日本一のい草産地 熊本・八代発『畳スピーカー「TTM-V20」』2024/7/4 一般発売開始
畳に「ごろ寝」すると音と振動を全身で感じることができる新感覚体験
八代産い草・畳表の再興をめざす「八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会」(所在:熊本県八代市)が、有限会社日本音響研究所(所在:東京都渋谷区)と共に開発した、八代産の畳にスピーカーを内蔵し、畳そのものから音と振動が発生する『畳スピーカー「TTM-V20」』は、2024年7月4日(木)より一般販売を開始します(販売元:山中産業株式会社)。
『畳スピーカー「TTM-V20」』は振動スピーカーを畳の内部に4基搭載し、畳に「ごろ寝」をすることで、全身で音と振動に浸ることができる“ボディソニック搭載畳”です。
畳と接触した身体の部位から音の振動を感じることができ、その目的に合った音源を作ることで、休憩所等でのリラックスシーンから、迫力ある音楽や映像作品の鑑賞まで、さまざまな用途での活用が可能なプロダクトです。
ボディソニック搭載畳・畳スピーカー「TTM-V20」
Bluetooth搭載で、好きな音源を簡単に再生可能
高いクッション性とリラックス効果のある香りが特徴の八代産畳表を使用し、
音と振動への深い没入体験を実現
【プロダクト概要】
プロダクト名:畳スピーカー「TTM-V20」
発売日:2024年7月4日
希望小売価格:249,800円(税抜き・送料別途)
※畳縁・サイズ・形状のオーダーメイド特注生産も可能
※売上の一部を、い草産業の活性化を図る目的で八代地域に寄付
販売元:山中産業株式会社
購入方法:山中産業株式会社、または協議会WEBサイトへお問い合わせください。
WEBサイト:https://yatsushiro-tatami.jp/tatamix/ttm-v20/
【商品の用途】
畳の気持ちよさと振動を備えた本プロダクトは、音源の選択などの違いによりさまざまなシーンで活用が可能です。
また、用途によって通常の畳と組み合わせて使用することも可能です。
イベント
イベント会場の休憩スペースや音響機材として
導入実績:(株)オーディオテクニカ
施設
映画館やスタジアムのスペシャルシート
銭湯や温浴施設のリラックススペース
導入実績:小杉湯
オフィス
BGMが流れるオフィスの和室スペース
導入実績:(株)博報堂ケトル
ご家庭
自宅の和室をシアタールームに
これまで当協議会は、畳の新しい可能性を生活者の方々に提案し、八代産畳表の認知向上に取り組むことで畳表の需要を底上げし、畳という伝統文化の担い手であるい草産業を盛り上げるべく活動を進めてきました。
今回『畳スピーカー「TTM-V20」』が一般販売されることを通じて、これまでにない形での畳との接点や畳体験が生まれ、多くの人々に畳そのものの価値を再発見いただけることを目指しています。
今後は、日本だけでなく海外の展開も視野に、プロダクトをきっかけに畳文化を広めていきたいと考えています。
プロダクト名の由来
「TTM」…… 畳(TATAMI)の略称
「V」…… 「vibrate(振動する)」の頭文字
「20」……人間が音として感じることができる最低周波数が
20Hzであり、振動と音の境界線を意味することから
■ 監修/プロジェクトパートナー
畳スピーカー「TTM-V20」 監修:日本音響研究所 所長 鈴木 創
TTM-V20 は、スピーカのように空気を振動させるのではなく、畳の振動を身体で感じることが出来る点、しかも生活の中のいろいろな体勢やシーンが考えられるところに魅力があると思います。
マットレスだと柔らかくて振動が伝わらず、床だと硬すぎてリラックスできません。畳ならではの「ごろ寝文化」や「床座文化」と、振動を伝える機能が思いがけずマッチしています。
通常、人間は空気の振動を鼓膜で捉えて音を感じていますが、TTM-V20 では畳と接触した身体の部位から音の振動を感じ取ることが出来ます。
部位によって感じやすい周波数が異なることなどから、その目的に合った音源を作ることで様々な活用可能性を秘めています。
