Wi-Fi振動センサー「コナンエアー」、 千代田化工建設が提供する予防保全システムに採用
~プラントの保守・運転サービス[O&M Mother]に振動生波形データを提供~
工場設備の保全・効率化をサポートする中山水熱工業株式会社(本社:三重県鈴鹿市、代表取締役:中山 慎司、以下 当社)は、千代田化工建設株式会社(本社:神奈川県横浜市、会長兼社長:榊田 雅和)と、産業設備/プラント業界向けの保守・運転ソリューションにおける回転機診断のためのビジネス開発に関する協業を行う覚書を締結したことをお知らせします。
千代田化工建設が提供する産業設備/プラントの保守・運転(O&M)サービスは、O&Mに関わる顧客業務に変革(トランスフォーメーション)をもたらすことで、顧客が抱える様々な操業上の課題に対し、安心安全操業をサポートするソリューション提供です。このO&M Motherのセンサーソリューションと当社が開発・提供する無線振動センサー「コナンエアー」を組み合わせることで、回転機診断に関するソリューション提供を可能とします。
「コナンエアー」は当社の長年の回転機械メンテナンスでの経験を基に、振動センサーのユーザとしての立場で開発した、安価で使いやすい振動モニターです。
ポンプやファンなどの汎用回転機械やコンベアなどの搬送設備の予防保全を目的として、機械が故障する前に異常振動を検出する基本性能を確保しています。
さらに異常診断用の要約データだけでなく、振動生波形を利用できるようにしたことで、周波数分析によるベアリングの損傷検知などの精密診断・要因分析が可能になり、実証もされています。振動生波形の利用でAIや新しいデータ分析技術の応用も可能となります。
「コナンエアー」は、メンテナンス機器に関する新技術の開発を奨励する日本プラントメンテナンス協会2020年度TPM優秀商品賞を受賞しています。
本プレスリリースは、下記を参考に作成しています。
千代田化工建設のプレスリリース: https://www.chiyodacorp.com/media/230623.pdf
【千代田化工建設株式会社 O&M-Xソリューション事業部 O&M-Xソリューション企画・開発セクション担当者によるコナンエアーの評価】
良い点、他との比較
・Wi-Fi内臓なので、センサー設置からデータの取得までが簡単
・3軸振動生波形データを取得するので、さまざまな分析に応用できる
・他社の無線振動計は限定したデータ利用のみで生波形データを使えるものはほとんどない
良くない点
・全自動計測の初期設定が少々複雑で面倒
要望
・プラントでは危険エリアでのニーズが大きいので防爆製品を待望している
Wi-Fi振動センサー「コナンエアー」の主な仕様
・振動センサー :デジタル加速度センサー ADXL345
(ANALOG DEVICES社製)
・測定レンジ :3軸 各±16g
・応答周波数 :0~1,000Hz(-3dB)
・データサンプリング周期:3,200Hz
・サイズ :W65×D52×H32 [mm]
・重量 :77g
今後の展開
外部試験機関によるEUの法律に適合したことを証明するCEマーキングおよびアメリカ合衆国の通信・電波の規制を行う連邦政府機関FCCの適合証明とタイで現地販売パートナーによる当局への認証登録を行って、EUおよびアメリカ合衆国、タイ向けの販売を開始しています。さらにシンガポール、インドネシア、インド、中国への登録・販売に向けて取り組んでいます。
現在危険エリアでの利用ニーズに応えて耐圧防爆コナンエアーの開発を進めていて、2023年度中のリリースを目指しています。防爆検定については国内検定取得と海外向けのIECEx認証とATEX EU形式認定を申請中です。
会社概要
商号 : 中山水熱工業株式会社
代表者 : 代表取締役 中山 慎司
所在地 : 〒513-0835 三重県鈴鹿市平野町7686-10
設立 : 1969年11月
事業内容: 機械設備工事業、自社製品開発・製造・販売
資本金 : 1,500万円
URL : https://nsx.co.jp/