国内初!ワクチンの製造販売が承認された「RSウイルス感染症」とは RSウイルスの潜伏期間と症状や合併症について紹介。

セントラルメディエンス、コラム更新のお知らせ

 医療従事者のマッチングや医療品の卸、医療機関のトータルサポート事業を展開する株式会社セントラルメディエンス(本社:東京都港区、代表取締役:中川隆太郎、以下「当社」)は、「RSウイルス」についてご紹介するコラムを更新いたしましたのでお知らせいたします。

 厚生労働省は9月25日にイギリスの製薬会社グラクソ・スミスクラインが開発したRSウイルス感染症のワクチンの製造販売を日本で初めて承認しました。今回のコラムではRSウイルス感染症のワクチンについて、RSウイルス感染症の症状や潜伏期間などについてご紹介します。
 


 

■RSウイルス感染症とは

 RSウイルス感染症(respiratory syncytial virus infection)は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。
RSウイルスは日本を含め世界中に分布しています。何度も感染と発病を繰り返しますが、国立感染症研究所の発表によると、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の子どもがRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。

症状としては、軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。しかし、初めて感染発症した場合は重くなりやすいといわれており、乳期、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)にRSウイルスに初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。そのため、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)のお子さんがいらっしゃる場合には、感染を避けるための注意が必要です。

出展:厚生労働省 RSウイルス感染症Q&A
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html
 

■日本で初めて承認されたワクチンとは

 2023年9月25日に厚生労働省から発表された新医薬品として、イギリスのグラクソ・スミスクライン社が開発した「アレックスビー」というRSウイルス感染症のワクチンが承認、製造販売が許可されたと発表されました。

「アレックスビー」は、60歳以上の成人向けワクチンで、2023年5月にアメリカで、世界で初めて承認されました。その後、欧州(欧州委員会)、イギリス、カナダでも承認されています。
グラクソ・スミスクライン社によると、日本では毎年60歳以上の成人でRSウイルス感染症によって63,000人が入院し、4,500人が亡くなっていると推定されています。そのため、60歳以上の方の感染予防に効果が期待されます。
 

●副反応は

・10%以上
疼痛、頭痛、筋肉痛、関節痛、疲労

・1~10%未満
紅斑、腫脹、発熱


出典:独立行政法人医薬品医療機器総合機構 アレックスビー筋注用
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/631341NE1021_1_01/
 

■RSウイルスはどのように感染する?

 RSウイルスに感染している人が咳やくしゃみ、又は会話をした際に飛び散るしぶきを浴びて吸い込む飛まつ感染や、感染している人との直接の濃厚接触、ウイルスがついている手指や物品(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)を触ったり又はなめたりすることによる間接的な接触感染で感染します。
RSウイルスが麻疹や水痘、結核のように空気感染(飛沫核感染)するといった報告はありません。

出展:厚生労働省 RSウイルス感染症Q&A
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html
 

■RSウイルスの潜伏期間と症状や合併症とは

 通常RSウイルスに感染してから2~8日、典型的には4~6日間の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。

多くは軽症で済みますが、重くなる場合には、その後咳がひどくなる、喘鳴が出る、呼吸困難となるなどの症状が出現し、場合によっては、細気管支炎、肺炎へと進展していきます。初感染乳幼児の約7割は、鼻汁などの上気道炎症状のみで数日のうちに軽快しますが、約3割では咳が悪化し、喘鳴、呼吸困難症状などが出現します。低出生体重児や、心臓や肺に基礎疾患があったり、神経や筋肉の疾患があったり、免疫不全が存在する場合には重症化のリスクは高まります。

重篤な合併症として注意すべきものには、無呼吸発作、急性脳症等があります。
生後1か月未満の乳児がRSウイルスに感染した場合は、非定型的な症状を呈するために診断が困難な場合があり、また突然死に繋がる無呼吸発作を起こすことがあります。

RSウイルスは生涯にわたって感染を繰り返し、幼児期における再感染での発症はよくみられ、その多くは軽い症状です。 成人では通常は感冒様症状のみですが、RSウイルスに感染した小児を看護する保護者や医療スタッフでは、一度に大量のウイルスに曝露して感染することによって、症状が重くなる場合があります。また、RSウイルスは高齢者においても急性のしばしば重症の下気道炎を起こす原因となることが知られていて、特に長期療養施設内での集団発生が問題となる場合があります。

出展:厚生労働省 RSウイルス感染症Q&A
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html
 

■まとめ

 RSウイルスは小さいお子さんがかかるというイメージの方が多いかと思いますが、高齢者も毎年6万人以上が入院する病気です。今後、ワクチン接種が開始された際には60歳以上の方は接種を検討してみてもいいかもしれません。
 


 

株式会社Central Medience

代表者:代表取締役 中川隆太郎
所在地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング EAST棟8階
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公式HP:https://centralmedience.com/


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