【岡山理科大学】「理大で勉強し、日本一おいしいウナギでみんなを笑顔にしたい」

玉野市の小学6年、片山君の「志」を山本准教授が応援

2023-02-13 13:30
山本准教授(右から2人目)の説明に真剣な表情で聞き入る片山君(左隣)

 岡山市内で2月4日に行われた「立志教育支援フォーラム」で、玉野市立玉小学校6年の片山卓磨君が「私の志」について、岡山理科大学に入学してウナギの生態を勉強し、ウナギの養殖場をつくっておいしいウナギを開発する、と発表。この話を聞いた理大工学部応用化学科の山本俊政准教授が2月13日、片山君を生物生産教育研究センターに招いて、好適環境水によるウナギの養殖施設を案内するとともに、「志」の実現に向けて激励しました。

 このフォーラムは社会に貢献する人材の育成をめざし、民間有志が全国で展開している「志授業」を県内で進めるNPO法人「岡山立志教育支援プロジェクト」が主催。県内の小学生から大学生まで8人が発表しました。

 片山君の発表は「『笑顔』が出る日本一おいしいうなぎ」と題し、「3年生の時、家族やいとこが鰻を美味しそうに笑顔で食べていたから、僕も美味しい鰻を作ると、みんなに笑顔を届けられると思った」と、きっかけを説明。「大学は、岡山理科大学に入学し、鰻の生態を勉強」「三十歳で自分の養殖場をつくって美味しい鰻を開発」「四十歳で日本一美味しい鰻の開発を完成させて、たくさんの人に安くて美味しい鰻を提供」と続け、「日本一美味しい養殖鰻を食べて笑顔をあふれさせます」と結んでいます。

 この日、立志教育支援フォーラムの白重俊介・実行委員長とともに山本准教授のもとを訪れた片山君。動画で好適環境水の説明を受けた後、早速、35トン水槽3基で養殖されている約5000匹のウナギと対面し、感激した様子。魚の排泄物を利用した野菜栽培「アクアポニックス」の装置も見学し、「好適環境水が海の魚と野菜を同時に育てられるのがすごいと思いました。これだけたくさんのウナギを同時に養殖しているのも驚きました」と感想を述べ、「ウナギ養殖をしたい気持ちが一層強くなりました」と話していました。

 片山君には、山本准教授から著書の「宇宙マグロのすしを食べる~魔法の水『好適環境水』誕生物語」(旬報社)がプレゼントされ、「片山君が大学に入学するころには宇宙養殖が実現しているはず」と声を掛けられると、目を輝かせていました。

片山君には山本准教授の著書が贈られました
ウナギ養殖について説明を受ける片山君
聞き逃すまいと真剣な表情でメモを取る姿が印象的でした
アクアポニックスのシステムには驚いた様子でした
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