悠久の歴史とあくなき創造 「日本のやきもの-縄文土器から近代京焼まで-」展を開催します
近鉄グループの文化事業である大和文華館では、1月5日(水)から2月13日(日)まで、「日本のやきものー縄文土器から近代京焼までー」展を開催いたします。
この展覧会では、館蔵の縄文時代から江戸時代までのやきものと、特別出陳の近代京焼を展示します。日本のやきものの歴史は、縄文土器より始まります。土器の時代が長らく続いた後、古墳時代にはろくろ成形し還元焼成する須恵器が、奈良時代には人工的に釉薬をかける施釉陶が登場します。中世には、素朴な焼締陶が多く作られ、日常の雑器として広く用いられました。桃山時代には、茶の湯の隆盛にともない、斬新な茶陶が盛んに作られ、やきものの世界が活性化します。江戸時代には、まず有田において磁器の焼成に成功し、日本各地で様々な陶磁器が生産されました。特に京焼では、江戸時代前期、野々村仁清によって陶器に上絵具で絵付けする色絵陶器の技術が大成されます。多くの典雅な色絵陶器が作られるとともに、江戸時代後期には磁器の焼成も可能になり、文人趣味的な清雅な器も好まれました。明治維新後には衰退の危機もありましたが、技術やデザインを磨いて進化し、多様な魅力を持つ近代京焼の作品が生み出されました。
日本のやきものの悠久の歴史とあくなき創造にご注目ください。
<1> 展覧会について
1.名称 「日本のやきもの―縄文土器から近代京焼まで―」
2.会期 2022年1月5日(水)~2月13日(日)
月曜日休館(ただし、1月10日〈月・祝〉は開館し、11日〈火〉が休館)
3.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
4.入館料 一般 630円 高校・大学生420 円 小学・中学生 無料
5.主催 大和文華館
6.出陳品数 82件
◎=重要文化財
【やきもののはじまり】
・縄文大壺(縄文)
◎埴輪鷹狩男子像(古墳)
古代の須恵器・施釉陶
・須恵器長頸壺(奈良)
・二彩碗(奈良)
中世の焼締陶・施釉陶
・灰釉壺 丹波(鎌倉)
・白天目茶碗(室町)
桃山茶陶とその展開
・志野柳文鉢 美濃(桃山)
・赤織部瓜文角皿 美濃(桃山)
・奥高麗茶碗 唐津(江戸前期)
有田磁器とその展開
◎染付山水文大皿 有田(伊万里)(江戸前期)
・色絵菊花文八角瓶 有田(柿右衛門)(江戸中期)
京焼とその展開
・色絵おしどり香合 京都 野々村仁清作(江戸前期)
・光琳筆銹絵菊図角皿 京都 尾形乾山作(江戸中期)
・色絵鳥文鉢 淡路 賀集珉平作(江戸後期)
近代京焼
・色絵龍文蓋付壺 丹山青海作(明治) 個人蔵
・金地色絵鶴文角皿 初代伊東陶山作(大正) 個人蔵
・青磁石蕗文瓶 七代錦光山宗兵衛作(大正) 個人蔵
<2> 展覧会会期中のイベントについて
1.特別講演「京焼って何?これを知っていれば京焼マスター」
(1)日時・場所 2月6日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師 京都女子大学准教授 前崎信也氏
2.日曜美術講座「京焼と琳派の意匠」
(1)日時・場所 1月30日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師 大和文華館 学芸部課長 宮崎もも
3.列品解説
(1)日時・場所 毎週土曜日午後2時から
(2)解説 大和文華館 学芸部
※新型コロナウィルス感染拡大の状況によっては、スライドによる展覧会解説となる場合があります
何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。
新型コロナウイルス感染症対策について
https://www.atpress.ne.jp/releases/291901/att_291901_1.pdf
以上