巨額の赤字を立て直した名藩主 上杉鷹山のすべてを1冊に凝縮 童門冬二著『[完全版]上杉鷹山』発売

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 清水卓智)は、童門冬二著『[完全版]上杉鷹山』(本体3,800円・税別)を、2019年6月28日に発売します。
国の約883兆円という財政赤字はもちろん、日本企業の63.5%が赤字決算である現在、江戸時代後期に破綻寸前の米沢藩を立て直した上杉鷹山の経営手腕に、改めて注目が集まっています。
鷹山が上杉家の養子となって250年にあたる今年、80年代前半刊行のロングセラー『小説 上杉鷹山』(1983)、『上杉鷹山の経営学』(1982)をはじめ、著者・童門冬二氏がライフワークとした上杉鷹山に関する小説・論考・講演録を「総まとめ」し、鷹山の思想と行動を今日に役立てたい読者に向けた「決定版」としています。

『[完全版]上杉鷹山』表紙
『[完全版]上杉鷹山』表紙

「心の赤字を克服しなければならない」――上杉鷹山の経営手腕に学ぶ

上杉鷹山が米沢藩第9代藩主になるとき、藩の財政は事実上破たんしていました。米沢藩は15万石ながら会津120万石時代の家臣を抱え続け、天災による農村の疲弊も深刻となり、幕府への「領地返上」まで検討されました。藩主になった鷹山は、まず率先して徹底した倹約にのぞみ、理財の才能のある人材を登用し、新田開発、殖産興業をすすめていきます。
しかし鷹山は、たんなる「コストカッター」ではありません。「国や領民は藩主の私物ではない」という愛民思想のもと、改革の抵抗勢力にまで考え方を浸透させていきました。鷹山はやさしさと思いやりの政治で、お金の赤字の前に「心の赤字」を立て直したのです。次の10代藩主・治広との2代にわたる56年の改革の末、ついに借金を完済します。鷹山が没した翌年のことでした。

第一部『小説 上杉鷹山』(一代の歴史小説)、第二部『上杉鷹山の経営学』(ビジネス的に検証した評論)、第三部「再考・上杉鷹山」(エッセイ&講演録)で全体像にせまります。

『[完全版]上杉鷹山について』

著者略歴

童門冬二(どうもん ふゆじ)
1927(昭和2)年、東京生まれ。東京都立大学事務長、東京都広報室長、企画調整局長、政策室長などを歴任。1979年、美濃部亮吉東京都知事の退任とともに都庁を去り、作家活動に専念する。都庁在
職中の経験をもとに、人間管理と組織運営の要諦や勘所を歴史と重ね合わせた作品で、小説・ノンフィクションの分野に新境地を拓く。『暗い川が手を叩く』で第43回芥川賞候補。1999(平成11)年春、勲三等瑞宝章を受章。

商品について

タイトル:[完全版]上杉鷹山
著者:童門冬二
発売日:2019年6月28日
定価:本体3,800円(税別)
仕様:656ページ/46判上製
発行:PHPエディターズ・グループ
発売:PHP研究所


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