「上村松篁展「美の構成」に触れる」を開催します。

代表作「燦雨」を含む約40点を松篁独自の美を見出すまでの過程を辿る

 近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、2021年11月2日(火)から2022年2月6日(日)まで、展覧会「上村松篁展「美の構成」に触れる」を開催します。    上村松篁(1902~2001)は日本画家・上村松園の長男として京都に生まれ、近現代の京都画壇において格調高い花鳥画を描き続けました。幼少期からの精緻な観察力と伝統的な円山四条派の写生を軸に、近代的な構成を持つ洗練された花鳥画のスタイルを確立します。    
 本展では、松篁が50年間も胸の中で温めていたモチーフである、火炎木と印度孔雀とスコールを描いた70歳時の代表作「燦雨」の本画をはじめ、作品の制作過程を知ることのできる下絵や素描をあわせて展覧し、伝統の中で育まれ、自然の神秘に触れて織りなす松篁芸術の「美の構成」に迫ります。
 詳細は下記のとおりです。 

上村松篁「燦雨」上村松篁「燦雨」(1972)

詳細
 写生について松篁は次のように述べています。
「微にしてよく真を伝えるという言葉があるが、綿密にものを観察することは必要である。しかし捉われてはいけない。博物標本に終ってはいけない。写生はむしろその中から美の組織を見出すことである。心や目が濁っていては真にふれることはできない。純真無垢で一心不乱に打ち込むことによって、いつか彼我合一の三昧境地に入り、心眼が自然のいのちを感得するようになる。画はそこから生れてくるのである。」(上村松篁著「鳥語抄」より)
 自然の神秘に触れ、心で味わう松篁芸術の数々の本画、素描を展示します。
 
1. 名  称   「上村松篁展「美の構成」に触れる」
2. 開催期間   2021年11月2日(火)から2022年2月6日(日)
3. 主   催    公益財団法人 松伯美術館
4. 会  場    松伯美術館
5. 休  館 日   月曜日(ただし、1月10日(月・祝)は開館し、1月11日(火)が休館)
年末年始(12月27日(月)~1月3日(月))
6. 開館時間   午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
7. 入 館 料   大人(高校生・大学生を含む):820円、 小学生・中学生:410円
*  20名以上は団体割引1割引
*  障がい者手帳のご提示によりご本人と同伴者1名まで2割引
8. 展示作品数   約40点(下絵・素描を含む)
9.  主な展示作品     
●上村松篁
 本画および下絵
  白木蓮」昭和50年(1975)
 「白木蓮」(下絵)昭和50年(1975)
 本画
 「蘚汀雨情」昭和9年(1934)
 「椿」大正13年(1924)
 「早秋」昭和16年(1941)
 「鴛鴦」昭和40年(1965)
 「燦雨」昭和47年(1972)
 「白木蓮」昭和50年(1975)
 「真鶴」昭和55年(1980)
 「芦」昭和63年(1988)
●上村松園  「雨を聴く」昭和15年(1940)
「春の旅」昭和14年(1939)
●上村淳之  「大極殿上壁 四神之図試作」平成21年(2009)
*出品作品は、都合により変更する場合があります。

上村松篁「白木蓮」(1975)
上村松篁「真鶴」(1980)

参考:新型コロナウイルス感染症予防・拡大防止のために
https://www.atpress.ne.jp/releases/281295/att_281295_1.pdf
以上

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