> 新築戸建て住宅の製造販売を中心に展開している同社は、個性を明確に分けたブランドを複数展開しながら、住宅購入につきまとう顧客の不安を払拭するような、まったく新しい住宅販売手法を実践することで顧客から支持を集めています。同社の人気商品のひとつ『定額制注文住宅』は、定額内での間取り変更し放題システムが高く支持され、住宅価格の不明瞭さに対する不信感を解消することに成功しました。また、住宅販売業界内で一般的な展示場来場者への売り込みに対するアンチテーゼとして、家具店における家づくりセミナーの開催や、一軒家カフェをショールームとした体験型の住宅販売を編み出すなど、業界内の慣習を一歩突き抜けた提案型の営業手法も数多く生んでおります。自主性を尊重する社風をベースにミッションステートメント「素晴らしい家を造ることより、お客様に幸せになってもらうために存在する」を体現し、住宅着工戸数が減少する中でも業績を伸ばされている同社を評価し、『グレートカンパニー大賞』を贈らせていただきます。


『顧客感動賞』
株式会社工進(小型ポンプ製造及び販売/京都府)
代表取締役社長 小原 勉 氏

<受賞理由> 同社は、品質・性能・ラインアップにおいて国内外から高い評価を得ているポンプ、噴霧器を中心とした小型汎用農業機械メーカーです。主力のエンジンポンプでは国内シェア70%、海外シェア30%、世界160カ国で使用されています。国内においては、ホームセンターとの直販ルートを同業他社が踏み込まない時期から開拓することで、圧倒的なシェアを獲得してまいりました。各店舗に売り場作りの提案をするストアコーディネーターを配置するなど、販売店との信頼関係を築くことにも注力した結果、取引先でのインストアシェアが70~100%を占めることも珍しくありません。『お取り組み先さま』(取引先)を儲けさせるというスタンスで、ユーザに留まらず国内外の卸や販売店からも支持される同社に『顧客感動賞』を贈らせていただきます。


『働く社員が誇りを感じる会社賞』
株式会社ブルームダイニングサービス(飲食/愛知県)
代表取締役 加藤 弘康 氏

<受賞理由> 同社は慢性的に人手不足といわれる外食産業にありながら、人材獲得力を上げるとともに離職率低減も実現、従業員数340名と業界内では大きな組織にもかかわらず、2014年度は社員の退職者0名を実現されました。働きがいの向上と能力開発を促すために、『月休8日制度』『社員独立制度』『社内アカデミー制度』『年間アワード制度』や同僚を評価するためにSNS上でバッチを送りあう『いろはな』システム等の取り組みを数多く実施されています。また、業態提案力も強く、主力業態である『がブリチキン。』は業界でも圧倒的な収益性の高さを誇り、メディアから注目されています。従業員満足度と高い収益性の両立を実現していることから『働く社員が誇りを感じる会社賞』を贈らせていただきます。


『ユニークビジネスモデル賞』
富士運輸株式会社(運輸/奈良県)
代表取締役 松岡 弘晃 氏

<受賞理由> 同社は860台の車輌を保有し、全国22箇所に拠点を持つ奈良県最大の運送会社です。「販売用の車輌が荷物を積んで走る」というユニークな発想のもと、トラックメーカーに新車を大量注文することでトラックの取得原価を抑えつつ、車輌価値が高い状態のうちに同業他社に売却し、常に最新のトラックを大量に購入し、活用するサイクルを確立されています。定期的に行う車輌整備や車輌価値を下げないための社員教育の強化でトラックの早期売却を徹底する一方、多様な荷物の種類に対応できる『スーパーマルチ車輌』の開発や全車輌にGPSを搭載し、荷主企業へ空車情報を提供することで空車率を33%から16%までに下げてまいりました。このほかにもトラックのラッピング広告をするなど、数々の効率化で得られた利益は待遇にも還元され、安全で快適な新型車輌の魅力も相まり、採用難といわれる業界でありながら、同社の求人募集では多くのドライバーを集め、業績に直結させています。独自のモデルで成長を続ける同社に『ユニークビジネスモデル賞』を贈らせていただきます。


『勇気ある社会貢献チャレンジ賞』
株式会社恵那川上屋(菓子製造販売/岐阜県)
代表取締役 鎌田 真悟 氏

<受賞理由> 同社の地元、恵那・中津川地域では、銘菓『栗きんとん』が高度成長期に空前のブームを迎えた際に、同地域の菓子店はその需要に間に合わせるべく他県産の安価な栗を使用しはじめ、地元の栗農家は衰退の危機に直面しておりました。地元の栗農家が廃れることで、特長を出せなくなった地域の菓子店もいずれ他県の菓子店との競争に敗れてしまうことを危惧した同社は、一部の志ある農家とともに契約栽培、契約出荷の仕組みを作り、市価の1.5倍から2倍の価格で全量を買い取ることを始めました。これにより地元の栗農家の生産意欲は高まり、同時に栗の品質も年々向上し、今や地元のブランド栗『超特選恵那栗』は日本一の栗とも称されるようになりました。地域が抱える問題解決に挑みながら、自社の業績も大きく伸ばしたことから『勇気ある社会貢献チャレンジ賞』を贈らせていただきます。


『業績アップ賞』
株式会社サコダ車輌(自動車販売・整備/広島県)
代表取締役 迫田 宏治 氏

<受賞理由> 低粗利の軽自動車に特化した中古車販売で10年連続の増収、10年で販売台数を(367台/年から3,830台/年まで)10倍に業績を伸ばし、一店舗における販売台数日本一という実績を持つ同社。ピーク時の3割減といわれる自動車販売業にありながら、ネット販売やグローバル展開に頼ることなく業績を伸ばされました。郊外の決して良いとはいえない立地、市街化調整区域のためにテントやバスの車体を使った仮設の店舗営業という環境においても、店舗の魅力を徹底的に磨きこむことで増収を達成されました。得た利益は社員食堂の設置等の従業員満足、お客様が快適に納車できるよう納車専門センター設置等の顧客満足へ惜しまず再投資することで、さらなる収益アップの原動力を生んでおります。外部環境の厳しさに屈せず、成長を続けている同社に『業績アップ賞』を贈らせて頂きます。


『船井財団特別賞』
株式会社加藤製作所(部品加工/岐阜県)
代表取締役社長 加藤 景司 氏

<受賞理由> 同社は絞り加工という技術を強みとする自動車・家電部品を製造するプレス加工業です。主要取引先がタイに生産移転、売上が3割以上も減る危機に襲われ、大半の同業者も追従する中、同社は国内におけるマーケットを拡大することを選択されました。技術力や強みを全面に出したWEBからの集客が功を奏し受注件数が増えた一方、多品種少量生産工場を土日も稼動する必要に迫られ、シルバー世代の雇用にチャレンジされました。高齢者の実直な姿勢とそれぞれの経験や長所を活かす配置をすることで、現在、社員の半数が60歳以上でありながら成長が見込まれる航空機分野を攻め、ボーイング787や日本製小型旅客機MRJの仕事を新規受注されるまで躍進されています。高齢化が進む日本の製造業において、高齢化雇用のあらたな可能性を示した同社に『船井財団特別賞』を贈らせていただきます。


<授賞式>
2015年8月20日(木) 於 グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール
第89回 経営戦略セミナー会場にて開催されます。

取材・お問い合わせ 
一般財団法人船井財団
連絡先 TEL. 03-3490-5245 FAX. 03-3216-2253


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