GfKジャパン、2017-2018年シーズン冬タイヤの販売動向を発表

販売本数は前年から1割増加

2018-04-10 12:30

　GfK ジャパン（所在地：東京都中野区）は、カー用品量販店、タイヤ専門店（メーカー系列を除く）、ガソリンスタンド、インターネットにおける2017-2018年シーズンの乗用車用冬タイヤ販売動向を発表した※。

概要

　　・2017/2018年シーズン（2017年8月-2018年2月）の冬タイヤ販売は本数前年比11%増
　　・平均価格は前年同期から6%上昇し、金額前年比は17%増を記録

2017/2018年シーズンの冬タイヤ販売は好調

　2017/18年シーズン（2017年8月- 2018年2月）の冬タイヤ販売は本数前年比11%増と好調であった。すべての月で前年の販売本数を上回ったが、出荷価格引き上げに伴う小売価格の引き上げ直前の8月は同275%増（前年同月の3.75倍）と大きく伸長した（図1）。8月のタイヤ全体販売に占める冬タイヤ本数構成比は前シーズンでは2%であったが当シーズンでは7%へ拡大した。店頭POPなどを通して早期購入を訴求したことも後押しとなった。さらに、2017/18年シーズンは販売のピークの11月、12月も寒波の襲来と降雪により、本数前年比4%増、15%増と好調に推移した。また、2月も21%増と大きく伸長した。
　2017/18年シーズンの冬タイヤの税抜き平均価格は、前述の価格引き上げ等により前年から6%上昇し9,800円となった。結果、冬タイヤの金額前年比は17%増を記録した。

主要サイズで高価格帯製品の構成比拡大

　サイズ別販売本数構成比をみると、 2017/18年シーズンの冬タイヤで最も販売本数が多かったサイズは155/65/14で、前年から2%ポイント拡大し16%を占めた。次いで195/65/15が12%、155/65/13が9%を占めた。これら上位3サイズの税抜き平均販売価格は、前年からそれぞれ5%、4%、3%上昇した。ただし、サイズの価格帯別販売本数構成比をみると、高価格帯が拡大する一方で、低価格帯も拡大していることが明らかになった（図2 ）。上述の通り全体的には価格が上昇しているが、低価格志向も根強くあることがうかがえた。