NECと日本オラクルが次世代CDNソリューションで協業

日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金杉 明信 以下NEC)および日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅正明 以下日本オラクル)はこのたび、IPv6対応や著作権保護対応を強化した、次世代コンテンツ・デリバリ・ネットワーク(CDN)ソリューションで協業することに合意し、本日から同ソリューションの提供を開始いたします。

NECと日本オラクルは、このたびの協業に基づき、パソコンをはじめ情報家電などインターネットに接続されたさまざまな端末に対応する次世代型CDNソリューションを他社に先駆けて提供し、ユビキタス情報社会化におけるお客様の多様なニーズに応えて参ります。

 このたびの主な協業内容は以下の通りであります。

1. 次世代コンテンツ・デリバリ・ネットワークソリューションの提供
1)IPv6対応ソリューションの提供
 両社は、NECのストリーミングコンテンツ管理・配信システム「StreamPro(ストリームプロ)」(注1)と日本オラクルのアプリケーションサーバとの連携をはじめ、IPv6対応を初めとしたCDNソリューションへの取り組みを本格化する。本ソリューションを活用することで、IPv4環境に加え、IPv6環境での映像や音声などのストリーミングコンテンツの配信からコンテンツの課金管理、顧客管理やアクセス管理を含めたストリーミングシステムの統合管理が可能となる。
2)著作権保護ソリューションの提供
著作権保護ソリューションにおいて、「StreamPro」の著作権保護機能と「Oracle DRM Gateway」(注2)の連携により、大規模な著作権管理や複数メディアの著作権管理の一元管理を可能とし、著作権保護への対応を強化する。これにより、大規模システムへの対応や取り扱うメディアの多種多様性が実現される。

3)日本オラクルの技術フィードバック
本協業において日本オラクルは、現行バージョンである「Oracle9i Application Server」(注3)をベースにIPv6対応した環境を提供する。さらに、ここで培われたIPv6固有の技術ノウハウは、ユビキタス時代に求められる製品要件として、製品開発へフィードバックをする体制を整え、来年にリリースする日本オラクルのアプリケーションサーバにおいて、IPv6 Certified製品として出荷する予定である。

2. 共同マーケティングや販売活動における協力を推進
次世代CDNソリューションの提供拡大を推進するため、顧客に対する提案活動などを行なう20名体制のプロジェクトチームを確立する。両社の要員によるプロジェクトチームにおいて、提案案件の相互紹介や提案対象企業に関する情報共有など行なうことで、提案活動の強化・拡大を図る。
さらに、展示会での協力や共同広告の実施など、マーケティング活動や販売推進活動での協力を行なう。具体的な取り組みとして、デモコーナーの常設や両社による共同セミナーを9月に開催するなど、システム導入検討企業に対して、ソリューション提案や設計支援セッションなどの個別支援を行い、次世代CDNソリューションの拡販活動を推進していく。

近年、ブロードバンド環境の普及にともない、映像・音声などのストリーミングコンテンツの活用が拡大しつつあります。さらに、IPv6を利用したサービスも急速に立ち上がってきており、IPv6の膨大なIPアドレスが、今後のインターネットを利用したビジネス展開に不可欠なものになりつつあります。
 今回のソリューションは、このような市場ニーズを先取りして両社がいち早く確立したものであり、次世代ネットワークとしてIPv6網の整備を積極的に進めている通信事業社やインターネットサービスプロバイダ(ISP)などのユーザがライブ中継や映像・音声配信サービスなどを安定的・効率的に展開する上で、大きく寄与するだけでなく、既存ネットワークも含めインターネットに接続された様々な端末で、いつでも、どこでも快適にインターネット情報にアクセスできるユビキタス情報社会の実現に貢献するものであります。
 次世代CDNソリューションシステム、および著作権保護連携のシステム構成図については別紙をご参照ください。
以上
注1:StreamProについて
ストリーミングコンテンツ配信のためのプラットフォームソフトウェア群の総称で、(1)ストリーム配信サーバ製品群である「StreamPro/StreamingServer」、(2)これらを束ねて統合管理する「StreamPro/ManagementSystem」、(4)さらに著作権保護や広域分散配信、ライブ運用管理などの付加価値を提供する「StreamProオプション」から構成されている。
注2:Oracle DRM Gatewayについて
様々なDRM方式に対応するソリューションで、CDNサービスのライセンス発行形態やコンテンツ提供形態が変更されても柔軟に対応することができる。「Oracle9i Application Server」上に配置されたアプリケーションが、外部のデジタルコンテンツIDと、「Oracle9i Database」が管理するユーザ情報・ライセンス情報などを認証し、コンテンツの複製や不正利用を防止する仕組みを構築する。
注3:Oracle9i Application Serverについて
インターネットシステムの中間層に必要とされる様々な機能を統合し、1つの製品として提供を行うソフトウェアである。「Oracle9i Application Server」は、J2EE完全準拠で軽量・高速な環境を提供する他、企業ポータル構築、高速システムを実現するキャッシュ・テクノロジー、ビジネス・インテリジェンス、アプリケーション統合、Webサービスなどが統合されている。「Oracle9i Application Server」の提供する軽量なJ2EEコンテナとキャッシング・テクノロジーによって、企業はインフラにかかる費用削減を可能にする。

<本件に関するお客様からの問合せ先>

NEC 第二コンピュータソフトウェア事業部 CDNグループ
電話:(042)333−5445
eメール: streampro@cdn.jp.nec.com

日本オラクル株式会社 OracleDirect
電話:0120-155-096
http://www.oracle.co.jp/contact/

<本件に関する報道関係からの問い合わせ先>

NEC コーポレート・コミュニケーション部 坂元
電話:(03)3798−6511
eメール: s-sakamoto@ah.jp.nec.com

日本オラクル株式会社 
マーケティング本部 コーポレートコミュニケーションズグループ 広報 石川
電話:03-5213-6395
eメール:junko.ishikawa@oracle.com

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