工学院大学附属中学校・高等学校、 生徒がオリジナル小説を作成、疑似出版

~電子書籍形式で表現、著作権などを体感し 創造力と情報活用能力を育成~

工学院大学附属中学校・高等学校(校長:平方 邦行、所在地:東京都八王子市)は、授業の一環として、株式会社ボイジャー(代表取締役:鎌田 純子、所在地:東京都渋谷区)の個人向けデジタル出版サービスソフト「Romancer(ロマンサー)」を活用し、生徒がオリジナル小説を作成しました。ICTツールの活用やデザインだけでなく、著作権や情報リテラシーについて学ぶICT教育を行っています。

学内電子図書館で公開中のオリジナル小説(一例)

本件のポイント

●工学院大学附属中学校の2・3年生は、個人向けデジタル出版サービスソフトを活用し、生徒がオリジナル小説を作成しながら、ICTツールの活用やデザインだけでなく、著作権や情報リテラシーについて学ぶICT教育を授業の一環として実施している。

●授業を受けている全生徒がオリジナル小説を電子書籍として作成し、文章・挿絵・レイアウト・表紙など創作活動の全てを一人一人が行っている。

●工学院大学附属中学校・高等学校では、「THINK, MAKE, SHARE」を教育の柱とし、21世紀型教育として対話型・問題解決型授業・ICT教育を実施。Fabスペースを設置するなど、思考をアウトプットしやすい環境を整えている。

本件の概要

工学院大学附属中学校・高等学校は、中学校2・3年が2019年9月から授業「デザイン思考」において、株式会社ボイジャーの個人向けデジタル出版サービスソフト「Romancer(ロマンサー)」を活用し、「アイデアを形にする」ことを目標に、全生徒がオリジナル小説を電子書籍として作成しました。文章、挿絵、レイアウト、表紙など、創作活動の全てを生徒一人一人が様々な工夫を凝らした書籍づくりを行い、完成した作品を学内の電子図書館に掲出するまでの取り組みを行うなど、出版を疑似体験しています。

本学ではICT教育を進めるなかで、2016年度から電子書籍作成の取り組みをスタートし、2018年度に導入した電子図書館を生徒達は活用しています。今回の「Romancer(ロマンサー)」は、個人向けデジタル出版サービスソフトを学校向けにカスタマイズして実現しました。生徒達は、世の中で進むデジタル出版をよりリアルに体験し、発信する責任やオリジナリティの重要性、生み出す苦労を体感しました。授業での文書作成ソフトやプレゼンテーションソフトの使用においては操作方法を知るだけに留まるケースも見られます。出版を疑似体験したことで、作者である生徒達は、責任を伴う情報の“送り手”を意識し、創造力や著作権、情報リテラシー、SNSとの相互作用などの理解を深めました。今後は、2019年12月から高校1・2年生の授業への導入も予定しており、英語や国語での活用が見込まれ、優秀な作品はリアルな出版も視野に入れています。

工学院大学附属中学校・高等学校では、多様化する社会の変化に対応できる生徒を育てるため、「THINK, MAKE, SHARE」を教育の柱としています。特徴ある教育の一例に授業での映像制作があり、生徒達によって選出された代表作品は国内外の映像コンテストで4年連続受賞しました。今回実施した電子書籍作成の取り組みでも、同様に高い教育効果が期待されます。

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