【名城大学】外国語学部の学生が「文化のみち」をプロモーションするPR動画を発表
地域の情報を発信して地域に貢献しようと1年生29人が動画を制作
外国語学部の西尾由里教授と萩藤大明准教授が担当する1年次科目「基礎演習Ⅱ」を履修する学生29人が10月29日の講義で、合同で制作に取り組んできた名古屋市東区の「文化のみち」エリアをプロモーションするPR動画を発表しました。東区の担当者やガイドボランティアを前に、6チームがキャラクターを使って親しみを持たせたり、ショート動画で観光施設の魅力を効果的に発信したりした作品などを披露しました。
橦木館や二葉館、名古屋城などをフィールドワークして情報収集
PR動画の制作は、「学びのコミュニティ創出支援事業」に採択されている「ICTを活用した地域情報発信プロジェクト」として、名古屋市歴史まちづくり推進課や東区と連携して実践する取り組みです。名古屋城から徳川園に至る一帯で、二葉館や橦木館など貴重な歴史遺産が点在する「文化のみち」エリアを中心とした地域の課題を自ら発見し、関連する地域情報の取材と発信を通して地域に貢献することを目的としています。
学生たちはこれまでに、東区の担当者から東区の概略をはじめ、「文化のみち」エリアの歴史的背景や文化的遺産などに加え、「あまり知られていない」ことが課題となっていることも学びました。さらに、東区文化のみちガイドボランティアの会(福智久理事長)のメンバーから詳細な説明を受けながらフィールドワークも実践。カトリック主税町教会、旧豊田佐助邸、橦木館、二葉館、名古屋城を巡って情報収集に努めました。
これらの情報をもとに「20代・30代の若い層、30代・40代のファミリー層のどちらかをターゲットに選び、文化のみちの施設の魅力を伝え、名古屋城からの観光客を引き込むためのPR動画を作成」との課題で、学生たちは6チームに分かれてそれぞれ5分程度の動画を制作。この日、東区の担当者と福智理事長らガイドボランティア5人を招いて発表会を開催しました。
地元ガイドボランティア「どんどん動画を出して情報発信してほしい」と期待
講義室にはプロジェクタースクリーンを6カ所に設置し、学生たちは交代でガイドボランティアや他のチームの学生たちに動画のターゲットやコンセプト、工夫した内容などを説明した後、PR動画を披露。二葉館のステンドグラスや螺旋階段などの雰囲気を疑似体験できるようにカメラワークを工夫したり、ショート動画やVlog風動画で印象的に文化のみちの魅力を伝えたりした動画を流しました。
また、子どもたちに親しみを持ってもらうためにアニメっぽいキャラクターを設定して案内役にしたチームや、外国人観光客をメインターゲットにしたチームは音声を英語で、字幕は日本語で制作。タイムスリップした先が大正時代の二葉館や緑豊かな徳川園という設定で工夫したチーム、ナレーションを無料ソフトの「ひろゆきボイス」を使ったチームもありました。
発表後の講評では、東区の担当者や福智理事長らガイドボランティアからは「学生らしくキャラクターを使うのが上手で、カメラワークも工夫されていて良かった」「英語の説明が簡潔で良かった」「文化のみちの魅力のポイントをしっかり押さえていた」などと高評価が相次ぎました。さらに「どんどん動画を出して情報発信してほしい」と期待する声もありました。