常石造船 初建造のLRI型プロダクトタンカーを進水
常石造船株式会社(本社: 広島県福山市沼隈町常石1083、代表取締役社長:河野健二)は2018年8月10日、初建造となる“77,000DWT型(LRI型※1)プロダクトタンカー”の第一番船を、グループの常石集団(舟山)造船有限公司(所在地:中国浙江省舟山市岱山県秀山、以下TZS)において進水しました。
77,000DWT型(LRI型)プロダクトタンカーは、一般的なLRI型に比べ、大容量のカーゴタンクを持ち、輸送効率を向上しています。また、幅広船型により、MR型(載貨重量50,000DWT相当)と同等レベルの喫水、エア・ドラフトを実現し、喫水制限が厳しい港への入港も可能にしています。
また、当社独自の省エネ技術であるMT-FAST(※2)やTOP-GR(※3)、抵抗が少なく推進効率を向上させた形状の船体や居住区の採用などにより、高い省エネ性能を発揮するともに低燃費を実現し、環境性能と経済性能を向上しています。
常石造船は、世界の海運市場の多様なニーズに対応するため、主力のばら積み貨物船のラインアップに加え、タンカーやコンテナ運搬船など多角的な船種・船型の開発を進めています。77,000DWT型プロダクトタンカーは、既存のアフラマックス型原油タンカーとともに展開を行い、市場変化に対してよりスムーズな対応を図っています。
※1 LRI: “Large Range I”の略。55,000~ 80,000重量トンのタンカーを示します。
※2 MT-FAST: プロペラの前方に複数のフィンを取り付けることで水流を整え、推進効率を約4%向上させることが可能な省エネ装置です。日本郵船グループの株式会社MTIと共同で開発。
※3 TOP-GR: コンピュータによる緻密な計算とシミュレーションを重ねることで、翼数、直径、翼断面の形状、翼幾何分布を最適化設計し、高効率で低振動の省エネ型プロペラを実現。
【77,000DWT型プロダクトタンカーの概要】
船種 : 77,000DWT型プロダクトタンカー
主要寸法 : 全長約228メートル×船幅38.0メートル×深さ19.3メートル
満載喫水 : 13.3メートル
載貨重量トン: 77,000メトリックトン
総トン数 : 46,100トン
貨物艙容量 : 92,000立方メートル
航海速力 : 14.5ノット
建造工場 : 常石集団(舟山)造船有限公司
■常石造船株式会社について
2017年に100周年を迎えた当社(広島県福山市)は、造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの中核会社です。国内の常石工場(本社)とフィリピン、中国、パラグアイの海外3工場を製造拠点に、3万トン~18万トン級のばら積み貨物船、コンテナ船、タンカー、客船などを建造しています。
URL:http://www.tsuneishi.co.jp/
代表取締役社長:河野 健二
事業内容:船舶の建造、修繕
創業:1917年(大正6年)7月
資本金:1億円
従業員:880人(2017年12月時点)
事業拠点:常石工場(広島県福山市)
造船事業関連会社:
TSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES (CEBU), Inc.(フィリピン・セブ島)
http://www.thici.com/
常石集団(舟山)造船有限公司(中国・浙江省)
http://www.tsuneishi-zs.com/
ASTILLERO TSUNEISHI PARAGUAY S.A.(パラグアイ・セントラル州ビリェタ市)
http://www.glocal-japan.com/southamerica/
株式会社三保造船所(静岡県静岡市)
http://www.mihozosen.co.jp/
常石鉄工株式会社(広島県福山市)
http://www.tsuneishi-iw.jp/
常石商事株式会社(広島県福山市)
http://www.tsuneishi-trading.co.jp/
常石エンジニアリング株式会社(広島県福山市)
http://www.tsune-e.com/
- 本件に関するお問い合わせ先 -
ツネイシホールディングス株式会社
マーケティングコミュニケーション部
pr@tsuneishi.com
TEL:084-987-4915