WOTA株式会社に対する出資実行について
-DBJスタートアップ・イノベーションファンドによる第一号案件-
株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、WOTA株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:前田 瑶介、以下「WOTA」という。)に対し、「DBJスタートアップ・イノベーションファンド(注1)」の第一号案件として出資を実行しました。
WOTAは、2014年の創業以来、インフラ老朽化や水汚染・水不足といった国内外の水問題に対し、「小規模分散型水循環システム」の普及を通じた解決に挑むスタートアップ企業です。従来型の大規模集中型インフラとは異なり、生活排水を小型システムで効率的に再生・循環させることで、誰もが持続的に水資源を利用できる「小規模分散型水循環社会」の実現を目指しており、断水状況下にある災害現場への給水などにおいて既に実績をあげています。
DBJは、WOTAの取り組みが、水資源の偏在・枯渇・汚染によって生じている国内外の諸問題を解消する抜本的な手段となりうるという点で、我が国の経済社会の活力向上に資するものであることから、「特定投資業務(注2)」の一環として創設された「DBJスタートアップ・イノベーションファンド」の第一号案件としてWOTAへの出資を実行しました。DBJは、WOTA及びステークホルダーと密に連携しながら、「小規模分散型水循環システム」というイノベーションの社会実装を主体的に促進してまいります。
DBJは、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。
(注1)「特定投資業務」において、スタートアップの創出・育成、イノベーションエコシステムの構築等に向けた取り組みを推進するため設置した資金枠です。
(注2)民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力の強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。