引退競走馬を活用した町づくりに向けて地域連携包括協定締結――吉備中央町、吉備高原サラブリトレーニング、岡山理科大学
現役を退いた競走馬をトレーニングして、乗馬施設や福祉団体などで“第2の人生”を送ってもらう手助けをしている「NPO法人・吉備高原サラブリトレーニング」。その活動をベースに吉備中央町、岡山理科大学の三者が一体となって、地域活性化に取り組んでいこうと2018年8月31日、地域連携包括協定を締結しました。今後、日本初の引退馬を活用した町づくり、さらに大学生のアイデアを活用したブランディングの実現に向けて、動き出します。
協定の調印式は加賀郡吉備中央町の町役場であり、山本雅則町長、吉備高原サラブリトレーニングの西崎純郎理事長、柳澤康信学長が出席。協定書に署名捺印しました。
協定の主な内容は以下の通りです。
・引退競走馬を活用した地域振興・まちづくりの推進
・引退競走馬を活用した観光振興や産業振興など地域経済の発展
・地域社会における教育活動に対する教職員、及び学生の参画
・地域の課題解決に向けて主体的に行動できる人材育成と定着促進
調印後、山本町長は「町外の若い人の目線で町を見てもらうことが重要。岡山のど真ん中の町として育てていただきたい。住んで良かった、あの町に住みたいという町にしていきたい」と述べ、柳澤学長は「地域おこし、観光振興を含めてエリア全体をどうしていくか、地域の人と一緒に考えていく場を与えていただいて、非常にありがたい。また獣医学部の学生たちの実習先の一つとして活用させていただくことも考えられる」と話しました。
また、西崎理事長は「学生の新しいアイデア、パワーを貸していただきたい。馬づくりは人づくり、人づくりが町づくりとなって、岡山を、日本を明るくしていきたい」と抱負を語りました。
吉備高原サラブリトレーニングは発足3年目を迎え、引退競走馬を引き取って再び世に送り出すための活動「サンクスホースプロジェクト」に取り組み、吉備中央町はふるさと納税を活用するなどして支援しています。この活動を地域活性化の核にできないか、と吉備高原サラブリトレーニングから本学に申し出があったのが本協定締結のきっかけです。
本学側は、データサイエンスやマーケティングを活用しながら地域や企業の課題解決に取り組む授業(PBL)で実績を上げている経営学部がマネージメント面で、また獣医学部が獣医療面で協力していきます。
【岡山理科大学】
http://www.ous.ac.jp/
1964年、西日本初の理学部単科大学として応用数学科、化学科の2学科で開学。 2018年には愛媛県今治市に第2キャンパスを設け、西日本の私学で初の獣医学部を開設。7学部21学科1コースとなりました。「好奇心全開、探究心無限大」をキャッチフレーズに多彩な研究に取り組んでいます。
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