チップス&メディア社、 AV1ビデオ規格を含む世界初のリアルタイム マルチスタンダード・ビデオデコーダIP、 WAVE517を正式リリース

■AV1を含む世界初のマルチスタンダード・ビデオデコーダIP ■UHD解像度のための広範囲にわたるビデオコーデックを提供 ■4K解像度・毎秒60フレームでのビデオデコードを450MHzで実現 ■高性能、低消費電力、低メモリーバンド巾、小型化を同時に実現

韓国、2020年2月3日 - 世界をリードする半導体IPプロバイダーであるチップス・アンド・メディア株式会社(以下、チップス&メディア社)は、マルチスタンダード・ビデオデコーダ半導体IPであるWAVE517の提供を開始しました。WAVE517は、4K超高精細画像(UHD)を主にサポートし、次世代ビデオ規格であるAV1ビデオ規格を含むほぼ全てのビデオコーデック規格に対応しています。

ビデオ画質は急速に向上しており、4K解像度以上をサポートするスクリーンは最も急成長している市場のひとつです。急速に進化する市場では、ビデオデコーダは、既存アプリケーションと次世代アプリケーションの両方のビデオ規格をサポートする必要があるため、常に新規に拡張されたビデオ形式をデコードできる必要があります。チップス&メディア社は、独自の高性能ビデオハードウェア技術により、国際標準となる利用可能な全てのビデオ規格に対応できる世界初のマルチスタンダード・ビデオデコーダIP、WAVE517、を製品リリースします。

WAVE517のアーキテクチャはHEVC/H.265、AVC/H.264、VP9、AVS2、およびAV1規格の4K解像度・毎秒60フレームのビデオコンテンツを450MHzでリアルタイムにデコードできるように設計され、さらに8K解像度まで拡張可能です。また、さらなる回路規模の縮小化、低消費電力化、メモリーバンド巾の削減等の要求をみたすため、各デコーダブロックの切り出しなど、費用対効果の高いソリューションを提供します。これにより最適なソリューションをシームレスに提供することが可能となります。

ビデオコーデック規格は、柔軟なモーション・モデルと共に、より正確な予測、より良い参照フレーム、より大きなブロック、非ブロックなどの究極の機能を提供します。専用マルチスタンダード・ビデオデコーダIPであるWAVE517は、セットトップボックス、AIデバイス、スマートフォン、UHDテレビなどのコンシューマ電子機器向けのみでなく、すべての4Kストリーミング機器に、かつてないほどシンプルで包括的なソリューションを提供します。

「回路規模を削減しながら、ほぼ全ての異なる各種ビデオコーデック規格に対応できる統合ビデオハードウェアIPを設計するのは、我々にとって大きなチャレンジでした。」チップス&メディア社のリード・アーキテクトであるイーサン・キム氏は述べています。「また、我々は引き続き、お客様のソリューションに応じて最適なメモリー帯域幅を提供するために、イマジネーション社のPVRICやアーム社のAFBCなどのサードパーティ製GPU向けのデータ圧縮インターフェイスも提供していきます。」

チップス&メディア社について

半導体ハードウェアIPのリーディング・プロバイダーであるチップス&メディア社は2003年に設立されました。最初のビデオコーデックIPの開発以来、同社は、ビデオコーデックの技術のほかに画像信号処理、AIベースのコンピュータービジョン等の技術・経験・知識を蓄積・拡大してきました。チップス&メディア社のハードウェアIPは、低メモリーバンド巾、低消費電力、高性能で費用対効果が高く、広範囲なアプリケーションに使用されています。

詳細については、 https://en.chipsnmedia.com/ をご覧ください。
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