休憩所などでのリラックスするシーンだけで無く、イヤホンと連動させることによって、迫力のある音楽や映像作品の鑑賞にも対応可能です。
◆日本音響研究所 所長 鈴木 創
警察や検察、裁判所等から依頼されて刑事・民事事件に関する音声・音響の科学捜査及び鑑定を多数担当。事件解決等で培った分析技術を応用して商品開発なども手がける。
代表作:「赤ちゃんけろっとスイッチ」「ふかふかかふかのうた」(カンヌライオン受賞)「バウリンガル」(イグ・ノーベル賞受賞)など。
畳スピーカー「TTM-V20」 推薦:北九州市立大学 教授 森田洋
「振動スピーカー」とのコラボにより、畳の持つリラックス効果が、より五感にはたらきかける形で進化したように感じました。
五感は脳の働きと密接な関係にあります。
「バニリン」をはじめとするい草の香り成分(嗅覚)やい草の色(視覚)はリラックス効果をもたらすことが知られており、また畳表 はい草を1本1本編んで作られていることから、畳目の触り心地やクッション性(触覚)も特徴です。
この畳本来の良さに、今回、振動スピーカー(聴覚と振動覚)が加わったことで、畳のリラックス効果をより増幅して実感できるのではないでしょうか。
さらに、い草には吸音性があります。
一般的に、和室とフローリングの部屋とで大きな声を出した場合、フローリングの部屋の音の方が大きく響きます。
振動スピーカーを畳に仕込むことは、周囲の人にとっても心地よい音響空間の創出にも繋がるのではと考えます。
本プロダクトでは、床材としての役割を超えて、現代のライフスタイルやトレンドにフィットした形で、畳が応用されることが期待できます。
- 畳の表面部分(ござ)を「畳表」といい、畳表は「い草」から作られる。
◆北九州市立大学 教授 森田 洋
1970 年名古屋市生まれ。1999年九州大学大学院博士課程修了、博士(農学)。教員として初めて赴任した八代高専(現 熊本高専)でい草の研究を始め、い草研究の第一人者。敷物新聞社特別功労賞、全国畳産業振興会特別功労賞等を受賞
■い草の栽培面積・畳表の生産量 共に日本一の熊本県
熊本県は、日本国内におけるい草の栽培面積と畳表の生産量が共に日本一の「い草・畳表の産地」です。
熊本県の中でも豊富な水、温暖な気候など、い草の栽培に適した条件がそろっている八代地域は、国内有数のい草産地として国産畳表生産の大部分を担っており、日本の伝統文化である畳表を支えています。
激減するい草の生産者・生産量 国産畳表の絶滅の危機
熊本県内のい草の生産者は、直近10年間で約半数に減少しています。畳表加工作業も高齢化の進展による労働力不足等により、経営規模も縮小。国産畳表の絶滅が危惧されています。
■八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会について
‐八代産い草・畳表の再興を目指し設立した
「八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会」
八代産い草・畳表の再興、日本の伝統文化である畳表の保護・継承のために、民間企業・畳関連企業・生産者団体・行政機関が一体となって2019年10月に設立された団体です。官民一体となって活動することにより、 行政単独では成し得ない全国規模でのPR活動やプロダクト開発、建築業界を巻き込んだ民間建築物への八代産畳表導入の働きかけなど、これまでにない取り組みを行っています。
HP:https://yatsushiro-tatami.jp/
これまで取り組んできた活動
▲自治体が関連する団体初・ニンテンドースイッチ「あつまれどうぶつの森」内に島を作成
▲畳の上でのリラックス姿勢やストレッチ方法など、多様なすごし方を提案する『YATSUSHIRO GORONE COLLECTION』
▲これまでにない畳商品の開発に挑戦するオープンイノベーション型プロジェクト『YATSUSHIRO TATAMIx』
▲一般発売前に『TTM-V20』は、若者が集う人気老舗銭湯「小杉湯」とのコラボをはじめ、フェスイベント「森、道、市場2022」出展ブースに導入など様々なシーンで展開。